2021-02-28

M1 Mac の外付け SSD の性能は Intel Mac に比べて下がったのか?



M1 Mac の外付け SSD の性能が Intel Mac よりも下がったのではないか、という噂があるようなので実際に検証してみました。





測定に使ったアプリケーションは AmorphousDiskMark 3.1 です。






測定した Mac ですが、次の2機種です。




 ◉ M1 搭載機は Mac mini M1 8GB


 ◉ Intel 搭載機は iMac 2019 8GB








測定対象の SSD は次の2種類です。


ともに Mac 本体の thunderbolt3 に接続して測定しました。




 ❶ Kingmax 500GB を ORICO の thinderbolt3 ケースに装着


 ❷ 970 EVO plus 250GB を TREBLEET の thunderbolt3 ケースに装着








❶ Kingmax SSD の測定結果



上が M1 での測定結果で、下が Intel での測定結果です。













Kingmax SSD の場合、Write 性能が M1 に比べて Intel が全ての項目で優っています。



Read 性能は若干 M1 が優っていますが、まぁ誤差の範囲でしょう。






❷ 970 EVO plus SSD の測定結果



同様に、上が M1 でのもので、下が Intel でのものです。














970 EVO plus の場合は、M1 の方が Seq. Read/Write ともに性能値は優っています。


しかし、Random Write 性能は M1 が劣っています。




SSD により、どちらがいいとか、悪いとかはいいにくい結果ですが、どうも Random Write に関しては M1 の方が悪いようです。









番外編で WD Black SN750 500GB を TDBT 製の USB-C3.1 Gen2 ケースに装着して thundrebolt3 に USB-C3.1 Gen2 接続で測定してみた結果が次に示すものです。
















USB-C3.1 Gen2 は 10 Gbps の性能ですので、1GB/s 前後の性能がでるはずなのですが、M1 の方が明らかに劣っているようです。




これも SSD の差があるのでしょうか。





しかし、M1 が USB-C3.1 Gen2 の性能値には大きく達していないのは事実です。



どうやら、M1 Mac の 外付け SSD の性能値が Intel Mac に比べて下がったという噂はここら辺りにあるのかも知れません。






性能を出したければ、thunderbolt3 で使え、ということでしょうか。





USB-C3.1 Gen2 はオススメではない、ということでしょう。







参考までに M1 Mac mini に内臓の 250 GB SSD の性能値は次の数値です。










Seq. の性能値は優れていますが、Random 性能値 は優れているとは言い難い結果です。











【さらに番外編】 USB-A3.0(5Gbps)ポートに接続の場合



TDBT USB-C3.1 Gen2 ケースに装着の WD Black SN750 500GB と、FIDECO ケースに装着の WD Blue M.2 SATA 500GB を USB-A3.0 ポートに接続の場合も測定してみました。






まずは WD Black SN750 の場合です。


上が M1、下が Intel での測定結果で、Intel がいずれの項目でも優っています。

















続いて WD Blue M.2 SATA の場合です。


上が M1、下が Intel での測定結果で、この場合も Intel がいずれの項目でも優っています。

















以上の結果からは、USB-C3.1 Gen2 も USB-A3.0 もいずれも Intel の方が性能上は優っています。








体感的な差異はあまり感じないとは思われますが、大量のデータコピーやデータ移動では完了までの時間が違います。







M1 で高速に使うならば thunderbolt3 対応で、そこそこでよいなら USB-A3.0 でしょうか。





USB-C3.1 Gen2 は貴重な thunderbolt3 端子を使いますからあまりオススメしません。




thunderbolt3 端子は thunderbolt3 機器用に使う方がいいと思います。














2021-02-27

ロジクール Bluetooth キーボード K380 は 複数ホストを切り替えできます



キートップが丸いので少し違和感がありますがホストマシンを3台まで、1キー押下で切り替えできます。




一番上段の列の左から2〜4番めのグレーのキーが切り替え用です。





製品紹介の写真を転載




また、Windows だけではなく Mac のキーセットにも合わせることができます。





opt や command キーもありますから、Karabiner-Elements は要りません。




Luna Display で Primary 側も Secondary 側もスリープ復帰時にログインをしますが、切り替えてどちらの画面にもログインできます。






このキーボードを使うまでは、Primary は Mac 純正の Magic キーボード、Secondary は古い Windows 用 USB キーボードと、使い分けしていました。






