上位にインターネットできるルーターが必要です
🌎 >> 上位ルーター (192.168.xxx.0/24) >> MT2500 (192.168.8.0/24) >> Mac (DHCP 割り当て)
最初に、ブラウザで 192.168.8.1 と入力して管理画面を開きます。
管理画面での設定
1.言語選択:【日本語】
2.パスワード設定:パスワードを入力します
3.ファームウェア 4.4.5 をダウンロードしておきます
これをアップグレードします
【システム】→【アップグレード】で「ローカルアップグレード」タブにします
「ファイルを選択するか、こちらにドラッグしてください」にダウンロード
しておいたファイルをドラッグし、アップグレードします
4.タイムゾーン:【Asia/tokyo】にします
5.ネットワーク:
① IPv6:Passthrough
② マルチWAN:❂をクリックして【トラックプロトコル:IPv6】
③ MACアドレス:IPv6 のアドレス付与方式が EUI64 なのでモードを
【クローン】にします
④ ネットワークアクセラレーション:オフ
デフォルトはオンですが、一部機能とバッティングしますからオフにします
6.アプリケーション:tailscale 有効化と、【LAN のリモートアクセスを
許可する:オン】
・Tailscale Admin Console をクリックして登録・ログイン認証を受けます
7.アプリケーション → プラグイン
・ds-lite をインストール
・luci-i18n-base-ja(Luci 日本語化)をインストール
LuCi での設定
管理画面の【システム】→【詳細設定】とし、192.168.8.1/cgi-bin/luci をクリックして LuCi のログイン画面に移ります。
ID は root、パスワードは管理画面で最初に入力したものと同じです。
1.【ネットワーク】→【インタフェース】
下図では【EN_XPASS】がありますが、この段階ではまだ【EN_XPASS】インタフェースは存在していませんので、あとで作ります。

①【LAN】インタフェースの【編集】をクリック
②【DHCPサーバー】→【IPv6設定】:
下記の設定をします(すべてリレーモード)→【保存】

③【WAN6】インタフェースの【編集】をクリック
④【DHCPサーバー】→【IPv6設定】:
下記の設定をする(すべてリレーモード)
【Designated master と Learn routes:ともにチェック】→【保存】

⑤【en_xpass】のインタフェースを新規に作成
【名前(任意):en_xpass】とプロトコル【Dual-Stack Lite (RFC6333)】
を選択して【インタフェースを作成】をクリック

作成すると、下の画面になるので、 AFTRアドレスとして en_xpass
のアドレス【dgw.xpass.jp】を入力します
⑥ 上の画面の【ファイアウォール設定】をクリックしてゾーンを下のように
選んで【保存】をクリック

2.ネットワークインタフェースに戻ります
右下の【保存&適用】をクリックして反映させます
3.【システム】→【再起動】で再起動します
この段階で DS-lite 接続できるはずです。
4項、5項の前に6項の接続確認ができます。
4.【ネットワーク】→【ファイアウォール】の設定が下記設定か確認します
① MT2500A の場合は、”Software flow offloading” と
“Hardware flow offloading” をチェックします
(下図の上の赤枠部分:AXT1800 にはありません)
カーネルのルーティング負荷が減る効果があるらしい
② Input/Output/Forward/Masqueradeing の各設定
Input は reject でも drop でもよいが下記の違いがあり、drop
の方がよいでしょう
(下図の下の赤枠部分)
drop :パケットは破棄し、送信元にエラーを返さない
Reject:送信元に “icmp Unreachable" や “tcp rst" を
を破棄する
送信元にはこのサイトの実在がわかってしまう

5.そのほかの見直し点
① 【ネットワーク】→【インタフェース】→【EN_XPASS】→【詳細設定】→【トンネルインタフェースでMTUを使用】欄が
1280 になっているのを 1460 を設定します
② 接続が安定しない場合
サイトによって読み込みが不安定な場合、mss が原因の場合があります
ファイヤーウォール設定の「wan ⇒ REJECT」(Masqueradingにチェックがある)の編集を開き、
「MSS clamping」をチェックします
③ Traffic Rules
DNS / DHCPv6 / ICMPv6 を追加します
・DNS: DNSを正しく動作させるためのルールです
IPv6 の DNSだけ生かしているので、IPv6だけ通過させています
・DHCPv6: IPv6通信をするために必須です
・ICMPv6: IPv6では経路情報等をICMPパケットで交換するため、IPv6通信
に必須です
※ OpenWrtの標準ルールでは、ICMPのパケットタイプを限定して設定
されている

