NTT 東西が、固定電話網を IP 網に集約するのは2024年1月以降に行われることになっています。
「以降」とはいえ、2024年1月以降の早期に移行すると考えられます。
インプレスの報道によると次図のような形になるようです。
黒電話について、当初検討されていた、メタル線を廃止しモデムを末端に設置して光ファイバーからメタル2線に変換する方法ではなく、局内にメタル収容装置を置いて、いわゆる黒電話側にはモデム装置は設置しない方法のようです。
黒電話は高齢化に伴いゆるやかに減っていくと思われ、混乱を回避したように思えます。
また、事業者間を相互に接続するための「相互接続交換機(POI:Point Of Interface)」もまた、相互接続ルーター(IP Based)に変わります。
事業者間相互接続の、POI から ルーター への切り替えは、各事業者に、PTSN 接続から IP 接続 への変更を促して進めるものと思われます。
携帯電話事業者間では相互 VoLTE 接続はすでに IP 接続になっていますので、固定電話網との接続もしやすくなるでしょう。
すべてが IP 電話になれば、いまの 050 と 0AB〜J 型(03-/04- など)との区別の必要性もなくなってきます。
運用上「地域番号体系」を残すかもしれませんが、距離別通話料金体系はなくなると思われ、ひかり電話のように全国一律 8 円/3分 またはこれ以下になると思います。
携帯電話の通話料金も劇的に下げられるはずですから、それでもなお、いまの高額な通話料をとるキャリアは社会問題化するでしょう。
QoS や帯域保証を標準化して固定電話も WiFi-Calling が可能になるはずですし、携帯電話ももちろん WiFi-Calling が可能になる方向でしょう。
楽天モバイルは、いち早く WiFi-Calling していますが他キャリアはどうでしょうか。