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2024-08-29

Mac や Windows PC を WiFi-AP にする

 

 

下図のように Mac や Windows PC を WiFi-AP にすることができます。

 


図の一番下に示す WiFi-AP を置かなくても済みます。

 

 

WiFi-AP 用の電源コンセントや LAN ケーブルが要らなくなり、設置スペースも不要になります。

 

 

WiFi−AP 設定に際して Mac も Windows PC も LAN 接続しておく必要があります。

 

そうでないと WiFi-AP 設定はできません。

 

 

Mac の場合は中継機モードにすることも可能で、WiFi 接続 ⇨ LAN という接続形態もできますが、Windows PC は AP モードのみ可能です。

 

 

 

 

 

 Mac に WiFi-AP を設定する場合 

 

[システム設定]⇨[一般]と進み[共有]をクリックします。

 

[共有]画面の中の[インターネット共有]の ⓘ をクリックします。


 

次のようなダイヤログが現れます。


 


[Wi‐Fi]の右側のスイッチをオンにします。

 

 

「ネットワーク名(SSID)」を入力し「チャンネル」を選択します(初期値は 11)。
 
チャンネルは 1, 6, 11(2.4GHz)と、36, 40, 44, 48(5GHz)が選べます。
 
 
「セキュリティ」は「WPA2/WPA3パーソナル」にします。
 
「パスワード」を設定し  OK  とします。
 
 
 
[インターネット共有]画面に戻りますが、[Wi‐Fi]の右側のスイッチがオンになっています。
 
 
 
一番上の[インターネット共有: オフ]スイッチをオンにし、 完了  で設定終了です。
 
 

Mac に WiFi-AP が設定できました。

 

接続したいデバイスから SSID を選択しパスワードを入力して接続します。

 

デバイスに割り当たる IP アドレスは 192.168.2.0/24 で、GW=192.168.2.1 ですが、上位にある Mac のディスク共有や画面共有は、 Mac に割り当たっている IP アドレスでアクセス可能です。

 

Windows PC の場合も同様です。

 

 

実際に Mac mini M1 の WiFi-AP に iPhone SE3 を接続してみました。

 

 

 

Speedtest は次に示す速度測定結果で、極めて良好です。









 Windows PC に WiFi-AP を設定する場合 

 

[システム設定]⇨[ネットワークとインターネット]と進み[モバイル ホットスポット]の ">" をクリックします。

 


 

[編集]をクリックして「SSID」と「パスワードを」設定します。

 

Mac とは異なり 5Ghz を設定はできないようです。

 

2.4GHz もチャンネルは選べません。

 


この画面に戻り[モバイル ホットスポット]スイッチをオンにします。

 

 

Windows PC に WiFi-AP が設定できました。

 

接続したいデバイスから SSID を選択しパスワードを入力して接続します。

 

デバイスに割り当たる IP アドレスは 192.168.137.0/24 で、GW=192.168.137.1 です。

 

 

 

 

 

 

 

 

2024-08-10

SIPインターホンとは何か?

 

 

我が家には SIPインターホンではない、従来型の AIPHONE / VM-RMVU という火災報知機本体機能付きビデオインターホンが設置されています。

インターホン本体

 
カメラ付き玄関子機

 

来訪者を本体のビデオで確認しながら通話ができます。

 

また dearis インターホンアプリをスマホにインストールして、本体にそのスマホを登録しておくことができます。

 

来訪者が玄関子機の呼び出しボタンを押すとアプリにも通知があり、アプリを通じても来訪者を映像確認しながら通話ができます。

 

 

このときの映像確認と通話はイントラネットのみならず、外出中でも可能です。

 

 

なので、SIPインターホンにする必要性をいままで感じたことはありません。

 

というか、そもそも SIPインターホンなるものの存在すら知りませんでした。

 

 

 

当ブログにコメント頂いた方が SIPインターホンを使っているとおっしゃっていたので調べてみました。

 

下図のような構成で使うようです。

 



SIPインターホンにはカード認証/暗証番号認証型もあります。

 


SIPインターホンには Asterisk(IP-PBX)のような SIPサーバー機能が内蔵されていて、これに SIPクライアントとして SIPビデオ電話機などをつないでインターホンとして使えるようにしたものです。

 

上図のケースでは、SIPインターホン・Fanvil i10 と SIPビデオ電話機・Voptech V60 のような組み合わせです。 

 

 

 

別の構成では、SIPサーバーがディスプレイ付き本体にあって、呼び出しボタンが付いた子機と組み合わせたものもあるようです。

 

例えば、アイホン製の IXシステムです。

 

 

また、Asterisk サーバーと、子機、電話との組み合わせを自分で構成した事例もあるようです。 

 

当ブログにコメントくださった方はこの自作の構成と思われます。

 

 


 

SIPインターホンは、従来型インターホンに比べて下記のような利点があります。


 

【SIPインターホンの利点】
 

① 拡張性 – SIPインターホン・システムは簡単に増設でき、幅広い用途に適している

 

② 柔軟性 – SIPインターホンは、入退室管理、防犯カメラ、ビルオートメーションシステムなど、他のIPベースのシステムと統合することができる

 

③ コスト削減 – 既存のネットワーク・インフラを利用することで、SIPインターホン・システムは設置やメンテナンスのコストを削減することができる


④ 拡張セキュリティ – IPシステムは、暗号化と認証メカニズムにより、より安全である


⑤ 遠隔操作 – ユーザーはSIPインターホン・システムをリモートで管理・制御でき、利便性と機能性を向上させることができ、距離の制限がない


⑥ 保守性 – IPベースの性質上、SIPインターホンシステムは一般的に従来のシステムよりもメンテナンスが容易

ネットワークのアップグレードやヘルスチェックなど、多くのメンテナンスタスクはリモートで実行できる

 



 

SIP インターホンシステムには DSS(Direct Station Selection)キーという機能が備わっており、呼び出しボタンが押されたときにどういう機能性を持たせるかを設定できるようになっています。



DSSキーとは、電話交換機能における「特定のサービスに基づく場を直接選択するキー」の意味で「多機能キー」ともいわれます。

 

DSSキー機能では、例えば特定の内線番号を持つ電話機を割り当てると、呼び出しボタンが押されたときにその電話機に発信してくれます。


電話機で受話すれば来訪者と通話ができるという仕組みです。

 

さらにスマホのソフトフォンで受話したりもできます。



SIPインターホンにビデオカメラ機能があって、電話機にビデオ通話機能があればビデオで確認しながら来訪者と通話できることになります。



SIPインターホンは単にインターホンとしてだけではなく、ドアの施錠・解錠ができたり、防犯カメラ的に使ったりできます。

 

 

インターホンと電話機やスマホとの距離の制限がないという点も大きな利点です。

 

VPN を介せば自宅と遠隔で操作できることになります。

 

 

または SIPインターホンと VPS にインストールした Asterisk との間を接続すれば、VPS を介して外からインターホンを制御できたりします。




従来型インターホンに比べて柔軟なシステム構成が可能になります。