2024-04-30

Android スマホを Android Auto でワイヤレス接続する

 

 

ナビは EONON GA2193K という機種です。

 

出典:EONON の製品サイトから抜粋


 

 

クルマには元々 Kenwood のカーナビが取り付けられていましたが、Android Navi にしたくて Kenwood カーナビを外し、GA2193K に交換・取り付けしました。

 

 

この GA2193K は Android Navi 設定で使っていましたが、これを Android Auto 接続して使うことにしました。

 

 

当初 Android Auto のワイヤレス接続ができていたのですが、その後うまく接続できなくなりました。

 

スマホは AQUOS sense6 で Android13 です。

 

 

 

USB 接続では問題なくつながりますが、これでは不便です。

 

 

 

GA2193K のマニュアルには次のように記載されてます。

 

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ワイヤレスAndroidAutoの接続方法

1. Play StoreからAndroid Auto APPをスマートフォンにインストールします。

2. スマートフォンのWiFiとBluetoothをオンにします。

3. 本機のBluetoothを検索して(デバイス名:CarKit_blink、パスワード:0000)接続します。

4. Bluetoot接続が完了すると、本機は自動的にTLINK APPを起動し、Android Autoの画面に入ります。

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1. 項ですが、Android13 の場合はすでにプレインストールされています。


2. 項、3. 項ですが、Bluetooth は接続できますが WiFi 接続はどうもうまくいきません。

 

WiFi 接続方向に関して、次の 2つの方向があります。

 

 1️⃣ GA2193K 側をテザリング ⇦ スマホを接続

 2️⃣ スマホ側をテザリング ⇦ GA2193K を接続

 

いずれなのかがマニュアルにははっきり記載がありません。


また 4. 項で自動的に TLINK APP が起動するとありますが、自動起動しません。

 

 

あれこれ試行しましたがどうやってもふたたびワイヤレス接続にすることができません。

 

 

 

 


 

ネット検索して ATOTO A6PF と Pixel 6a での事例を見つけました。

 

これによると、

 

 ① Bluetooth

   ◯『ATOTO』⇔ 『Pixel 6a』

   ✕『Bluetooth2』⇔『Pixel 6a

 

 ② WiFi テザリング

   ◯『CarLink』⇦『Pixel 6a』

   (ATOTO A6PF 側でテザリング)

   『CarLink』⇨『Pixel 6a』

   (Pixel 6a 側でテザリング)

 

とあります。

 

 

Android Auto ワイヤレス接続には「Bluetooth の通話・メディア接続」と「Android Navi 側のテザリングにスマホを接続」する必要があるようです。

 

 

 

 

 

【Bluetooth 接続について】

 

スマホ側から見て、大きくふた通りの接続形態があります。

 

一つは「Bluetooth テザリング接続」で、もう一つが「通話・メディア接続」です。

 

Android Auto では楽曲などのメディア再生や、通話に使いますので Bluetooth は「通話・メディア接続」し「Bluetooth テザリング接続」はしないということのようです。

 

 

"CarKit_blink" は Android Navi 側の Bluetooth 名

 

 

電話・メディア・連絡先をオン

 

 

 

 

 

 

【ワイヤレス(WiFi)接続について】

 

Android Navi 側で WiFi テザリング設定し、これにスマホを接続します。

 

普通に考えるとスマホをテザリング設定して、これに Android Navi をワイヤレス接続すると思いますよね。

 

 

ところが Android Auto ではなぜか逆で、Android Navi 側でテザリング設定してスマホをこれに接続します。

 

このとき WiFi 接続はインターネット不可の接続になりますが(Android Navi 自体が 4G 未接続なため)、これで問題ない、ということみたいです。

 

GA2193K とスマホを WiFi でつなぐのですが、接続の向きがある、ということです。

 

つまり 「GA2193K 側で WiFi テザリング設定 ⇦ スマホ接続」ということなのですが、マニュアルにはそういうことが記載されていません。

 

 

 

スマホ側が 4G 接続、かつ Android Navi 側への WiFi 接続状態で Android Auto アプリはスマホ側で動作します。

 

これを Android Navi 側に WIFI 接続を通じて写像するという形でディスプレイ側に表示、マップ表示などがされるということのようです。

 

 

Android Navi 側のテザリング設定はデフォルトで 5GHz ですが、2.4GHz に変更しておきます(iPhone/CarPlay 接続では 2.4GHz になるそうです)。


5GHz 帯はスマホ側が対応できない周波数帯になる可能性があり、接続できないのを避けるためです(2.4GHz 帯は 1〜14ch で接続可能)。

 

 

実際 5GHz 設定では接続できたりできなかったりしました。

 

 

 