キーボードを使い分けるって結構わずらわしいのです。




しかも Secondary 用は Windows 向けですから Karabiner-Elements 必須になります。







それが、このキーボード一つで Primary も Secondary にも使えて、Karabiner-Elements が不要になり便利です。










ただしこのキーボードで「画面のみをスリープ」はショートカットを使ってはできません。






キートップに  [eject] がないからです。





Magic キーボードならば "option + command + [eject]" で「スリープ」、"control + shift + [eject]" で「画面のみをスリープ」ができます。



「システム環境設定」→「キーボード」→「ショートカットタブ」の「アプリケーション」で、「スリープ」を任意キーに割り当ててショートカット化はできます。



ですが「画面のみをスリープ」はこの設定方法ではできません。








Karabiner-Elements でキー割り当てを変えられますし、ショートカットも設定できるようですが、少々複雑です。












次の記事で「画面のみをスリープ」するためのショートカットの作り方を記載します。














2021-02-25

M1 Mac の電源制御・省エネルギー設定との関連




M1 Mac の電源制御は、同じ Big Sur 11.2.1 でも Intel 版とは少し異なっています。 



M1 Notebook の Mac は持ち合わせていませんので、以下の記述は Mac mini M1 についてのものです。


iMac 2019(Intel チップ)とは微妙に異なっています。




この違いは Apple Silicon と Intel Silicon の違いといっていいでしょう。




まず M1 pmset コマンド で設定内容を見てみます。



 % pmset -g
 System-wide power settings:
 Currently in use:
  disksleep            10
  powernap             1
  womp                 1
  networkoversleep     0 
  sleep                0 (sleep prevented by powerd, sharingd)
  Sleep On Power Button 1
  ttyskeepawake        1
  tcpkeepalive         1
  autorestart          0
  standby              0
  displaysleep         10
 % 



 ※ sleep 項目の () 内は何のデーモンが有効かを表示しています。

  電源制御デーモン(「システム環境設定」の「省エネルギー」)、
  共有制御デーモン、バックアップデーモンなどです。

  これらはその処理が終わったら表示から消えます。

  ・共有制御デーモンはネットワークアクセスによるスリープ解除が不要になった
  ・バックアップが終わった

  などです。

  電源制御デーモンは常に表示されていて終了しません。




上で示した pmset の表示内容は「システム環境設定」の「省エネルギー」の次の設定時のものです。
 
 
 











pmset コマンドでの表示内容については次の内容になっています。



disksleep : デフォルト "0"(チェックオフ)

 「省エネルギー設定」の「可能な場合はハードディスクをスリープさせる」に対応しています。

 "0" :チェックオフ
 
 "10":チェックオン時のデフォルト値
 
    10 分後にスリープの意味と思われますが、実際にはスリープ時に一緒にスリープする
    ようです。



powernap : デフォルト "1"(この値は powernap=on を意味します)

 「省エネルギー設定」では、この項目がなくなっています。

 「省エネルギー設定」はできませんが PowerNap は常に有効、ということみたいです。
 


womp (wake on demand) : デフォルト "1"(チェックオン)

 「省エネルギー設定」では「ネットワークアクセスによるスリープ解除」に対応していますが、Wake on Lan から Wake on Demand に変更になっています。

 "0" :チェックオフ
 
 "1" :チェックオン



networkoversleep : デフォルト "0"(ネットワークサービスオフ)

 システムがスリープ中に提供するネットワークサービスに関わる設定です。

 スリープ中のネットワークサービスに関わる設定をオフの意味は、
 ネットワークサービスをスリープ中でも継続する、ということです。

 変更は推奨されていません。



Sleep :  "n"(「ディスプレイをオフにするまでの時間」と同じ値が入る)

 「ディスプレイがオフのときにコンピュータを自動でスリープさせない」に対応しています。

 "0" :チェックオン(スリープさせない)
 
 "n":チェックオフ(n 分後にスリープさせる)



Sleep on Power Button : デフォルト "1"(電源ボタンスリープを行う)

 電源ボタンによるスリープを行うかどうかの設定です。
 
 デフォルトは「行う」に設定されています。



ttykeepalive : デフォルト "1"(リモートログイン中はスリープしない)

