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2020-02-20

Samsung 970 EVO Plus MVNe SSD の S.M.A.R.T. 情報




「S.M.A.R.T. 情報」とは Self-Monitoring, Analysys and Reporting Technology の略で HDD や SSD に搭載されている機能です。


略なので「S.M.A.R.T.」とピリオドを付加して表現します。


これによってディスク基本情報のみならず、健康状態を確認できます。




iMac の外付け起動ディスクにしている Samsung 970 EVO Plus 250 GB の S.M.A.R.T. 情報は次のようになっています。


Firmware Version は 購入時の "1B2QEXM7" から "2B2QEXM7" になっています。

これも S.M.A.R.T. 情報 で確認できます。



この SSD を Mac で使用の場合、"2B2QEXM7" にしないとマウントが突然外れるエラーになり、安定して使えません。


"2B2QEXM7" にすることで、このような異常事象はなくなります。



 $ smartctl -a disk0 … "-a" はすべて表示



INFORMATION SECTION と SMART DATA SECTION が表示されます。

"-A" の場合は SMART DATA SECTION のみが表示されます。


前者はこのディスクに関する情報です。

後者がディスクの現在の健康状態を示します。



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970 EVO Plus は ORICO の Thunderbolt3 ケースに入れて使っています。

Thunderbolt3 接続の場合、iMac の NVMe スロット装着に等価になっています。






上で示した S.M.A.R.T. 情報ではこの時点の温度は 41 ℃ です。


概ね 45 ℃ 以下で、ヘビーに使わない限り高温にはならないようです。


"Temperature" 欄は SSD 部の温度です。
"Temperature Sensor 1" は SSD 部の温度で "Temperature" 欄と同じものです。 "Temperature Sensor 2" は コントローラー部の温度です。


"Critical Warning" がゼロ以外は何らかのエラーが発生したことを示します。

また "Available Space" / "Available Space Threshold" は書き込み有効領域と、その代替領域のしきい値です。


前者が 100 % で後者が 0 % は何も異常がなかったことを示しています。




この NVMe SSD は 250 GB タイプで 150 TBW(Tera Bytes Written:総書き込み量) です。


TBW は寿命の目安となる「総書き込み量」を表しこの値が寿命といわれています。



1日に 20 GB 書き込むとして、


  20 GB x 356 日 x 5 年 = 36.5 TB


が業界での寿命の目安とされていますが、150 TBW ですからこの 5倍あり、1日の書き込み量が 100 GB でも約5年、20 GB のままだと 25 年ほど保つということになります。



つまり、寿命はほとんど気にしなくてもいいということです。


一般的に容量が大きくなると TBW も大きい。



970 EVO Plus の場合、250 GB タイプが 150 TBW なのに対して、500 GB / 1 TB / 2 TB でそれぞれ 300 TBW / 600 TBW / 1200 TBW となっており、とてつもない長寿命です。




MTBF(平均故障間隔)は 1,500 万時間という、これもとてつもなく長い。

HDD の MTBF は 100 〜 150 万時間といわれていますが SSD はこの 10 倍以上が普通です。





さて、我が家の 970 EVO Plus は今日までで 3.94 TB の書き込み総量ですので、ここまでのペースで書き込み続けたとして、約 10 年は大丈夫、ということになります。




購入から 3 ヶ月経過していて、この間に何回か MacOS を書き込み直したり、性能測定などを繰り返してきてこの数値です。



それでも TBW からみて 10 年の寿命ということですが、今後は少し書き込みペースは鈍化すると思いますのでもう少し長いでしょう。




S.M.A.R.T. 情報は次のようにして機能させることができます。

1.brew をインストールする
2.brew を使って smartmontools をインストールする


ターミナルから smartctl コマンドで得られるようになります。



ちなみに Linux の場合は apt などで smartmontools をインストールします。

Windows の場合は、S.M.A.R.T. 情報 を見れるアプリケーションがいくつかあるようです。




S.M.A.R.T. 情報はディスク健康診断や現在状態の把握に大変役立つ情報です。


下に示したのは我が家にあるもう一つの NVMe SSD : WD Black SN750 500 GB の S.M.A.R.T. 情報です。




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こちらは書き込み総量は 1.90 TB です。


予備の起動ディスクですので、通常時はつないでいませんからまだまだ余裕ですね。














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