2021-02-22

Luna Display でわかった挙動【追記あり/再追記あり/再々追記あり】



再追記:2021-02-23


  Mac mini M1 のスリープに連動して iMac も同時にスリープし、
  スリープ解除も連動するようになり、スリープ解除で自動再接続
  されるようになりました。
  記事末尾に方法が書かれています。



再々追記:2021-02-25

  「省エネルギー」設定を誤っていて、これが原因でスリープ復帰時の
  再接続時間が 17 〜 20 秒もかかっていましたが、設定見直しで
  再接続時間が 3 〜 4 秒になりました。


  (Luna Display の本来の再接続時間だそうです)



2021-03-06

ドングルを ドッキングステーション側に挿すようにしました。





使ってみていくつかわかってきたことがあります。


M1 で実際に使ってみると、応答性能が向上したというのを実感できます。


以前の状態で使っていたわけではないので厳密には違うのですが、諸氏のレビューを判断するに、そのような印象を得ました。




Mac mini M1 側(Primary)は 2K / iMac 側(Secondary)は WQHD



いまの Luna Display の Secondary 側の解像度は最大 WQHD(2560 x 1440)です。


Astropad 社によれば 4K / 5K 対応を検討中とのことですが、ソフトウェアのバージョンアップで済むのか、ドングルも新しいものになるかは不明です。


ソフトウェアの最新アップデートは email アドレス登録すれば受け取れるとのことですので、登録しました。





【画面操作】


⦿ Primary - Scondary 間のウインドウ移動はモタツキなく高速にできる


⦿ Secondary 画面でウインドウを移動したり、スクロールなどをすると、

  動いている間はそのウインドウの文字が少しにじみ、停止でにじみが

  なくなる(使う上での支障はない)


  また、Secondary 側の解像度が高いほどにじみ具合は大きい

  2K ではあまりにじみを感じない



これら以外には、後述するスリープがらみを除き問題はありません。


カラーマネジメントは Apple の画面設定時のカラー画質調整の範囲しかできません。

 




Primary 画面(2K)



この画面の左側の2つの小さなウインドウの役割については後述します。


Firefox ブラウザ画面はとくに意味はありません。


2K 解像度を実感できればいい程度です。




Scondary 画面(WQHD)




Secondary 画面の各ウインドウ自体は意味はありません。


解像度 WQHD を、Primary の 2K との比較で感じてもらえればいいと思います。



写真ではわかりにくいでしょうけれど画面表示はくっきりとしていて、Secondary 側での Gimp による画像編集処理でも問題ありません。



Primary 側の画面下部にドックが表示されていますが、Secondary 側の画面下部にカーソルをぶつけると、ドックが Secondary 側に移動します。



Primary 側にぶつけると Primary 画面下部に戻ります。



デフォルト位置はもちろん Primary 側ですが、ドックを自由にどちらでも移動させて操作ができるようになっています。



ドックを左・右に設定の場合は移動できず、左の場合は Primary 画面の左側、右の場合は Secondary 画面の右側に表示されます。



主たる操作を行う画面にドックが移動してくれるのは便利です。



Primary 画面の左・中ほどのウインドウは Luna Display の Primary 側のアプリウインドウです。




このウインドウの中の表示が「画面配置状態」になっているのは、Luna Display が正常に Secondary を接続している、ということです。



このウインドウ自体は閉じても Luna Display が終了するわけではありません。


終了はドック上のアイコンを右クリックして「終了」で終了します。






Primary(Mac mini M1)をスリープすると Secondary 側(iMac)は、次の画面に変わり、「接続待ち状態」になります。





画面下部/真ん中に [esc] ボタンが表示されている



つまり Primary 側の Luna Displey がスリープして接続が外れていることを意味します。



Primary のスリープを解除すると自動再接続処理が行われ、約 17 秒後に再び接続完了になり、Secondary 画面が有効になります。



この再接続時間がかかるのはいただけません。


ほかの方はどうなんでしょうか、教えて下さい(Mac-to-Mac の場合です)。


iPad が Scondary の場合は数秒、ということだそうですが、なにが違うのでしょうか。



再接続時間を短くはできないのでしょうか。





スリープについてはひと手間かかる問題があり、これは後述します。



Secondary 側の画面下部には [esc] ボタンが表示されていますが、ここをクリックすると Secondary の Luna Display アプリが終了し、Secondary 側も接続が外れます。


iMac 本来の画面に戻りますから、Luna Display ではなく、iMac そのものの操作ができるようになる、ということです。



この状態から Luna Display Secondary アプリを起動すると再び「接続待ち状態」になり、Primary 側のアプリが起動中ならば自動再接続されます。





なお、Secondary 画面が Luna Display モードで接続表示されているときでも Secondary 側の キーボードの [esc] キーを長押しすれば Luna Display アプリが終了し、Secondary 側の接続が外れます。