 リモートログイン中はスリープしないかどうかの設定です。

 "1" :スリープしない
 
 "0" :スリープする



tcpkeepalive : デフォルト "1"(tcp 通信中はスリープしない)

 tcp 通信中ははスリープしないかどうかの設定です。

 "1" :スリープしない
 
 "0" :スリープする



autorestart : デフォルト "0"(チェックオフ)

 「省エネルギー設定」の「停電中に自動的に起動」に対応しています。

 "0" :チェックオフ(停電中に自動的に起動しない)
 
 "1" :チェックオン(停電中に自動的に起動する)

    これは「停電後に電源供給されれば自動的に起動する」ということです。
 
 

standby : デフフォルト "0"(Sleep)

 スタンバイモードで、従来の Sleep / Safe Sleep / Deep Sleep の区分がなくなっており、"Sleep" のみになっています。


 おそらく省電力チップゆえに Sleep のみになっていると思われます。
 
 つまり Safe Sleep や Deep Sleep にはならない、ということでしょう。


 Apple Silicon 以降は Sleep 設定をなくす方向、ということを裏付けています。




 ちなみに従来の hibernatemode は3区分で次のとおりです。


  Sleep : 0

     メモリの内容をストレージにコピーしない。
     バッテリー含め電源が完全に切れるとメモリデータが消える。
     Desktop Mac では初期値。

 
  Safe Sleep : 3

     メモリの内容をストレージにコピーする。
     スリープ中にメモリに電源が供給されていればメモリから復元、
     そうでなければハイバーネートイメージから復帰する。
     Notebook Mac では初期値。

 
  Deep Sleep : 25

     メモリの内容をストレージにコピーし、メモリへの電源供給を断つ。
     電源が完全に切れるスリープモード。
     システムはハイバーネートイメージから復帰する。
     バッテリー寿命的には一番最適なモードだが、復帰に時間がかかる。



displaysleep : デフォルト "10"(10 分後にディスプレイオフ)

 「省エネルギー設定」の「ディスプレイをオフにするまでの時間」で設定した時間です。

 "n" :n 分後にオフにする
 
 "0" :オフにしない






pmset -a 〜〜」の「〜〜」部分を項目名にして、引き続いて数値を入れれば項目の値を変更できます。


例えば、ディスプレイをオフにするまでの時間を20 分にする場合は次のようにします。



 % sudo pmset -a displaysleep 20
 password: ← パスワード入力




M1 チップ搭載 Mac は「省エネルギー設定」で設定できる範囲にとどめておいた方が無難でしょう。













2021-02-23

Mac mini M1 を3ディスプレイ化してみる



この機種はディスプレイ接続は HDMI + Thunderbolt3(USB-C 4.0)に接続されたディスプレイの2台までしか接続できないと、されています。



一方の USB-C 4.0 ポートにディスプレイを接続すると、もう一つのポートにはディスプレイを接続できない、とあります。




次の画像をみてください。







真ん中が Mac mini M1 の HDMI に接続した 4K ディスプレイです。


右は Luna Display Secondary で接続の iMac 2019 で、WQHD で表示しています。



Luna Display のドングルは USB-C 4.0 ポートに挿していますので、Mac mini M1 の制限の 2台接続状態です。




左は3台目の 2K ディスプレイで、HD 解像度で表示中です。




それぞれの画面は次のように上から順に、左側・真ん中・右側のディスプレイ画面のハードコピーです。





左側のディスプレイ(2K)




真ん中のディスプレイ(WQHD)




右側のディスプレイ(WQHD)




3台目をどのようにつないだのかは、匕・ミ・ツ です(笑)。





ヒントは WAVLINK 2K ディスプレイアダプターです。





実はこれを使えば最大 8台までのディスプレイが接続できます。





実際は机の上の作業性が必ずしもよくないので、こういう使い方はしませんが、3台以上を使えることを示してみました。








2021-02-22

Mac mini M1 の SSD 性能



Mac mini M1 内蔵 SSD の AmorphousDiskMark 3.1 による性能値は次のような数値です。








これまで外付け SSD として Thunderbolt3 ケースに入れて使っていた WD Black SN750 の性能値は次の数値です。








WD Black SN750 は高性能なのですが、それでも内蔵 SSD に勝っている数値は Random 4K QD64 のみで、あとの数値は内蔵 SSD が勝っています。




