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2023-10-07

GL.iNet AXT1800 をルーター専用機とし、MT2500 を tailscale 専用機に使い分ける【2023−10−12 訂正あり】

 

 

【2023−10−12 訂正あり】

AXT1800 は tailscale 最新版が使えないとしていましたが、勘違いで、できることがわかりました。

 

MT2500 同様 arm64 アーキテクチャーと勘違いしていて、arm64 対応の tailscale パッケージを使おうとしたのが誤りでした。

 

AXT1800 は arm32 なので、arm 版 tailscale パッケージを使わなくてはいけなかったのです。

 

ともあれ、AXT1800 にも tailscale 最新版 1.50.1(2023-10-12 現在)をインストールして、正常起動を確認できています。

 

 

 

MT2,500 購入からセットアップ、その後 AXT1800 を購入しセットアップしました。

 

またこれらの組み合わせもあれこれやってみました。

 

 

使い方で二転三転、迷走しましたが、以下の形が最終形になると思います。

 

 

 

 

AXT1800 をルーター専用機 とし、MT2500 を tailscale 専用機 に使い分ける構成です。

 

 

 

 

なぜルーター専用機と tailscale 専用機に使い分けるかというと、以下の理由からです。

 

 ① AXT1800:tailscale を最新版にできない

        WiFi 付きで性能が MT2500 を少し上回る

 

 ② MT2500  :tailscale を最新版にできる

        WiFi なしなのでルーターにするなら LAN ポートは2つ欲しい

 

 

AXT1800 配下のローカルドメインで、MT2500 の WAN につなぎ、MT2500 の LAN ポートには何もつながない構成です。

 

 

ローカルドメインは 192.168.xxx.0/24 です。

 

AXT1800 ルーターは 192.168.xxx.1 で、MT2500 の WAN には 192.168.xxx.2 を割り当てました。

 

MT2500 の LAN 側のアドレスはデフォルトの 192.168.8.0/24 のままですが、何も接続しないので関与しません。 



この構成で MT2500 に入れるよう、http(80)と、ssh(445)をポート開放しています。

 

 

家庭内なのでポート開放してもセキュリティ上の問題は生じません。


 



 

MT2500 を tailscale 専用機で使用すると CPU 温度は概ね 40℃ 以下です。


 

AXT1800 の tailscale は停止です。

 

こちらは温度管理設定し、50 〜 55℃ です。




 

 

 

 AXT1800 は tailscale 最新版が使えない 

 AXT1800 は tailscale 最新版が使えます 

 

AXT1800 の場合、最新版をそのままではインストールできません。

 

 

理由は搭載ストレージ容量が 128MB で空きが 42.49 MB しかなく、1.50.1 の tailscale/tailscaled の 43.37 MB を置くには足りないからです。

 

 

置くためには、次の二通りのやり方があります。

 

 ① microSD を挿し /overlay にしてストレージを増やす

 ② Mac で解凍し upx 圧縮、これを scp 転送で AXT1800
   の /usr/sbin のものと置き換える

   upx 圧縮は、圧縮されたまま実行可能で、24 MB くらい
   に圧縮される

   

①、② のどちらも試して /usr/sbin に置けるようにはなりました。

 

 

また、正常に起動できることも確認済みです。

 

しかし AXT1800 上での 1.50.1 は、起動時に下記のエラーになるという致命的な問題があり、アップグレードが無意味になります。



root@GL-AXT1800:~# service tailscale restart
/usr/sbin/tailscaled: line 1: syntax error: unexpected "("
/usr/sbin/tailscaled: line 1: syntax error: unexpected "("
root@GL-AXT1800:~#




一つ前のバージョン 1.50.0 と、もう一つ前の 1.48.2 も試しましたが同じく起動時にエラーになります。




つまり AXT1800 は内蔵パッケージの 1.32.2-dev-t 以外は使えない、ということです。

 

 

ファームウェアが更新されて、そのファームウェアに含まれる tailscale のバージョンに制限される、ということになります。



次のファームウェア更新がいつかはわかりませんし、その時点で tailscale 最新版になるとは思えません。




自分で最新版にしようとするとまたエラーになる可能性が大きいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 MT2500 は tailscale 最新版が使える 

 

MT2500 は次のコマンドで tailscale の最新版にアップグレードできます。

 

root@GL-MT2500:~# opkg flag hold tailscale tailscaled
root@GL-MT2500:~# wget https://pkgs.tailscale.com/stable/tailscale_1.50.1_arm64.tgz
root@GL-MT2500:~# tar zxf tailscale_1.50.1_arm64.tgz
root@GL-MT2500:~# cp tailscale_1.50.1_arm64/tailscale* /usr/sbin
root@GL-MT2500:~# service tailscale restart

 

 

2023-10-06 現在、最新版 1.50.1 にアップグレードしています。

 

 ※ 実際には最新版の再インストールで、それまでのものと置き換えです

 

 

これにより、Funnel などの機能を使え、最新機能を使う上での制約がなくなります。

 

 

Exit Node は、フリー WiFi でセキュアにインターネットアクセスできるメリットがありますが、楽天モバイルのデータ通信無制限なので、使うことはまずないでしょう。



Subnets を 192.168.xxx.0/24 にしておくことで Mac のファイル共有や画面共有が、ウチでも外でもできるようになります。

 

 

NAS は必要ありません。

 

ディスク容量が欲しければ Mac にディスク増設すればいいからです。

 

 

共有を終了すれば Mac は 3分以内に自動スリープする設定です。

 

 

 

ほかに tailscale 関連でやってみたいことがあり、それらが問題なければこの構成が最終形になるでしょう。

 


 

 

 

 

 

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