Luna Display モード接続状態でも Secondary 側の  KB / Mouse は使えますが、Secondary 画面内から出ることはできません。


つまり Primary 側の操作は Secondary 側からは行えません。


Secondary 側の KB / Mouse 操作をしても Luna Display モードでの操作ですから、Mac mini M1 の Secondary 画面としての操作になります。






Primary 側の KB / Mouse は自由に行き来でき、カーソル位置でキーボード操作ができるのは Single Display 時と変わりません。



Primary 側の Luna Display アプリを終了すると Secondary 側は「接続待ち状態」になります。


Primary 側を起動すると、自動再接続されます。






【スリープ時の挙動】


Primary がスリープに入ると Secondary は「接続待ち状態」になります。



Secondary がスリープしていなければ、Primary のスリープ復帰で自動再接続されます。




問題は Secondary もスリープに入ってしまった場合です。



Secondary は「システム環境設定」→「省エネルギー」で設定した時間の後にスリープになります。






上例では 10 分後にディスプレイオフに設定してあります。


ですから 10 分後にはスリープするわけです。




ところが、スリープした Secondary を Primary 側から起こすにはちょっとした手間が必要です。



いまの macOS は WOL(Wake-on-LAN)が機能しません。


ウワサでは USB LAN 接続アダプターならば Wake-on-LAN が使える、という情報があるようですが、真偽のほどは不明です。



仮にできたとして、wakeonlan コマンドをターミナルにインストールして打つか、アプリ化して起動するかしなくてはなりません。


ひと手間かかります。



Wake-on-LAN は半日くらい格闘しましたが、無駄な労力でした(😢)。



代わりに Wake on Demand がありますが、これも中途半端で Primary 側からはすんなりとは起こせません。



かっては「どこでも My Mac」があって、これをオンにしておくと、ファイル共有した場合に Finder の左側のプレーンに「共用」が現れ、ここをクリックすれば Secondary を起こせたようです。



いまは「どこでも My Mac」は「どこにも」ありませんからこの方法もできません。



apple は Apple Remote Desktop で画面共有して操作すれば Wake on Demand で起こせる、としています。



しかし、Apple Remote Desktop は 10,000 円もし、評判もよろしくありません。



Secondary 側のキーボードで任意のキー押下(たとえば Shift キーなど)もしくは Mouse を1クリックで起こせます。



ですからスリープ解除のためにだけ「高価で評判の悪い Apple Remote Desktop」を導入する理由にはなりません。




ですが、できれば Primary 側のスリープが解除されたタイミングで「自動で」Secondary 側も解除されて欲しいのです。


iPad 用には Mac を Wake up させるショートカットアプリがあるそうです。



これは Apple Script でそれ用のスクリプトを組み「リモート Apple Events」をうまく使えばできそうですが、まだ模索中です。



というか、このために Apple Script の勉強を始めたところですので、できるのかどうかもわかりませんし、できるとしても少し時間が必要です。




そこで Apple Remote Desktop の代わりに VNC Viewer を使って Wake on Demand を行うことにしました。




前掲の Primary 画面の左上が VNC Viewer のウインドウです。



上下に接続先コンピューターが並んでいますが、上が iMac で、下が Raspberry Pi です。



iMac 側をダブルクリックすると、次のような小さく設定した VNC Viewer 画面になり、このタイミングで Wake on Demand によって Secondary が目を覚まします。





画面中央少し左に小さく写っているウインドウが実際の VNC Viewer 画面です。




本当の表示サイズの 5% の大きさに設定してあります。


起こすだけが目的ですから、本当の表示サイズは邪魔なだけですので。











さて、これでスリープ対策も万全、と思いきや、まだあるのです。





実は Secondary がスリープ状態のままだと、Primary 側の Luna Display アプリには「ドングルの抜き差しをしないとつながらないよ」というメッセージがでます。




Secondary をスリープ解除すると自動再接続されるのですが、何らかのタイミングで「ドングルの抜き差し」をしないと接続されないことがあります。




どういうタイミングでそうなるかがまだつかめていません。



トラブルというよりも、使い方の問題のような気がします。




【追記 2021-02-22】



この状態に陥る手順がわかりました。


まず、Primary の画面オフまでの時間を Secondary よりも早くします。


そうしておいて Primary の自然スリープを待ちます(メニューバーのりんごマークのスリープを使わない)。


すると Secondary は自分のスリープ設定時間がきても、いつまで経っても Scondary 画面のままです。


 → なぜ Secondary がスリープに入らないのか(多分、接続が切れていない)