M1 の Sequencial Read / Write の性能値は驚異的です。



一般には Read 性能が Write 性能を上回るのですが、M1 の場合は Write 性能の方が上です。



これは M1 の特徴だと思えます。



WD Black は iMac 2019(HDD モデル)の起動ディスクとして使っていました。



いまは iMac を Luna Display の Scondary として使っていますので起動ディスクとしては取り外していますが(内蔵 HDD で起動)、いつでも使えるようにはしてあります。




もうひとつ Mac mini M1 用の予備の外付け起動ディスクとして KingMax の SSD があります。




これは次の性能値です。








この性能値も悪くはないのですが、Write 性能が少し劣ります。



ほかに 970 EVO plus や、WD Blue(M.2 SATA)を保有していますが、ここでは触れません。




Thunderbolt3 ケースに入れて Thunderbolt3 に接続すると PCIe スロットに差し込んだのと等価ですから、smartmontools の対象になります。



したがって次のようなディスクの健康診断ができます。








こういうことができるのは Thunderbolt3 なればこそです。




恐るべし、Thunderbolt3 !!!




 





Dell 4K ディスプレイが届きました【2021-04-02 追記:解像度設定】



【2021-04-02 追記:解像度設定】

  解像度の設定を 3200x1800 にしました。




S2721QS という機種です。


無輝点3年保証で、実際届いてみると無輝点です。













Mac mini M1 用のメインディスプレイとして WQHD で表示してみました。



27インチがこんなに見やすくなるとは感激です。



いままでの iMac 2019 は 21.5 インチで、これでいいのだ、なんて思っていましたが、間違いでした。




表示解像度が同じ WQHD でも 27 インチと 21.5 インチは見やすさの点で随分と差があります。




このディスプレイだけなら 4K でも十分に見えます。




サブディスプレイは見やすさでは WQHD よりも高解像度にはしづらいです。



どうせ Luna Display では最高解像度が WQHD 以上にはできませんけれど。




また両方のバランスを考えるとどちらも WQHD がいいか、Primary を 4K、Secondary を WQHD がいいか、少し悩むところです。



前者の組み合わせは、Primary の文字が少し大きく、後者の組み合わせは逆に Primary の文字が少し小さい。



どちらでも見づらさはありません。



要は左右に視点を動かしたときのバランスです。




しばらくどちらかで、運用してみます。




そのうちにどちらかに落ち着くでしょう。








【2021-04-02 追記:解像度設定】

  解像度の設定を 3200x1800 にしました。



  27インチの 4K ディスプレイと iMac 21 インチの サイズ比率を考慮すると、
  次のようになります。

    27" ÷ 21.5" × 2560 = 3214

  Display Menu.app というアプリで疑似解像度を含めて細かく設定できます。

  上記の計算結果から、一番近い解像度は 3200×1800 ですので、これを設定
  してみました。  


  視認できる文字などの大きさが 、27 インチ4K ディスプレイと iMac 21.5 インチ
  とほぼ同じになり、両者の間で違和感がなくなりました。

  また画面も WQHD に比べて 1.25 倍ほど広くなりました。










Luna Display でわかった挙動【追記あり/再追記あり/再々追記あり】



再追記:2021-02-23


  Mac mini M1 のスリープに連動して iMac も同時にスリープし、
  スリープ解除も連動するようになり、スリープ解除で自動再接続
  されるようになりました。
  記事末尾に方法が書かれています。



再々追記:2021-02-25

  「省エネルギー」設定を誤っていて、これが原因でスリープ復帰時の
  再接続時間が 17 〜 20 秒もかかっていましたが、設定見直しで
  再接続時間が 3 〜 4 秒になりました。


  (Luna Display の本来の再接続時間だそうです)



2021-03-06

ドングルを ドッキングステーション側に挿すようにしました。





使ってみていくつかわかってきたことがあります。


M1 で実際に使ってみると、応答性能が向上したというのを実感できます。


以前の状態で使っていたわけではないので厳密には違うのですが、諸氏のレビューを判断するに、そのような印象を得ました。




Mac mini M1 側(Primary)は 2K / iMac 側(Secondary)は WQHD



いまの Luna Display の Secondary 側の解像度は最大 WQHD(2560 x 1440)です。


Astropad 社によれば 4K / 5K 対応を検討中とのことですが、ソフトウェアのバージョンアップで済むのか、ドングルも新しいものになるかは不明です。


ソフトウェアの最新アップデートは email アドレス登録すれば受け取れるとのことですので、登録しました。





【画面操作】


⦿ Primary - Scondary 間のウインドウ移動はモタツキなく高速にできる


⦿ Secondary 画面でウインドウを移動したり、スクロールなどをすると、

  動いている間はそのウインドウの文字が少しにじみ、停止でにじみが

  なくなる(使う上での支障はない)


