我が家には SIPインターホンではない、従来型の AIPHONE / VM-RMVU という火災報知機本体機能付きビデオインターホンが設置されています。
インターホン本体 |
カメラ付き玄関子機 |
来訪者を本体のビデオで確認しながら通話ができます。
また dearis インターホンアプリをスマホにインストールして、本体にそのスマホを登録しておくことができます。
来訪者が玄関子機の呼び出しボタンを押すとアプリにも通知があり、アプリを通じても来訪者を映像確認しながら通話ができます。
このときの映像確認と通話はイントラネットのみならず、外出中でも可能です。
なので、SIPインターホンにする必要性をいままで感じたことはありません。
というか、そもそも SIPインターホンなるものの存在すら知りませんでした。
当ブログにコメント頂いた方が SIPインターホンを使っているとおっしゃっていたので調べてみました。
下図のような構成で使うようです。
SIPインターホンには Asterisk(IP-PBX)のような SIPサーバー機能が内蔵されていて、これに SIPクライアントとして SIPビデオ電話機などをつないでインターホンとして使えるようにしたものです。
上図のケースでは、SIPインターホン・Fanvil i10 と SIPビデオ電話機・Voptech V60 のような組み合わせです。
別の構成では、SIPサーバーがディスプレイ付き本体にあって、呼び出しボタンが付いた子機と組み合わせたものもあるようです。
例えば、アイホン製の IXシステムです。
また、Asterisk サーバーと、子機、電話との組み合わせを自分で構成した事例もあるようです。
当ブログにコメントくださった方はこの自作の構成と思われます。
SIPインターホンは、従来型インターホンに比べて下記のような利点があります。
【SIPインターホンの利点】
① 拡張性 – SIPインターホン・システムは簡単に増設でき、幅広い用途に適している
② 柔軟性 – SIPインターホンは、入退室管理、防犯カメラ、ビルオートメーションシステムなど、他のIPベースのシステムと統合することができる
③ コスト削減 – 既存のネットワーク・インフラを利用することで、SIPインターホン・システムは設置やメンテナンスのコストを削減することができる
④ 拡張セキュリティ – IPシステムは、暗号化と認証メカニズムにより、より安全である
⑤ 遠隔操作 – ユーザーはSIPインターホン・システムをリモートで管理・制御でき、利便性と機能性を向上させることができ、距離の制限がない
⑥ 保守性 – IPベースの性質上、SIPインターホンシステムは一般的に従来のシステムよりもメンテナンスが容易
ネットワークのアップグレードやヘルスチェックなど、多くのメンテナンスタスクはリモートで実行できる
SIP インターホンシステムには DSS(Direct Station Selection)キーという機能が備わっており、呼び出しボタンが押されたときにどういう機能性を持たせるかを設定できるようになっています。
DSSキーとは、電話交換機能における「特定のサービスに基づく場を直接選択するキー」の意味で「多機能キー」ともいわれます。
DSSキー機能では、例えば特定の内線番号を持つ電話機を割り当てると、呼び出しボタンが押されたときにその電話機に発信してくれます。
電話機で受話すれば来訪者と通話ができるという仕組みです。
さらにスマホのソフトフォンで受話したりもできます。
SIPインターホンにビデオカメラ機能があって、電話機にビデオ通話機能があればビデオで確認しながら来訪者と通話できることになります。
SIPインターホンは単にインターホンとしてだけではなく、ドアの施錠・解錠ができたり、防犯カメラ的に使ったりできます。
インターホンと電話機やスマホとの距離の制限がないという点も大きな利点です。
VPN を介せば自宅と遠隔で操作できることになります。
または SIPインターホンと VPS にインストールした Asterisk との間を接続すれば、VPS を介して外からインターホンを制御できたりします。
従来型インターホンに比べて柔軟なシステム構成が可能になります。
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