以上で Android Navi 側の設定・準備は OK です。

 

 

 

次にスマホ側です。

 

 

[設定]⇨[アプリ]⇨[Android Auto]⇨[ストレージとキャッシュ]と移り、[ストレージを消去]します。

 

 

これで Android Auto は初期化されます。

 

 

Android Navi とは Bluetooth ペアリング接続と、WiFi 接続(Android Navi にスマホを WiFi 接続)をしておきます。

 

次の手順で接続します。

 

1. スマホで Android Auto を開き「ワイヤレス Android Auto」をオンにする

2. Android Auto の

をタッチする

3. Android Navi 側にある TLINK アプリを起動する

4. スマホと接続される

 

 

 

 

1項ですが、Android Auto 画面の一番下に「バージョン」情報があります( 枠部分)。

 


 

 

 

ここを連打すると「デベロッパー向けの設定を有効にしますか?」というダイヤログが表示されますので[OK]をタッチします。

 


 

 

次に右上のをタッチし「デベロッパー向けの設定」をタッチします。

 



 

 

一番上に「ワイヤレス Android Auto」欄がありますので、チェックボックスにチェックを入れ、ワイヤレス接続可能にします。

 


 

 

 

あとは 2 〜 3項を行えば接続されます。

 

2項で TLINK アプリが自動起動される場合はそのまま接続を待ちます。

 

TLINK アプリが自動起動されない場合は手動で起動すると接続処理に入り、数秒後に接続されます。



車のエンジンを切った後で、再びエンジンをスタートさせると自動でワイヤレス接続されるはずですが、自動接続しない場合は TLINK アプリを起動して手動接続します。

 

 

 

ナビアプリは MAPS.ME をメインにしています。

 

オフラインマップなのでデータ通信を消費しません。

 

サブで Yahoo! カーナビ を使い分けします。

 


あとは Spotify を2画面表示して視聴します。

 

radiko auto アプリをスマホにインストールすると Android Auto でラジオを聞けます。

 

 

 

 





2024-04-14

AQUOS sense6 の WiFi-AP 切り替え不具合を解消したお話し

 

 

WiFi-AP につながっていた AQUOS sense6 が、WiFi-AP エリアに移動しても切り替えされず、4G または WiFi-AP 接続を継続しようとする事象に陥っていました。

 

 

それまで接続されていた WiFi-AP から離れて、強い電波の WiFi-AP に移動しても、弱くなった電波の WiFi-AP から切り替わってくれないのです。

 

 

OPPO や Umidigi、iPhone SE3 などではちゃんと自動的に切り替わります。



AQUOS sense5G で同様の事例が下記にあり、Smart WiFi Selector や、WiFi Prioritizer アプリでは解消しなかったようです。


https://bbs.kakaku.com/bbs/J0000034432/SortID=24138465/#tab





【WiFi 接続管理アプリで解決】


WiFi Connection Manager というアプリがあり、これをインストールして設定したところ、うまく切り替るようになりました。

 

 

アプリを起動すると次の画面になります。

右上の(メニューボタン)をタッチします。

 

 

一番上が WiFi-APで 4番目が WiFi-APです。

 

 

 

【Settings】をタッチし、各項目についてウチでは次のように設定しました。

 

 

1.Display の設定

 


 

 

2.Scan の設定 

 


 

 

3.Connection Management の設定 ⇨ ココが重要

 


 

 ・Switch signal threshold:-65dBm に設定

  -65dBm よりも弱いときに切り替える設定

 

 ・Switch time threshold  :10 seconds に設定

  -65dBm 弱い状態が 10 秒以上で切り替える設定

 

 ・Skip poor signal network にチェックを入れる

  お粗末な信号レベルのネットワークに接続しない設定




4.Background service の設定



  アプリをバックグラウンドで動作させる設定


 

 

5.Misc の設定

 


 

以上です。

 

 

WiFi-AP から WiFi-AP のエリアに移動すると以前は切り替わらなかったのが、自動的に切り替るようになりました。

 

 

3項の Connection Management の設定で、

 

 ・Switch signal threshold:-65dBm に設定

 ・Switch time threshold  :10 seconds に設定

 ・Skip poor signal network にチェックを入れる

 

としたのが有効に作用していると思われます。

 

 

 

これにより切り替わらなかったストレスから開放されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

2024-04-02

GL•iNet -- OpenWrt 搭載ルーター

 

 

1万円台で手に入る GL•iNet -- OpenWrt 搭載ルーターがお勧めです。

 

GL.iNet MT2500A に DS-lite ルーターとしての設定をしたお話し を参考ください。

 

 

PPPoE は勿論のこと、IPv4 over IPv6 方式である MAP-E や DS-Lite にも対応できます。

 

