ページ

2019-12-06

iMac 2019 モデルの買い方 => HDD モデル + M.2 NVMe SSD + Thunderbolt 3 対応ケース




iMac 21.5" 4K タイプを購入するならばどういう買い方が一番いいか、を書いてみたいと思います。



27" は画面が大きくて一見よさそうですが、それよりは 21.5" にもう1台 21" サイズのディスプレイを買って2台で運用するほうが操作性は格段にいいと思います。


ですので、多くの方は 21.5" 4K で十分でしょう。


27" モデルはメモリ増設が可能なモデルですので、それで選択するのもありでしょう。


21.5" モデルは後からメモリ増設はできませんが、複数の動画編集をする場合以外は増設は不要でしょう。

逆にいうと複数の動画編集が必要ならばメモリ増設が必要、ということです。






以上をを前提にどういうモデルで購入するのがいいかということです。


2.3 GHz モデルは 2K ディスプレイなので、一応 4K ディスプレイモデルを前提にします。





iMac はいくつか CTO(Configure To Order または Custom To Order)オプションが選択できますが、プロセッサーやメモリ容量についてはここでは記述しません。





プロセッサーとメモリは標準モデルを前提にします(よほどヘビーな使い方をする場合でなければ標準構成で十分です)。




ディスクは何を選択するといいのか、どこで購入するのがいいのか、その場合の性能を確保するにはどうするか、を中心に以下に記載します。




まず内蔵 HDD は絶望的なほどに性能が出なくてストレスばかり溜まるので、除外でしょう。


内蔵 HDD の性能値は次のようになっていて、絶望的な遅さです。










「ちょっと待った !!!」





本当に除外でいいのでしょうか。





実はここにコスパの優れた買い方があるのです。






まず、CTO の場合は Apple Store でしか扱っていません。



ところが、HDD モデルならば量販店で扱っており、しかも購入すると通常はポイントが付きます。



同じ HDD モデルの場合、次のような差異があります。


  • Apple Store:142,800 円(税込:157,080 円)、ポイントなし
  • 量販店   : 同価格、ポイント最大 10 %(15,700 円相当) 



つまり、量販店モデルは 15,700 円相当が得なのです。





だけどディスクを SSD タイプにしなくて性能的な問題はないの ???




そりゃぁもちろん問題があります !!!




じゃぁどうするの。





SSD しかもより高性能な M.2 PCIe NVMe SSD を取り付ければいいのです。

Apple Store 価格の3分の1程度以下で購入できます。


  ・Apple Store 256 GB:+22,000 円

  ・   〃   512 GB:+44,000 円


  ・Amazon  250 GB:+  5,000 〜   8,000 円
  ・   〃      500 GB:+  8,000 〜 13,000 円




それって、自分で中を開けて改造するんじゃぁないの ?



いいえ、改造はしません。






どうやって M.2 PCIe NVMe SSD を搭載するの ???








あるのです。



iMac には Thunderbolt 3 ポートが2つ、付いています。


この Thunderbolt 3 は PCIe バスインタフェースなのです。




そこで、ここに接続すると内蔵の PCIe スロットに M.2 PCIe NVMe SSD を装着したのと等価になるのです。



「等価」というのはまったく同じではないが同等の扱いになる、ということです。


「まったく同じではない」というのは「性能」です。

 「同等の扱い」というのは PCIe バス接続状態は同じ、ということです。





性能は少し下がり、内蔵スロットに挿し込んだ場合よりも 10数 〜 20 % ほど低下します。


例えば内蔵 PCIe スロットに M.2 PCIe NVMe SSD を挿し込んだ場合、SSD 製品にもよりますが、Sequential Read で約 3400 MB/s はでるという報告があります。




これに比して 2800 MB/s 以上、というのが「等価」な場合の性能値(実測値)ですから、十分に爆速です。



実は、Apple の SSD は最新型 M.2 PCIe NVMe SSD ほどの性能はでていなくて、「等価」な場合の性能値とほぼ同じです。



これについては後ろの方に記載しています。







具体的には、M.2 PCIe NVMe SSD を装着する Thunderbolt 3 対応の Enclosure(入れ物:ケース)と Thunderbolt 3 ケーブルが要ります。


Thunderbolt 3 ケーブルは通常ケースに付属してきますので Thunderbolt 3 対応ケースがあれば実現できます。





このケースは現在最安値で TREBLEET 製が 14,999 円します。

私はこれとは別製品ですが ORICO 製を 11,800 円で手に入れました。

(実は TREBLEET 製も購入しました)


