ソフトフォン・クライアント -- zoiper のインストールと設定
今回は、Asterisk に接続するためのクライアントの設定をしてみます。
使うのは、定評のある zoiper です。使用感や安定性、品質に不満が少ない、非常に優れたソフトフォンアプリです。
ほかには、CSipSimple(コーデックに無料で opus が使える)、Acrobits(有料)、AGEphone などがオススメのクライアントです。
内線端末としてだけでなく、ブラステルも使うなら zoiper 一択でしょう。
Fusion も、050 Plus も zoiper で決まりかな。
現在は Grandstream Wave というソフトフォンアプリを使用しており、zoiper は止めました。
現在は Grandstream Wave というソフトフォンアプリを使用しており、zoiper は止めました。
内線端末向けの設定と、ブラステル向けの設定の仕方を記述していますのでご参考まで。
Google playで「zoiper」を検索すると、次のような画面になります。
いま現在は、LITE(無料)、PRO(有料)、BETA(β版・無料)があります。
LITE を使います。
PRO 版はコーデックに G729 と opus が追加されているようですが、それ以外の機能面は殆ど LITE も同じです。
β版はテスター登録して使えますが、使い勝手も画面も好みに合いません。
インストール画面になりますので、「インストール」をクリックします。
インストールが終わったら、「開く」をクリックします。
初期画面ですが、「do not show again」に✔を入れて、「Cancel」をクリックします。
まだ、なにもレジストされていない状態です。右上の「Config」をクリックします。
設定画面になりました。「Accounts」から順に設定をしていきます。
「Add account」をクリックします。
「Yes」をクリックします。また、「Accountt setup」が出ますが、今度は、
右の「Manual Configration」をクリックします。次に、「SIP」または「IAX」の設定の画面になりますから、
「SIP」をクリックします。
上から順に設定していきますので、まず、「Account name」をクリックしてこのアカウントに付ける名前を入力します。名前は任意名です。英字でも漢字でも番号でも何でも構いません。設定したあとの、実際に使うときの画面に表示される表示名になります。
入力が終わったら、「OK」をクリックします。
次に、接続先のホスト(IPアドレス)とポートを「:」で区切って入力します。
例えば、「IPアドレス 19.168.xxx.yyy」「ポート 5060」
の場合は、
192.168.xxx.yyy:5060
ブラステルの場合は、
softphone.spc.brastel.ne.jp:5060
と、入力して「OK」をクリックします。
ポート番号は、一般的な SIP 標準の 5060 で結構です。
ネットでは、5061とか、標準とは別にした方がいい、という人もいるようですが、サーバーの負荷的なことをいっているのだとすると、意味がありません。
そんなレベルでサーバーの処理能力を越えるようなことはありません。
そんなレベルでサーバーの処理能力を越えるようなことはありません。
何千、何万の呼を処理するわけではありません。
また、IP電話サービス事業者は殆ど 5060 です。問題があるという報告はありません。
あなたが、ルーターのポートに穴を開けるつもりなら、もっとかけ離れた番号の方がむしろいいでしょうけど、そもそもポート開け自体は「強く」オススメしません。セキュリティ上の問題を抱えてしまうからです。
前の画面に戻ったら、次に「Username」をクリックし、ユーザー名を入力します。ユーザー名は sip.conf に定義したユーザ名、例えば内線の場合は「201」などと入力します。
ブラステルの場合は、ブラステルカードの裏側のスクラッチを削ったところに書いてある「ユーザー名 (8桁の数字)」を記述します。
「OK」をクリックして、前の画面に戻ります。「Password」をクリックしてパスワードを入力します。内線の場合、sip.conf に記述のパスワードです。
ブラステルの場合は、ブラステルカードの裏側のスクラッチを削ったところに書いてある「パスワード(8桁の文字列)」を入力します。
パスワードはあとで、ブラステルの「マイアカウント」からログインして変更することもできます。
パスワードはあとで、ブラステルの「マイアカウント」からログインして変更することもできます。
入力したら「OK」をクリックして前の画面に戻ります。次に「Ringtone」をクリックして、着信時に鳴らす音を選びます。好みの音を選んでください。選ぶと、その音が短く鳴りますから、どんな音かはわかります。
右下の「OK」をクリックして、着信音を確定して元の画面に戻ります。
次に、「Audio Codec Settings」をクリックして、コーデックの選択と、優先順序を決めます。
この例のように「ulaw, iLBC30, Speexs,gsm」を✔を入れ、この順序でいいと思います。
順序の入れ替えは左の3本線の部分を押しながら上下にスライドすれば、順序の入れ替えができます。
選び終えたら、「Save」をクリックして確定・保存します。
「Enable on start」に✔が入っているのを確認します。
次に、「Network Settings」をクリックします。
「Registration expirey time」は、1800 60sのままです に変更します。「Use RPORT for signalling」は✔を外します。Androidの「戻る」ボタンで画面を戻します。
次に「Features」をクリックして「DTMF style」を確認します。デフォルトは RFC-2833 です。これは、sip.conf の設定と合わせてください。
ブラステルの場合は「inband」を選択した方がよいみたいです。