  また、Secondary 側の解像度が高いほどにじみ具合は大きい

  2K ではあまりにじみを感じない



これら以外には、後述するスリープがらみを除き問題はありません。


カラーマネジメントは Apple の画面設定時のカラー画質調整の範囲しかできません。

 




Primary 画面(2K)



この画面の左側の2つの小さなウインドウの役割については後述します。


Firefox ブラウザ画面はとくに意味はありません。


2K 解像度を実感できればいい程度です。




Scondary 画面(WQHD)




Secondary 画面の各ウインドウ自体は意味はありません。


解像度 WQHD を、Primary の 2K との比較で感じてもらえればいいと思います。



写真ではわかりにくいでしょうけれど画面表示はくっきりとしていて、Secondary 側での Gimp による画像編集処理でも問題ありません。



Primary 側の画面下部にドックが表示されていますが、Secondary 側の画面下部にカーソルをぶつけると、ドックが Secondary 側に移動します。



Primary 側にぶつけると Primary 画面下部に戻ります。



デフォルト位置はもちろん Primary 側ですが、ドックを自由にどちらでも移動させて操作ができるようになっています。



ドックを左・右に設定の場合は移動できず、左の場合は Primary 画面の左側、右の場合は Secondary 画面の右側に表示されます。



主たる操作を行う画面にドックが移動してくれるのは便利です。



Primary 画面の左・中ほどのウインドウは Luna Display の Primary 側のアプリウインドウです。




このウインドウの中の表示が「画面配置状態」になっているのは、Luna Display が正常に Secondary を接続している、ということです。



このウインドウ自体は閉じても Luna Display が終了するわけではありません。


終了はドック上のアイコンを右クリックして「終了」で終了します。






Primary(Mac mini M1)をスリープすると Secondary 側(iMac)は、次の画面に変わり、「接続待ち状態」になります。





画面下部/真ん中に [esc] ボタンが表示されている



つまり Primary 側の Luna Displey がスリープして接続が外れていることを意味します。



Primary のスリープを解除すると自動再接続処理が行われ、約 17 秒後に再び接続完了になり、Secondary 画面が有効になります。



この再接続時間がかかるのはいただけません。


ほかの方はどうなんでしょうか、教えて下さい(Mac-to-Mac の場合です)。


iPad が Scondary の場合は数秒、ということだそうですが、なにが違うのでしょうか。



再接続時間を短くはできないのでしょうか。





スリープについてはひと手間かかる問題があり、これは後述します。



Secondary 側の画面下部には [esc] ボタンが表示されていますが、ここをクリックすると Secondary の Luna Display アプリが終了し、Secondary 側も接続が外れます。


iMac 本来の画面に戻りますから、Luna Display ではなく、iMac そのものの操作ができるようになる、ということです。



この状態から Luna Display Secondary アプリを起動すると再び「接続待ち状態」になり、Primary 側のアプリが起動中ならば自動再接続されます。





なお、Secondary 画面が Luna Display モードで接続表示されているときでも Secondary 側の キーボードの [esc] キーを長押しすれば Luna Display アプリが終了し、Secondary 側の接続が外れます。




Luna Display モード接続状態でも Secondary 側の  KB / Mouse は使えますが、Secondary 画面内から出ることはできません。


つまり Primary 側の操作は Secondary 側からは行えません。


Secondary 側の KB / Mouse 操作をしても Luna Display モードでの操作ですから、Mac mini M1 の Secondary 画面としての操作になります。






