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2020-02-16

mac の 起動ディスク性能を fio で測定してみた




fio の各パラメータを fio.txt というファイルに作成します。


[global]
ioengine=posixaio
iodepth=1
size=256m
direct=1

loops=3
runtime=30
directory=${DIR}
stonewall

[Seq 128K Rd QD32]
iodepth=32
bs=128k
rw=read

[Seq 128K Wr QD32]
iodepth=32
bs=128k
rw=write

[Rnd   4K Rd QD32]
iodepth=32
bs=4k
rw=randread

[Rnd   4K Wr QD32]
iodepth=32
bs=4k
rw=randwrite

[Seq   1M Rd QD1 ]
bs=1m
rw=read

[Seq   1M Wr QD1 ]
bs=1m
rw=write

[Rnd   4K Rd QD1 ]
bs=4k
rw=randread

[Rnd   4K Wr QD1 ]
bs=4k
rw=randwrite







これを読み込んで fio を実行し、スループットを見やすく編集して出すようにしました。

"DIR"  は測定対象のディスクのディレクトリです。
ここに測定時のファイルが読み書きされます。

測定後は作成された測定用ファイルは不要なので削除します。




測定後のスループット値は KB/s で得られますので 1000 で割って MB/s にしています。






まずは Samsung 970 EVO Plus の測定結果です。

測定結果の詳細を見る場合は、--output 以下を取り除いて実行します。


iMac:fio $ DIR=/Users/u/Working/fio fio -f /Users/u/Working/fio.txt --output-format=terse | awk -F ';' '{print $3, ($7+$48) / 1000 " MB/s"}' ; rm /Users/u/Working/fio/*
Seq 128K Rd QD32 2797.81 MB/s
Seq 128K Wr QD32 445.604 MB/s
Rnd    4K Rd QD32 235.402 MB/s
Rnd    4K Wr QD32 455.921 MB/s
Seq    1M Rd QD1   1875.46 MB/s
Seq    1M Wr QD1   575.28 MB/s
Rnd    4K Rd QD1   102.175 MB/s
Rnd    4K Wr QD1   255.872 MB/s

iMac:fio $


AmorphousDiskMark Ver.1 系 と比較すると概ね同等なのですが、
Rnd 4K Rd QD32Rnd 4K Wr QD1 がかなり違っていますけれども桁が違うほどではありません。


AmorphousDiskMark Ver.2 系 は 1 系とは桁が違うほどの差異がありました。 



























次に WD Black SN750 の測定結果です。


iMac:fio $ DIR=/Volumes/WD_Black/Users/u/Working/fio fio -f /Users/u/Working/fio.txt --output-format=terse | awk -F ';' '{print $3, ($7+$48) / 1000 " MB/s"}' ; rm /Volumes/WD_Black/Users/u/Working/fio/*
Seq 128K Rd QD32 2806.99 MB/s
Seq 128K Wr QD32 2337.9 MB/s
Rnd    4K Rd QD32 169.424 MB/s
Rnd    4K Wr QD32 605.2 MB/s
Seq    1M Rd QD1   1862.6 MB/s
Seq    1M Rd QD1   1585.14 MB/s
Rnd    4K Rd QD1   41.561 MB/s
Rnd    4K Wr QD1   253.842 MB/s
iMac:fio $


こちらも Rnd 4K Rd QD32Rnd 4K Wr QD1 が少し違っています。











全般的に AmorphousDiskMark よりも低めの測定値になっています。


しばらくこのツールで検証を続けてみます。





性能測定は同じツールで検証することで、デバイスごとの性能値の相対比較ができます。


ここでの事例では、シーケンシャル性能(とくに書き込み)は WD Black SN750 の方が 970 EVO Plus よりもいいが、ランダム性能は両者ほぼ互角、ということでしょう。


このことは AmorphousDiskMark でも fio でも読み取れます。





別の方の検証ではキャッシュを使い切るまでの転送量は 970 EVO Plus の方が3倍くらいいいようですから、動画編集などや高精細ゲームなどは 970 EVO Plus がいいかも知れません。


ただ、使い切ったあとの転送性能は WD Black SN750 の方に分があるようですから、私見では、まさに両者互角とみています。




これら2つの M.2 PCIe3.0x4 NVMe SSD は双璧といっていいほどに現時点では最強かも知れないですね。




ランダムの性能値がほぼ互角であれば、使用中の体感的な性能が互角、ということです。

大量のファイルコピーは コピー先が WD Black SN750 の場合 に、コピー先が 970 EVO Plus の場合 よりも多少速いと思われます。




PC 環境条件などが異なる場合、相対比較にはなりにくいし、絶対比較はそもそもできないと考える方が自然です。












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