前者は V6 プラス、OCN バーチャルコネクトなどのサービス名で提供されており、後者は transix、Xpass などのサービス名で提供されています。

 

違いは前者が IPv4 の NAT 変換をルーターで行っているのに対し(NAT ステートレス)、後者は JPNE などの VNE 側(通信事業者)で行なっていることです(NAT ステートフル)

 

 

どちらの方式でも固定 IPv4 サービス契約でない場合、複数の加入者間で IPv4 アドレスを共有しており、一度に使えるポート数を制限しています。

 

 ・加入者1:ポート1 〜 ポート2

 ・加入者2:ポート3 〜 ポート4

 ・加入者3:ポート5 〜 ポート6

    ︙

    ︙

 

 

この制限は、一度に使えるセッション数に制限があるということです。

 

 

例えば Web サイト閲覧時に、一つのサイトで 100 セッションを越えることがあります(例えばニチバンサイト)。

 

 

複数のデバイスでネットを使っているとセッションオーバーになることがあり、利用中ポートが解放されるまで新たな閲覧ができない、またはタイムオーバーエラーになることがあります。

 

 

RTX830 の場合、ポートセービング IP マスカレードという機能があり、宛先 IP アドレスが異なれば同じポート番号が使えるという働きをします。

 

これによってセッションオーバーしにくいということですが、NAT 変換をルーター側で行う MAP-E 方式で有効な機能です。

 

 

 

OpenWrt ルーターではこのポートセービング IP マスカレードと同様のことが iptables で実現できるそうですが、未確認です(ウチは Xpass -- DS-Lite 方式 -- のため)。

 

  

 

GL•iNet 製品の中でも家庭用ルーターとしては AXT-1800 (WiFi 付き) または MT2500A (WiFi なし) が性能的にお勧めです。

 

 

MT2500A は WiFi なしですがハードウェアアクセラレーターが搭載されており、高性能で YAMAHA の RTX830 に迫る性能です。

 

 

AXT1800 はアマゾンで 15,000 円前後、MT2500A は1万円前後で入手できます。

 

次に示すのは AXT1800 です。

 

出典:GL•iNet 社の製品ページから抜粋

 

 

 

次に示すのは MT2500 (プラスチックケース)、および MT2500A (金属ケース) で仕様はまったく同一ですが、放熱性能がよい金属ケースの MT2500A がお勧めです。 


出典:GL•iNet 社の製品ページから抜粋

 


国内メーカー品に比しても安定稼働し、安価です。

 

 

OpenWrt を搭載していますので、ルーターとしての機能性も十分です。

 

 

 

ウチでは YAMAHA RTX830 を長らく使っていましたが、現在は MT2500A にメインルーターを変えています。

 

大変コンパクトで、光ケーブルが引き込まれている居間の中央監視盤(インタホン本体兼火災報知器)まわりがスッキリできるのが RTX830 を MT2500A に置き換えた理由です。

 

RTX830 は WiFi 機能なしルーターなので、以前はこれに WG1200HS4 を組み合わせ、ONU も結構な大きさでした。


まず、ONU を小型ONU に変更し、MT2500A をルーターにしたことで、中央監視盤まわりのゴチャゴチャがスッキリコンパクトになった、ということです。


 

当初は MT2500 に WiFi ドングル (IEEE802.11n) を挿していましたが、現在は IEEE802.11ac に対応している WG1200HS4 を WiFi-AP としてつないでいます。

 

 

Xpass ですが現在までにセッションオーバーとおぼしき事象には見舞われていません(と、思います)。

 

セッションオーバーはルーターの問題ではなく、IP アドレス共有型契約の IPv4 over IPv6 の宿命です。



セッションオーバーが多発するようであれば、ポートセービング IP マスカレードを行うか、全ポート(1 〜 65535)が使える固定 IP アドレス契約に変更するか(セッションオーバーにはならない)、です。

 

 

 

 

 




2024-04-01

Mac のフォルダを Android で共有する

 

 

Google Drive や iCloud などでフォルダ共有はできますが、Mac に共有用のフォルダを作成し、それを Android スマホで共有します。


次の各ステップで行います。


 ・ Mac 側での設定(macOS Sonoma での設定事例)

 ・ Android 側での共有設定と Mac のファイルの共有

 ・ 便利技【その1】:共有フォルダへのジャンプ

 ・ 便利技【その2】:共有フォルダへのショートカット作成

 ・ Mac 側での Android のファイルの共有

 ・ Android のファイルなどを Mac に送り込む場合のやり方

 ・ Mac のファイルなどを Android で取り込む場合のやり方





 Mac 側での設定(macOS Sonoma での設定事例)

 