Primary 側の KB / Mouse は自由に行き来でき、カーソル位置でキーボード操作ができるのは Single Display 時と変わりません。



Primary 側の Luna Display アプリを終了すると Secondary 側は「接続待ち状態」になります。


Primary 側を起動すると、自動再接続されます。






【スリープ時の挙動】


Primary がスリープに入ると Secondary は「接続待ち状態」になります。



Secondary がスリープしていなければ、Primary のスリープ復帰で自動再接続されます。




問題は Secondary もスリープに入ってしまった場合です。



Secondary は「システム環境設定」→「省エネルギー」で設定した時間の後にスリープになります。






上例では 10 分後にディスプレイオフに設定してあります。


ですから 10 分後にはスリープするわけです。




ところが、スリープした Secondary を Primary 側から起こすにはちょっとした手間が必要です。



いまの macOS は WOL(Wake-on-LAN)が機能しません。


ウワサでは USB LAN 接続アダプターならば Wake-on-LAN が使える、という情報があるようですが、真偽のほどは不明です。



仮にできたとして、wakeonlan コマンドをターミナルにインストールして打つか、アプリ化して起動するかしなくてはなりません。


ひと手間かかります。



Wake-on-LAN は半日くらい格闘しましたが、無駄な労力でした(😢)。



代わりに Wake on Demand がありますが、これも中途半端で Primary 側からはすんなりとは起こせません。



かっては「どこでも My Mac」があって、これをオンにしておくと、ファイル共有した場合に Finder の左側のプレーンに「共用」が現れ、ここをクリックすれば Secondary を起こせたようです。



いまは「どこでも My Mac」は「どこにも」ありませんからこの方法もできません。



apple は Apple Remote Desktop で画面共有して操作すれば Wake on Demand で起こせる、としています。



しかし、Apple Remote Desktop は 10,000 円もし、評判もよろしくありません。



Secondary 側のキーボードで任意のキー押下(たとえば Shift キーなど)もしくは Mouse を1クリックで起こせます。



ですからスリープ解除のためにだけ「高価で評判の悪い Apple Remote Desktop」を導入する理由にはなりません。




ですが、できれば Primary 側のスリープが解除されたタイミングで「自動で」Secondary 側も解除されて欲しいのです。


iPad 用には Mac を Wake up させるショートカットアプリがあるそうです。



これは Apple Script でそれ用のスクリプトを組み「リモート Apple Events」をうまく使えばできそうですが、まだ模索中です。



というか、このために Apple Script の勉強を始めたところですので、できるのかどうかもわかりませんし、できるとしても少し時間が必要です。




そこで Apple Remote Desktop の代わりに VNC Viewer を使って Wake on Demand を行うことにしました。




前掲の Primary 画面の左上が VNC Viewer のウインドウです。



上下に接続先コンピューターが並んでいますが、上が iMac で、下が Raspberry Pi です。



iMac 側をダブルクリックすると、次のような小さく設定した VNC Viewer 画面になり、このタイミングで Wake on Demand によって Secondary が目を覚まします。





画面中央少し左に小さく写っているウインドウが実際の VNC Viewer 画面です。




本当の表示サイズの 5% の大きさに設定してあります。


起こすだけが目的ですから、本当の表示サイズは邪魔なだけですので。











さて、これでスリープ対策も万全、と思いきや、まだあるのです。





実は Secondary がスリープ状態のままだと、Primary 側の Luna Display アプリには「ドングルの抜き差しをしないとつながらないよ」というメッセージがでます。




Secondary をスリープ解除すると自動再接続されるのですが、何らかのタイミングで「ドングルの抜き差し」をしないと接続されないことがあります。




どういうタイミングでそうなるかがまだつかめていません。



トラブルというよりも、使い方の問題のような気がします。




【追記 2021-02-22】



この状態に陥る手順がわかりました。


まず、Primary の画面オフまでの時間を Secondary よりも早くします。


そうしておいて Primary の自然スリープを待ちます(メニューバーのりんごマークのスリープを使わない)。


すると Secondary は自分のスリープ設定時間がきても、いつまで経っても Scondary 画面のままです。


 → なぜ Secondary がスリープに入らないのか(多分、接続が切れていない)



次にこの状態で一旦、Primary をスリープ解除します。


このときは Secondary も Luna Display モードを継続しますから、どちらの画面も操作できます。



ところが Primary を再び、今度は陽にスリープ(りんごマークの「スリープ」)すると Secondary は「接続待ち状態」になります。


つまり Secondary から見ると Praimary 側が切れている状態です。


ここからが問題です。



この状態で Primary をスリープ解除すると、Primary 側の Luna Display アプリは接続を試みますが、失敗して、次のメッセージを出します。


"Prease unplug the device and try again"

"Oops! Something went wrong"

"NSScreen did not go offline after disabledisplay"



