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2021-08-15

カスタム ROM でも焼いてみますか(その1)



当ブログにコメントを寄せていただいたお二人の方に触発されてカスタム ROM を焼いてみようと思い立ちました。

 

 

 

Android9 や 10 以前でアップデートサポートが止まっているデバイスを、ピュアな Android11 にして試すのが主たる目的です。

 

 

Rakuten UN-LIMIT VI  が使えるか、デュアル VoLTE は OK かなどを検証していきます。

 

 

 

 

うまくいけば、安価な端末を Android11 にして、DSDV 機として Rakuten UN-LIMIT VI の端末として使えます。

 

 

しかも DSDV でローミング終了対策にもなります。

 

 

 

 

 

 対象にする端末を探す           

 

どうせなら、と次のようなデバイスを探しました。

 

 

 ・1万円程度で入手可能なこと

 

 ・DSDV 機であること(デュアル VoLTE を試すためです)

 

 ・Rakuten UN-LIMIT VI が使えること

 

 ・Pixel Experience または Lineage がサポートされていること

 

  ➝ ピュアな Android11 にするためです

 

 

 

この条件に合致するデバイスとして ASUS Zenfone Max(M2)を入手しました。

 

 

この端末は デュアル SIM と microSD カードを同時に挿せる 3ウェイスロット対応機です。

 

 

Snapdragon 632 オクタコア/4GB RAM/32GB ストレージ/4,000mAh/antutu 10万点台 です。

 

 

 

「メーカー固有の余計なアプリ」はほとんどなく、ピュア Android に近いデバイスですが、Android9 です。


 

なによりもサポートサイトにファームウェアが公開されていることがいい。

 

 

しかも BootLoader Unlock ツールまで公開されているのです。

 

 

 

 

 

 端末の初期設定をする           

 

まずは SIM 2枚と 手持ちの 64 GB microSD カードを入れて初期セットアップします。

 

 

 

 

初期セットアップ後に、システムアップデートがやってくるまでの時間を待てないので、最新ファームウェアを入手します。

 

 

 

Android9 ですが最新化しないと Rakuten UN-LIMIT VI がサポートされません(JP-16.2018.2010.76 以降)。

 

 

 

ASUS のサポートサイトから「バージョン WW-16.2018.2011.78 2020/12/22」をダウンロードし、アップデートします。



アップデート方法は、サポートページの「知識」内に FAQ として記載されています。

 

 

 SIM1:Rakuten UN-LIMIT VI 

 

 SIM2:IIJmio 通話 SIM

 

 

SIM1 は APN が自動設定され、すんなりと認識されました。

 

 

 

SIM2 の方は APN 一覧から IIJmio を選択してこれも認識され、ともに VoLTE アイコンが立ちました。




Xiaomi 機のような、モバイル回線と WiFi の両方がオンの場合に非通知発信になる、ということもなく、ちゃんと発番通知されます。





 Android10 にしてみるが、結局元に戻す  

 

ここで Android10(Beta:バージョン WW-17.2018.2004.31 2020/05/25)を見っけましたのでアップグレードしてみることにしました。



 

ところが Android10 は最新の Android9 よりも日付が古く

Rakuten UN-LIMIT VI はサポートされていないようなのです。




あれこれ設定をいじったり、再起動したりしましたが楽天回線には対応できません。

 

 

 

 

仕方がないので元の Android9 にダウングレードしようとしますができません。

 

 

 

「ダウングレードはできません」とファームウェア説明に記載されていました(泣)。

 

 

 

 

ダメなのか、と諦めかけていましたがバージョン Android 10 to Android P 2020/04/23というファームウェアがありました。

 

 

これをインストールしてダウングレードできました(笑)。



その後で Android9 最新ファームウェアにして、元に戻りました。

 

 

 

 

 

この間まる1日、Android10(Beta)と楽天回線の件で悪戦苦闘していました。

 

 

 

 

 

 

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本題の ROM 焼きに入っていきます。

 

 

 

 ROM 焼きの準備をする          

 

次の3ステップを行います。



1.BootLoader Unlock

 

  ➝ メーカーの oem ロックを外すためです



2.TWRP をフラッシュ

 

  ➝ バックアップと、Magisk やカスタム ROM 等のインストール用ツールです



3.Magisk をインストール

 

  ➝ Root 化のためです

 





 1.BootLoader Unlock をする      

 

ASUS の Zenfone Max(M2)のサポートサイトにロック解除のアプリがあります。

 

 

 

 Driver&Tools ➝ ユーティリティ ➝ UnlockTool アプリ

 

 

 

これを端末にダウンロードしてインストールし、開いて画面指示に従ってロック解除します。



もう一つの解除方法は adb を使うやり方ですが、今回はこのアプリを使いました。






 2.TWRP をフラッシュする       

 

adb を使い、フラッシュはできても(?)TWRP が起動しません。

 

 

起動しないのはフラッシュができていないのか?

