2025-05-22

楽天 Link に格安で留守電話機能を実現する

 

楽天 Link の留守電サービスは現在有料で 330円/月額 が必要です。

 

通話転送は現時点では無料です。

 

 

2025年2月28日までは Fusion IP Phone SMART に通話転送すれば月額無料(初期費用なし)で留守番電話が可能でした。

 

現在はこの仕組みは使えません。

 

 

そこでなるべく安く留守番電話を可能にするため、次のような流れで処理します。

 



別スマホ/タブレットは SIM 不要(WiFi でよい)


 

 

個人向けの 050 IP 電話は、ブラステル/ G-Call050 / LaLa Call がありますが、G-Call050 は月額利用料が 308円、LaLa Call は7月から月額利用料が 429円 と高く、また SIP 情報が非開示なのでこの仕組みは使えません。

 

したがってブラステル一択になります。

 

 

 

アプリとして次のものを使います(MacroDroid 以外は無料版で OK)。

 

Livytalk(留守録機能の付いたソフトフォンアプリ)

Autosync for Google Drive または Foldersync

   (フォルダ/ファイルの同期用)

MacroDroid(主スマホへの通知処理と別スマホへの通知削除処理)

Pushbullet(別スマホから主スマホへの通知)

IFTTT(留守録ファイルを添付して Gmail 送信)

   主スマホに Gmail 受信し、添付ファイルを再生できる

   Google Drive 上の留守録ファイル再生もできる

 

 

 

 

1.主スマホの楽天 Link に着信

      任意の秒数呼び出し後、050 IP 電話番号に通話転送する

 

2.050 IP 電話は LivyTalk アプリで受け、すぐに留守電になる設定

      LivyTalk アプリの留守電話機能で留守録する

      さらに MacroDroid で留守録開始をトリガーにし通知をする

      (Pushbullet で主スマホに通知)

 

      Pushbllet による通知はなくても IFTTT による Gmail 送受信で通知相当になる
      (この場合 MacroDroid と Pushbullet は要らない)

 

 

      また、IFTTT を使い Google Drive の所定フォルダに留守録ファイルが
      格納されたことを契機に Gmail を送信する

      (主スマホにメールが届いて留守録がわかる)

 


 

3.LivyTalk の留守録ファイルは Google Drive のフォルダと同期

      同期用アプリにより自動同期する

      同期用アプリは Autosync for Google Drive または Foldersync を使います

 

      同期用アプリの「インスタント同期」機能により、留守録ファイルが追加
      されるとすぐに同期される(Google Drive にアップロードされる)

 


 

 

4.主スマホでは Gmail に添付された留守録ファイル(赤く囲んで示した箇所)
      または Google Drive に同期格納された留守録ファイルを再生できる

 


 

 

ブラステルは月額換算 92円と安いのですが、最初に設定費と 6ヶ月分の維持費が必要で 1,100円かかります。

 

また、最低限のチャージが 2,000円ですので結局一時的に 2,000円必要です。

 

最初に引かれる 1,100円の残り 900円は次の 6ヶ月分の維持費(つまり 1年分)として使用でき、350円が通話料として残りますし、さらに次の 6ヶ月分の維持費の一部に充てることもできます。

 

     

 

さらに 留守録フォルダ内の留守録ファイルを Google Drive と同期させるには、Autosync for Google Drive や Foldersync が必要です。

 

LivyTalk の留守録ファイルは次の場所にありますが、格納場所の変更はできません。

 

/mnt/sdcardAndroiddatajp.co.softfront.livytalk filesLivyTalk

 

ちなみに LivyTalk アプリの留守録タブで再生できる留守録はアプリ内のストレージにあって、ファイルマネージャーなどで見ることはできません。

 

つまりアプリ自体の留守録と、留守録ファイルの2箇所にあるようです。

 

 

フォルダに格納された留守録ファイルを Google Drive のフォルダ(任意名)に自動同期(ファイルアップロード)させます。

 

 

インスタント同期」機能がオンならば新しい留守録ファイルは Google Drive に即座に追加(同期)されます。

 

 

この「インスタント同期」は Autosync for Google DriveFoldersync も Android10 以前(または 12 以前?)でなければ機能しません。

 

Autosync for Google Drive は「インスタントアップロード」なので
    LivyTalk フォルダ > Google Drive への一方向の同期です

 

※ Foldersync は「インスタント同期」なので両方向の同期が可能です

 

一方向でもいいのですが、Google Drive 上のファイル削除が LivyTalk のフォルダからも削除されるかどうかの違いがあります

 

 

Android 14、または 15 の場合はインスタント同期」機能を有効にするには有料版の Autosync for Google Drive または Foldersync が必要ですが、/mnt/sdcard/Android 配下のフォルダのアクセス制限がされていて、有料版であっても LivyTalk の留守録ファイルを読み出せなくなりました。

 

 

ウチでは UMIDIGI S5 Pro(Android 10)があり「インスタントアップロードまたはインスタント同期」が可能です。

 

 

別スマホは留守録のために使用するので、少し古いスマホで十分で、常に家に置いておけば結構です。

 

 

主スマホは持ち歩いて、着信に出られるときは応答し、出らればければ放置すれば 050 IP 電話に転送されて留守録されます。

 

 

留守録をトリガーに MacroDroid により主スマホにPushbullet で通知および、IFTTT でメールしますので、あとで留守録ファイルの入った(同期された)Google Drive の当該フォルダ内の留守電を再生して聞くことができます。

 

 

月額 92円で留守番電話が可能になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025-05-16

楽天モバイルの留守番電話サービスが有料 ⇨ 無料で代替できないか

 

2024年12月1日から留守番電話サービスが月額 330円と、有料になっています。

 