この状態になったらドングルを「抜き差し」し直さないと接続できません。


切断状態の認識でおそらく「バグ」があると思われます。




「抜き差し」ですぐに(17 秒かからなくて)接続されます。



ちょっと特殊な操作なので、Primary 側を陽にスリープではこの問題は発生しません。



ですので、ルーティンに「陽にスリープさせる」ようにすれば問題はないでしょう。





昨晩は一晩、Primary / Secondary ともにスリープ状態でしたが、朝になって VNC Viewer で Secondary を起こすと自動再接続されました。




とにかく、Primary および Secondary の「システム環境設定」のいろいろな設定の、最適な組み合わせとか、自動ログイン設定でひと手間でも少なくするとか、スリープの設定とか、Wake on Demand に関連した設定とか、結構たいへんでした。




ここまでくるのに丸1日を費やしました。





とりあえず、iMac のセカンドディスプレイ化ができたということです。



ここまでは Mac mini M1 の Primary Display を、三菱製の古い 2K ディスプレイで行いました。





本日2月22日(月)には 4K ディスプレイが到着します。




Mac mini M1 の 新しい Primary Display になります。





Luna Display に関する詳しい情報がなく、実際に使ってみて初めて挙動がわかりました。




結論的にいいますと、M1 Mac からならば「使える」ということがいえるでしょう。




ターゲットディスプレイモードが使えない Mac が余っていて、下取り査定も大した金額ではなく、使いみちに困っている、だけどセカンドディスプレイをなんとか使いたい、ということでしたら、一つの解でしょう。



8千円台で Luna Display ドングルが入手できます。




【追記】 


結局 Secondary 側の Mouse1クリックでスリープ解除することにしました。




Finder の「場所」の中の「iMac」に [別名で接続] と [画面を共有] がありますが、この [画面を共有] をワンクリックで共有画面が現れ、同時に Secondary はスリープから復帰します。



自動再接続処理が始まり約 17 秒後に再接続完了になります。



が、この方法は使いません。


なぜかというと、共有画面が邪魔なので、これを終了させる一手間がかかるからです。










【再追記:2021-02-23】


teleport.app という、マウスとキーボードを複数台の Mac で共有できるアプリがあります。


これを Mac mini M1 と iMac 2019 の両方にインストールします。



それぞれの Mac でアプリの設定を次のようにします。





Layout 設定

















その他の設定



















また、システム環境設定でアクセシビリティの許可設定をすることでスリープとスリープ解除の連動を実現できました。











これ以外にも、使い勝手をよくするための設定を行っています。



たとえば、「ログイン項目」にこのアプリを登録してどちらかをシステム再起動して teleport.app の接続が切れても、システム再起動後に自動でアプリを起動する、とかです。






Mac mini M1 をスリープさせるだけで、連動して iMac もスリープに入りますし、マウスのワンクリック、またはキー入力1個でどちらもスリープ解除されます。




キー入力の場合は、任意のキーでいいですが、アクティブなアプリに影響させないよう、「shift」とか「option」がいいでしょう。



どちらもスリープ解除されますので、Luna Display も自動再接続されます。



あとは、再接続処理の時間がかからなければいうことなしです。








【再々追記:2021-02-25/03-06】



「システム環境設定」→「省エネルギー」設定で、「ディスプレイがオフのときにコンピュータを自動でスリープさせない」にします。

ディスプレイスリープ時はこれでよくなりました。

これが原因でスリープ復帰時の再接続時間が 17 〜 20 秒もかかっていましたが、設定見直しで再接続時間が 3 〜 4 秒になりました。

(Luna Display の本来の再接続処理時間だそうです)



この設定をした後の 3 時間後に、Astropad 社のサポートから上記と同じ設定をして試してみてくれ、という返事がきました。



まぁ、彼らが返事をくれる前によくなっていましたが。






【2021-03-06】



Mac mini M1 はスリープ時に Thunderbolt3 ポートが休止状態になり、これがスリープ復帰時の Luna Display のアクティベートに時間がかかる要因でした。



Luna Display のドングルを Mac mini M1 本体の thunderbolt3 ポートではなく、Wavlink Thunderbolt3 4K Docking Station(UTD01)の方に挿します。


すると、Mac mini M1 がスリープしてもドングルへの電力供給はされており、スリープ復帰後の Scondary 再接続が早くなり 3 〜 4 秒になりました。