まず、共有フォルダを作成します。

 

本事例では "Mac_SharedFolder" という名称で作成しています。

 

 

次に [システム設定] ⇨ [一般] ⇨ [共有] と進み「ファイル共有」をオンにします。





「ファイル共有」スイッチの右側のの部分をクリックします。

 


 

次のようなダイヤログが現れます。




左側の「共有フォルダ」欄の ➕ マークをクリックして共有フォルダ
"Mac_SharedFolder" を追加します。

 

右側の「ユーザ」欄には初期値で「管理者」と「すべての人」が設定されていて、「管理者」には「読み/書き」権限があたえられており、「すべての人」には「アクセス(権)なし」設定されています。

 

 

権限を変更するにはユーザ名の右の ∧∨ 部分で変更します。

 

新しくユーザを追加するには「ユーザ」欄の ➕ マークをクリックして追加します。

 

 

【完了】キーを押して終了します。

 

 

 

 

 

 Android 側での共有設定と Mac のファイルの共有 

 

Google Play Store から「ファイルマネージャー」をダウンロードしてインストールします。

 



開きます。

 

次の画面コピーはファイルマネージャーの HOME 画面です。

 


 

「リモート」をタップします。

 


 

「➕ リモートロケーションを追加する」をタップして「ローカルネットワーク」をタップすると追加できる Mac や NAS が現れますので対象となる Mac を追加します。

 

上の画面コピーはすでに追加済みです。

 

mac-mini をタップするとその中の SSD などに加えて「共有フォルダ」設定した "Mac_SharedFolder" が現れているはずです。

 


 

これで Mac のファイルやフォルダを、Android 側で共有することが可能になりました。

 

 

 

 

 

 便利技【その1】:共有フォルダへのジャンプ 

 

ファイルマネージャーの HOME 画面から共有フォルダへ一気に飛ぶ方法を示します。

 

 

まず、共有フォルダ設定した "Mac_SharedFolder" をタップします。 

 

次のような画面になりますので、左上の三本線メニュー をタップします。

 


 

次のようにメニューの中に共有フォルダ設定した "Mac_SharedFolder" が現れます。

 


 

この共有フォルダの右にある縦三点リーダー をタップするとサブメニューに【固定】と【削除】が現れます。

 


 

【固定】をタップするとこのメニューに固定されます(ピン留めマークが付きます)。

 


 

次からはファイルマネージャーの HOME 画面からピン留めしたフォルダをタップして、直接この共有フォルダに飛ぶことができるようになります。

 

 

 

 便利技【その2】:共有フォルダへのショートカット作成 

 

共有フォルダへのショートカットをスマホのホーム画面に作成する方法を示します。

 

このショートカットをタップで直接、共有フォルダ設定した "Mac_SharedFolder" に飛ぶことができます。

  

 

やり方ですが、mac-mini の配下の SSD や 共有フォルダを表示して、共有フォルダ設定した "Mac_SharedFolder" を長押しします。

 

そして右下の縦三点リーダー [その他] をタップします。

 


 

現れたサブメニューの「ホーム画面に追加」をタップします。

 

「ホーム画面に追加」がサブメニューに現れないときは「設定」をタップし、「ホーム画面に追加」にチェックを入れます。

 


 

 

そうするとサブメニューに「ホーム画面に追加」が現れるようになりますから、これをタップすると次のように、スマホのホーム画面にショートカットが追加されます。




このシートカットをタップすると、一発で共有フォルダ設定した "Mac_SharedFolder" に飛びます。

 

--便利技はここまで-- 

 

 

 

 

 

 Android のファイルなどを Mac に送り込む場合のやり方 

 

[対象のファイルやフォルダ] を長押し ⇨ [共有マーク] をタップ ⇨ [ファイルマネージャー] をタップし、便利技【その1】で示したメニューから共有フォルダ設定した "Mac_SharedFolder" をタップして [保存] すると "Mac_SharedFolder" に保存されます。

 

 

 

 

 

 Mac のファイルなどを Android に取り込む場合のやり方 

 

対象のファイルやフォルダを "Mac_SharedFolder" に置きます。

 

そして Android 側で [ファイルマネージャー] をタップし、便利技【その2】で示したショートカットから [取り込み対象のファイルやフォルダ] を長押し ⇨ [コピーまたは移動] をタップします。

 

そしてファイルマネージャー HOME 画面から [メインストレージ] をタップ ⇨ [コピーまたは移動先フォルダ] をタップ ⇨ [貼り付け] をタップ、で取り込み完了です。

 

 

 

mac-mini 側は配下の他のフォルダでも構いませんが、その場合はタップがもう3〜4回必要になりますので、共有フォルダ経由の方がやりやすいと思います。