次にこの状態で一旦、Primary をスリープ解除します。


このときは Secondary も Luna Display モードを継続しますから、どちらの画面も操作できます。



ところが Primary を再び、今度は陽にスリープ(りんごマークの「スリープ」)すると Secondary は「接続待ち状態」になります。


つまり Secondary から見ると Praimary 側が切れている状態です。


ここからが問題です。



この状態で Primary をスリープ解除すると、Primary 側の Luna Display アプリは接続を試みますが、失敗して、次のメッセージを出します。


"Prease unplug the device and try again"

"Oops! Something went wrong"

"NSScreen did not go offline after disabledisplay"



この状態になったらドングルを「抜き差し」し直さないと接続できません。


切断状態の認識でおそらく「バグ」があると思われます。




「抜き差し」ですぐに(17 秒かからなくて)接続されます。



ちょっと特殊な操作なので、Primary 側を陽にスリープではこの問題は発生しません。



ですので、ルーティンに「陽にスリープさせる」ようにすれば問題はないでしょう。





昨晩は一晩、Primary / Secondary ともにスリープ状態でしたが、朝になって VNC Viewer で Secondary を起こすと自動再接続されました。




とにかく、Primary および Secondary の「システム環境設定」のいろいろな設定の、最適な組み合わせとか、自動ログイン設定でひと手間でも少なくするとか、スリープの設定とか、Wake on Demand に関連した設定とか、結構たいへんでした。




ここまでくるのに丸1日を費やしました。





とりあえず、iMac のセカンドディスプレイ化ができたということです。



ここまでは Mac mini M1 の Primary Display を、三菱製の古い 2K ディスプレイで行いました。





本日2月22日(月)には 4K ディスプレイが到着します。




Mac mini M1 の 新しい Primary Display になります。





Luna Display に関する詳しい情報がなく、実際に使ってみて初めて挙動がわかりました。




結論的にいいますと、M1 Mac からならば「使える」ということがいえるでしょう。




ターゲットディスプレイモードが使えない Mac が余っていて、下取り査定も大した金額ではなく、使いみちに困っている、だけどセカンドディスプレイをなんとか使いたい、ということでしたら、一つの解でしょう。



8千円台で Luna Display ドングルが入手できます。




【追記】 


結局 Secondary 側の Mouse1クリックでスリープ解除することにしました。




Finder の「場所」の中の「iMac」に [別名で接続] と [画面を共有] がありますが、この [画面を共有] をワンクリックで共有画面が現れ、同時に Secondary はスリープから復帰します。



自動再接続処理が始まり約 17 秒後に再接続完了になります。



が、この方法は使いません。


なぜかというと、共有画面が邪魔なので、これを終了させる一手間がかかるからです。










【再追記:2021-02-23】


teleport.app という、マウスとキーボードを複数台の Mac で共有できるアプリがあります。


これを Mac mini M1 と iMac 2019 の両方にインストールします。



それぞれの Mac でアプリの設定を次のようにします。





Layout 設定

















その他の設定



















また、システム環境設定でアクセシビリティの許可設定をすることでスリープとスリープ解除の連動を実現できました。











これ以外にも、使い勝手をよくするための設定を行っています。



たとえば、「ログイン項目」にこのアプリを登録してどちらかをシステム再起動して teleport.app の接続が切れても、システム再起動後に自動でアプリを起動する、とかです。






Mac mini M1 をスリープさせるだけで、連動して iMac もスリープに入りますし、マウスのワンクリック、またはキー入力1個でどちらもスリープ解除されます。




キー入力の場合は、任意のキーでいいですが、アクティブなアプリに影響させないよう、「shift」とか「option」がいいでしょう。



どちらもスリープ解除されますので、Luna Display も自動再接続されます。



あとは、再接続処理の時間がかからなければいうことなしです。








【再々追記:2021-02-25/03-06】



「システム環境設定」→「省エネルギー」設定で、「ディスプレイがオフのときにコンピュータを自動でスリープさせない」にします。

ディスプレイスリープ時はこれでよくなりました。

これが原因でスリープ復帰時の再接続時間が 17 〜 20 秒もかかっていましたが、設定見直しで再接続時間が 3 〜 4 秒になりました。

(Luna Display の本来の再接続処理時間だそうです)



この設定をした後の 3 時間後に、Astropad 社のサポートから上記と同じ設定をして試してみてくれ、という返事がきました。



まぁ、彼らが返事をくれる前によくなっていましたが。






【2021-03-06】



Mac mini M1 はスリープ時に Thunderbolt3 ポートが休止状態になり、これがスリープ復帰時の Luna Display のアクティベートに時間がかかる要因でした。



Luna Display のドングルを Mac mini M1 本体の thunderbolt3 ポートではなく、Wavlink Thunderbolt3 4K Docking Station(UTD01)の方に挿します。


すると、Mac mini M1 がスリープしてもドングルへの電力供給はされており、スリープ復帰後の Scondary 再接続が早くなり 3 〜 4 秒になりました。















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