それまで無料だったので使っていましたが、留守電にメッセージを残さずにそのまま切ってしまう人たちがいて、実質的にあまり機能していません。

 

なのでワタシの場合、留守番電話サービスは使わなくても困ることはありません。

 

着信履歴から折り返しかける人を吟味してかけ直せば済むのです。

 

 

 

とはいえ、留守番電話を必要とする人たちもいるでしょう。

 

 

そこで、無料で代替できるやり方をいくつか紹介します。

 

 

1.一部端末に備わっている「伝言メモ」機能を使う

      AQUOS や Arrows、Xperia の一部機種に備わっていますがこれら以外
      のスマホには伝言メモ相当アプリはなく Google Store にもありません

      無料で留守録できますが、一般的な解決策にはなりません

 

 

2.留守電機能のある 050 IP 電話に転送し、そちらで留守録音する

      Fusion IP Phone SMART が最適な 050 IP 電話だったのですが、
      残念なことに 2025年2月28日を以てサービス終了になっています

 

      無料で代替できる 050 IP 電話サービスは現在はありません

 

      有料の 050 IP 電話サービスには My 050(ブラステル)LaLa Call
      G-Call050 が個人向けサービスとして存在します。

 

【050 IP 電話比較表】 


      月額料金を考えると My050 一択でしょう

 

 

3.iPhone の場合、ライブ留守電機能を使う

 

 

4.Pixel の場合、スクリーニング機能を使う

 

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Fusion IP Phone SMART がサービス終了となり、楽天モバイルは代替として楽天リンクを推奨していますが、これは代替になりません(通話のことしか考えていない)。

 

Fusion IP Phone SMART には無料で使える留守番電話機能着信拒否機能があって、これらの機能が大変ありがたいものだったのです。

 

つまり携帯電話から Fusion IP Phone SMART に転送すればこれらの機能が無料で使えていたので、楽天リンクではこれらの代替にはならないのです。

 

 

 

次善の策はほかの 050 IP 電話サービスを使って、以下に紹介する方法で、一部ソフトフォンに備わっている留守番電話機能を利用するやり方でしょう。

 

月額利用料を考えると My050 が 92円/月額換算なので、安くて済みます。

 

G-Call050 は 308円/月額なので、留守電話サービス料 330円/月額との差額は 22円でメリットは薄い。

 

LaLa Call は7月1日から月額料金が大幅に値上げされますので選択肢から外れますし、SIP 情報非開示なので一般のソフトフォンアプリがそもそも利用できません。 

 

 

 

自己満 備忘録 に 050 IP 電話サービスを使った留守電方法が記載されています。

 

また、このサイトを参考にアレンジさせた方法が マイネ王 に記載されています。

 

 

 

これらはともに ブラステルの 050 IP 電話(My050) を使っています。

 

ともに IP 電話用ソフトフォンアプリが持つ留守番電話機能、前者は AGEphone、後者は LivyTalk、を活用しており、050 IP 電話の留守番電話サービスの有無を問わないやり方になっています。

 

実際、ブラステルには留守番電話サービスはありません。

 

 

 

AGEphoneLivyTalk の両方を試してみましたが、留守録はちゃんと機能します。 

 

 

 

【結  論】

Fusion IP Phone Smart がサービス廃止になった現在、無料で留守番電話を構成できる道はありません。 

 

ブラステルの My050 は初期チャージが 2,000円必要で、維持管理費をこれでまかなうことになりますが、1年6ヶ月分に相当し、その後また 2,000円チャージが必要です。

 

4,000円で 42ヶ月維持でき、月額換算 92円ほどですので、これが一番安くて済む方法でしょう。

 

 

次善策は楽天モバイルの留守番電話サービス・月額 330円をオプション契約することだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

2025-05-07

楽天リンクで非通知拒否や迷惑電話拒否を Macrodroid でできるようにする

 

[楽天リンク]自体には非通知拒否や、迷惑電話拒否機能がありません。

 

 

[標準電話アプリ]に着信させて[標準電話アプリ]が持つ非通知拒否や迷惑電話拒否設定をするしかありません。

 

標準電話アプリに着信させるためには、次のいずれかの設定をします。

 

   1.楽天リンクをログアウトしておく


   2.楽天リンクのバックグラウンドをオフにする

         または強制終了状態にする、または無効設定する

 

 

しかしいろいろと不都合なことも生じます。

 

ログアウト状態だと、無料通話発信のためには都度ログインする手間が発生したり、うっかり折り返して有料発信になったりします。

 

2項の場合は、かけてくる相手側は約10秒間、無音が続くので、通話を許可する相手がしびれを切らして切断してしまうことがあったりします。

 

 

 

そこで Macrodroid を使って楽天リンクで非通知拒否や迷惑電話拒否ができるようにしてみました。

 

マクロは次に示すものです。

 

 

 

着信があると通知領域に楽天リンク呼び出しの通知があります。

 


 

 

上のマクロは「拒否リスト」に登録された番号からの着信の場合、【拒否】ボタンを自動クリックして着信拒否します。

 


「拒否リスト」はローカル変数に記述します。

 

複数の拒否番号(非通知を含む)を記述するには " | " で区切って登録しますが(正規表現で or を意味します)、「+44」などのような国番号を示す " + " 文字を記述するとマクロが if condition failed エラーになりますので、留意ください。

 

このような場合は「44-7873-062542」のように " + " を除いて登録します。

 

 

なお「条件分岐」の{lv=拒否リスト}は「正規表現を使用する」にチェックを入れます。

 

" lv " はローカル変数を意味し、このローカル変数に記述した番号リストを正規表現により、or 扱いで指定したことになります。

 




 

 

このマクロは Macrodroid のネイティブな機能だけで実現できていますので、さほど難しくはないと思います。