  • ORICO  製 Enclosure:Samsung 970 EVO Plus 250 GB 用

  • TREBLEET 製  〃  :WD BLACK SN750 SSD 500 GB 用





さて、価格比較に戻ります。

HDD モデルの価格は次のようでした。

  • Apple Store:142,800 円(税込:157,080 円)、ポイントなし
  • 量販店   : 同価格、ポイント最大 10 %(15,700 円相当) 


Apple Store で 500 GB SSD モデルに CTO の場合、+44,000 円 ですから上記モデルを SSD に替えた場合の価格は 186,800 円(税込:205,480 円)です。




M.2 PCIe NVMe SSD 500GB は現在 8,000 円 〜 13,000 円程度です。


これをポイントで購入します。



ケースは量販店のウェブサイトでは手に入りませんので、Amazon で購入します。



「量販店 HDD モデル + SSD(ポイント購入)+ ケース」の総額は、


  157,080 + 0 + 14,999 = 172,079 円



ですので、33,401 円もお得になります。




さらに Apple Store で SSD モデル購入時は HDD と換装されますのでディスク総量は 500 GB です。



量販店購入の場合は 1TB の HDD は装着されたままですのでディスク総量は 1.5 TB になります。


内蔵 HDD はそのままデータ領域として使えますし、TimeMachine として使うことも可能です。



外付け SSD と内臓 HDD で Fusion Drive 化することも可能です(Fusion Drive 化はおすすめではありませんが)。





Mac は外付けディスクでもブートディスクにできます。



今回は外付けですが、実態は内蔵扱いになりますのでまったく問題はありません。







さて、実際の性能はどうでしょうか。

次が WD BLACK SN750 500 GB をブートディスクにした場合の実測値です。










十分に爆速なのが見て取れます。



Disk Speed Testアプリでの測定結果は次のとおりで、AmorphousDiskMark よりも少し低い値になっています。










なぜ、Disk Speed Test アプリでの測定結果を載せたのかというと、ASCII での iMac 27" SSD モデル実測値が、このアプリのものだからです。



比較するために Disk Speed Test の結果も載せました。




それによると次が iMac 27" SSD モデルの ASCII での測定値になっています。









ほぼ、同程度の性能なのが見て取れると思います。



ブートタイムは外付け SSD が 20 秒未満 で、ASCII での 27" iMac SSD モデルの場合の 39 秒 を圧倒的に凌駕しています。




いかがでしょうか。




33,000 円以上も安くて性能は同等以上、ということです。




それでもあなたは Apple Store で SSD モデルを買いますか ?











USB 3.1 Gen2 対応ケースならば 4,000 円前後で比較的に容易に手に入ります。


このタイプのケースならば量販店でも購入可能ですので、M.2 PCIe NVMe SSD と一緒にポイントで買えます。





この場合 Sequential Read 850 MB/s 以上でます(ケースによっては 1GB/s でることもあるようです)。



同じ Thunderbolt 3 ポートに接続しますが、Thunderbolt 3 接続ではないので、あくまで「外付け SSD」ですが、ブートディスクにできますし、HDD の絶望的遅さを十分にカバーします。



850 MB/s の性能を引き出すには USB 3.1 Gen2 接続が必須です。

つまり、Thunderbolt 3 ポートに接続しますが、この場合はケースとケーブルは USB 3.1 Gen2 ですから最大転送速度 10 Gbps の規格での接続になります。


したがって、実行的速度が 850 MB/s 程度になります。



USB 3.0 ポートに接続すると約2分の1程度の速度になりますから 450 〜 500 MB/s 程度です。




私の使っているもう1台の Mac(MacBook Air Mid 2012)の SSD が SATA で、510 MB/s ほどなので、これよりも高速に動作するということですから、 850 MB/s でも爆速ではないものの十分に速いといえます。




出費を少しでも抑えるのならば USB3.1 Gen2 または、USB3.0 接続もありかも知れません。





新しく iMac を買わなくても、Thunderbolt 3 ポートを持つ機種ならば高速化できる可能性があります。


下記が現時点で Thunderbolt 3 ポートを持つ機種です。

  • Mac Book Pro 2016 以降モデル
  • Mac Book Air 2018 モデル
  • iMac 2017 以降モデル
  • iMac Pro 全モデル
  • Mac mini 2018 モデル


これらのモデルで HDD ならば確実に爆速化できますし、Fusion Drive よりも書き込み性能がおよそ 3倍になります。










0 件のコメント:

コメントを投稿