 

 

コマンドによるフラッシュ結果は正常に端末に転送しているように見えます。

 

 

 

TWRP のバージョンを変えたり何度やっっても起動できません。




 

半日ほどリトライしましたがダメです。

 

 

 



どうもフラッシュしたあとの起動方法が変則なことが判明しました。

 

 

 

次のサイトにそのあたりのやり方が詳しく書かれており、このとおりにやって、やっと TWRP 起動できました。

 

 



 

 

 

このサイトにも書かれていますが、一度 TWRP 起動に成功してもリブート後などに再度起動しようとすると通常の Recovery Mode に戻ってしまうことがあります。

 

 

 

都度フラッシュすればまた起動できますが、またまた Recovery Mode に戻ってしまい、面倒です。

 

 

 

最新バージョンの twrp-3.5.2_9-0-X01AD.img は安定して起動できるようです。

 

 

TWRP のバージョンによるのかもしれません。

 

 

まだ 10 回程度の起動なのでなんともいえません。

 

 

 

 

 TWRP 起動後にメニュー画面にならない  

 

起動後、毎回パスワード入力画面になり、メニュー画面にはなりません。

 

 

これは Data が暗号化(Android6 以降は標準で暗号化)されていることが理由のようです。

 

 

 

 

TWRP が Data を参照するときに、復号化のためにパスワードが必要なようですが、ネット情報でも有効なパスワードはない、とのこと。


 

端末の画面ロックを「なし」にするといい、という情報もありますが、これだけでは暗号化は解除されません。



いったん暗号化されたデータの暗号化解除の方法はないようです。



古い Android6 前のバージョン向け TWRP はメニュー画面になってパスワード要求はないようですが、古いものは使えません。



Data を Wipe するしかなさそうです。

 

 

そうしないと、内部ストレージが見れません(外部ストレージは暗号化されていないので見えます)。

 

 

 

さて、Data を Wipe するか、外部ストレージからインストールするか悩むところですが、カスタム ROM を焼く前にいまの OS や Data を削除しますからそのときに行うことにします。



 

 

 

 3.Magisk のインストールをする     

 

Magisk は最新バージョンの Magisk-v23.0.apk を使います。

 

 

".apk" なので、端末アプリとしてインストールしておきますが、まだ開きません。

 

 

TWRP を起動します。

 

 

 

 

 

 

 Select Language で言語を日本語にします。







 

[OK] で日本語になります。

 

 

 

 


 

 

 

 [キャンセル] で TWRP メニュー画面になります。

 

 

 

 

 

 

apk インストールは Magisk の状態を確認するアプリとしての動作です。

 

 

Root 化のための Magisk のインストールにはなりません。

 

 

".apk" 部分を ".zip" に置き換えて microSD カードの任意のフォルダに格納します。

 

 

そして、TWRP メニューの《インストール》から Magisk をインストールします。

 

 

 

 

 

 Magisk のインストールを確認する     

 

TWRP からのインストール後に、端末を通常起動して、あらかじめアプリとしてインストールしていた Magisk を開くと「Root 化ツールとしてインストール済み」を確認できます。

 

 

 

 

 

 Root 化を確認する            

 

Root 化 ができたかどうかは Root Checker アプリで確認できます。

 

 

 


 

 

 Root Ckecker

 

 

 




アプリを開くと次の画面になります。



 

 

 

 

[VERIFY ROOT] をクリックすると次の画面になります。





 

 

Congratulations!」となっていれば「Root 化」ができています。



 

 

 

 

ここまでくればいつでもいろいろなカスタム ROM をインストールできます。


 

 

ということで、いよいよ Pixel Experience をインストールします。

 

 

 

 

 

《その2に続く》













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