6.DS-lite 接続を確認します
3項の再起動で DS-lite 接続できる状態になっています。
上位ルーターを外して DS-lite 接続を確認します。
🌎 >> MT2500 (192.168.8.0/24) >> Mac (DHCP 割り当て)
ブラウザで下記サイトをアクセスして確認します。
・Xpass 接続:check.xpass.jp
・IPv6 接続 :test-ipv6.com or ipv6-test.com
・IPv4 接続 :www.yahho.co.jp
(yahoo.co.jp は現時点で IPv6 に未対応)
7.LAN アドレスの変更
MT2500 のデフォルトが 192.168.8.0/24 ですが、ローカルネットワーク
は 192.168.xxx.0/24 ですから変更します。
※ 192.168.8.0/24 のままでもよければこの操作は不要です
管理パネルから 192.168.8.0/24 → 192.168.xxx.0/24 に変更します。
変更によって DS-lite 接続が外れるかも知れません。
LuCi の【ネットワーク】→【インタフェース】で各インタフェースが
「エラー:ネットワークデバイスが存在しません」というエラーです。
この場合、WAN / WAN6 の eth0 が外れていることがあるので、再設定し
【保存&適用】します。
【再起動】して DS-lite の稼働を 6項のように確認します。
tailscale の最新化
tailscale を使わなければ本項はパスしても構いません。
プレインストールされている tailscale はバージョンが古すぎて Subnets 機能の一部が不足しており、IPv6 と Exit Node や、Funnel に未対応です。
ターミナルから ssh root@192.168.xxx.1 で MT2500 に入って、下記コマンドで最新版・1.50.0 をインストールします。
※ AXT1800 ではストレージ容量不足でインストール不可です
root@GL-MT2500:~# opkg flag hold tailscale tailscaled
root@GL-MT2500:~# wget https://pkgs.tailscale.com/stable/tailscale_1.50.0_arm64.tgz
root@GL-MT2500:~# tar zxf tailscale_1.50.0_arm64.tgz
root@GL-MT2500:~# mv tailscale_1.50.0_arm64/tailscale* /usr/sbin
root@GL-MT2500:~# service tailscale restart
Subnets & Exit Node の有効化をします。
root@GL-MT2500:~# tailscale up --advertise-routes=192.168.11.0/24 --accept-routes --advertise-exit-node
tailscale コンソールで確認します。
CPU 温度表示
LuCi はデフォルトでは温度表示しません。
GitHub のサイトに温度表示用パッケージインストール方法の記載があります。
https://github.com/gSpotx2f/luci-app-temp-status
LuCi のバージョン(21.02)に合わせた手順通りにインストールします。
LuCi にログインしてステータス画面で温度表示を確認します。
MT2500 の場合は 50℃ 以下です。
AXT1800 は 65℃ にもなり、内蔵ファンでは意味がなく、外付けファンが必要です。
番 外
MT2500(AXT1800 も)のファームウェア 4.4.5 release1 ではシステムログで延々と30秒おきに cron err ログを吐くバグがあります。
下記のようなログです。
︙
Mon Oct 2 14:47:00 2023 cron.err crond[3675]: USER root pid 11587 cmd . /lib/functions/modem.sh;check_ip
Mon Oct 2 14:47:00 2023 cron.err crond[3675]: USER root pid 11588 cmd sleep 30;. /lib/functions/modem.sh;check_ip
Mon Oct 2 14:48:00 2023 cron.err crond[3675]: USER root pid 13550 cmd . /lib/functions/modem.sh;check_ip
Mon Oct 2 14:48:00 2023 cron.err crond[3675]: USER root pid 13551 cmd sleep 30;. /lib/functions/modem.sh;check_ip
Mon Oct 2 14:49:00 2023 cron.err crond[3675]: USER root pid 15500 cmd . /lib/functions/modem.sh;check_ip
Mon Oct 2 14:49:00 2023 cron.err crond[3675]: USER root pid 15501 cmd sleep 30;. /lib/functions/modem.sh;check_ip
Mon Oct 2 14:50:00 2023 cron.err crond[3675]: USER root pid 17529 cmd . /lib/functions/modem.sh;check_ip
Mon Oct 2 14:50:00 2023 cron.err crond[3675]: USER root pid 17530 cmd sleep 30;. /lib/functions/modem.sh;check_ip
Mon Oct 2 14:51:00 2023 cron.err crond[3675]: USER root pid 19565 cmd . /lib/functions/modem.sh;check_ip
Mon Oct 2 14:51:00 2023 cron.err crond[3675]: USER root pid 19566 cmd sleep 30;. /lib/functions/modem.sh;check_ip
︙
無視しても構わないのですが、この不要ログは次のコマンド実行で吐かなくなります。
root@GL-MT2500:~#
root@GL-MT2500:~# uci set system.@system[0].cronloglevel="10"
root@GL-MT2500:~# uci commit system
root@GL-MT2500:~# uci show system
system.@system[0]=system
system.@system[0].log_size='64'
system.@system[0].urandom_seed='0'
system.@system[0].hostname='GL-MT2500'
system.@system[0].compat_version='1.0'
system.@system[0].ttylogin='1'
system.@system[0].timezone='JST-9'
system.@system[0].zonename='Asia/Tokyo'
system.@system[0].log_proto='udp'
system.@system[0].conloglevel='8'
system.@system[0].cronloglevel='10'
system.ntp=timeserver
system.ntp.server='ntp.nict.jp' '0.openwrt.pool.ntp.org' 'pool.ntp.org'
root@GL-MT2500:~# /etc/init.d/gl_timer restart
root@GL-MT2500:~#
※ uci show system は実行しなくてもよいが、uci commit system は必須
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