画面を戻したら、左下の「Save」をクリックして確定・保存をします。
例では、表示名部分を塗りつぶしてありますが、「緑色のレ点」の右に設定時の表示名が表示されます。また、「レ点」が緑色は、接続状態を示しています。
ここまでの設定が正しければ、緑色のはずです。これが、緑色になっていなければ、設定が間違っています。
最初から、再チェックしてみてください。
次に、ほかの部分の設定を続けます。Config の最初の画面に戻り、「Account」の次に「Audio」を設定します。初期値は下記のようになっていると思います。
この中で、エコーキャンセル、自動ゲインコントロールは✔を外します。
スピーカーゲインは+5〜8くらいがいいでしょう。スマホによって差があります。実際に聞いたときの音量で、スマホのボリュームボタン最大ではまだ音量が小さいときは、ここを上げて見てください。
Androidの「戻る」ボタンで画面を戻します。
次に、「Connectivity」の設定をします。
「Stay awake」はプロトコルが tcp のときに有効な設定ですから、外します。
は、zoiper の help ページによれば、✔するように、とのこと。
消費電力が増える、とありますが、そもそも zoiper の消費電力は少ないので気にする必要はありません。
消費電力が増える、とありますが、そもそも zoiper の消費電力は少ないので気にする必要はありません。
続いて「Listening Port」を開いて、設定を見直します。
初期値はすべて✔が入っていると思います。これらはすべて外します。
ここも大事なポイントです。
一番上の、Local SIP Port の中の、Port が 5060 であることを確認します。
5060 以外だったら、5060 に設定し直します。
ここも大事なポイントです。
知らないうちに切断、なんてときは、大事なポイントが大抵の場合、間違っています。
Android の「戻る」ボタンで戻り、左下の「Save」で、確定・保存してください。
忘れると、設定が反映されません。
最後の設定です。
「Advanced」を設定します。
「Send Google Analytics」はグーグルの解析に協力する方は✔、協力しない方は✔を外します。ダイヤラーを、Android のネイティブダイヤラーと統合するときは、「Dialer integration」に✔を入れますが、zoiper のまま使う場合は外します。
お好みでどうぞ。
「Supported networks」は特に触る必要はないでしょう。
Android の「戻る」ボタンで戻ります。左上の Dialer で、ダイヤル画面、Contacts で電話帳、Call log で通話履歴が、それぞれ表示されます。Chat は zoiper クライアント同士で有効です。
以上で設定も終わりです。
実際にやってみて、IP 電話の楽しさ、苦労(? 遅延する、とか、音質がどうも、とか、これらが感じられなくなったとか)も一緒に味わって見てください。
では、では。
》Asterisk 入門・終わり
追記:どうも、Android 6.0 以降の Doze で「最適化対象外」としても
ディープスリープに入ると切れるようです。Android 5 以前の
バージョンでは、大丈夫みたい。
仕方ないので、tasker 使って、1時間おきに起動するようにしま
した。tasker自体も「最適化対象外」にしないと、これもディープ
スリープしちゃうようで、tasker が寝ちゃってしまう。
少し、これで様子見。
最初は、NAT越えの問題かと思いましたが、どうも Doze の影響
みたいです。寝てると「切れる」ヒトは、これもご参考に。
追記の追記:zoiperのHelpページでの記載では、次の設定をするように、とあります。
Open Zoiper -> go to settings -> Connectivity
Open Zoiper -> go to settings -> Connectivity
Enable Keep Alive WiFi (unless you want to switch to 3g/4g when the wireless turns off).
Stay awake is on
Run in background is on
また、アンドロイドの設定で
Then go to Android Settings -> Apps -> Zoiper -> Data Usage
Enable background data
Enable Unrestricted data usage
とするように、ともあります。さらに、
On Android 6.0 and above, please make sure Zoiper is on the whitelist for battery optimization. Zoiper should popup to allow it to add itself to the whitelist, but this will not work on some devices (Huawei, Xaomi,..) that come with their own battery optimization settings. Please manually add Zoiper to the battery optimization whitelist on such devices.
と、電池の最適化をしない設定にするように、とあります。ただし、Huaweiや、Xaomi は、チョッと違う設定の仕方、とありますので、これに従ってください。
Registration expiry time はなるべく短く(60s)設定するように、とあります。
以上の設定どおりであれば、待受けも大丈夫なはずです。レジストが切れることもないでしょう。
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