M1 Mac の外付け SSD の性能が Intel Mac よりも下がったのではないか、という噂があるようなので実際に検証してみました。
測定に使ったアプリケーションは AmorphousDiskMark 3.1 です。
測定した Mac ですが、次の2機種です。
◉ M1 搭載機は Mac mini M1 8GB
◉ Intel 搭載機は iMac 2019 8GB
測定対象の SSD は次の2種類です。
ともに Mac 本体の thunderbolt3 に接続して測定しました。
❶ Kingmax 500GB を ORICO の thinderbolt3 ケースに装着
❷ 970 EVO plus 250GB を TREBLEET の thunderbolt3 ケースに装着
❶ Kingmax SSD の測定結果
上が M1 での測定結果で、下が Intel での測定結果です。
Kingmax SSD の場合、Write 性能が M1 に比べて Intel が全ての項目で優っています。
Read 性能は若干 M1 が優っていますが、まぁ誤差の範囲でしょう。
❷ 970 EVO plus SSD の測定結果
同様に、上が M1 でのもので、下が Intel でのものです。
970 EVO plus の場合は、M1 の方が Seq. Read/Write ともに性能値は優っています。
しかし、Random Write 性能は M1 が劣っています。
SSD により、どちらがいいとか、悪いとかはいいにくい結果ですが、どうも Random Write に関しては M1 の方が悪いようです。
番外編で WD Black SN750 500GB を TDBT 製の USB-C3.1 Gen2 ケースに装着して thundrebolt3 に USB-C3.1 Gen2 接続で測定してみた結果が次に示すものです。
USB-C3.1 Gen2 は 10 Gbps の性能ですので、1GB/s 前後の性能がでるはずなのですが、M1 の方が明らかに劣っているようです。
これも SSD の差があるのでしょうか。
しかし、M1 が USB-C3.1 Gen2 の性能値には大きく達していないのは事実です。
どうやら、M1 Mac の 外付け SSD の性能値が Intel Mac に比べて下がったという噂はここら辺りにあるのかも知れません。
性能を出したければ、thunderbolt3 で使え、ということでしょうか。
USB-C3.1 Gen2 はオススメではない、ということでしょう。
参考までに M1 Mac mini に内臓の 250 GB SSD の性能値は次の数値です。
Seq. の性能値は優れていますが、Random 性能値 は優れているとは言い難い結果です。
【さらに番外編】 USB-A3.0(5Gbps)ポートに接続の場合
TDBT USB-C3.1 Gen2 ケースに装着の WD Black SN750 500GB と、FIDECO ケースに装着の WD Blue M.2 SATA 500GB を USB-A3.0 ポートに接続の場合も測定してみました。
まずは WD Black SN750 の場合です。
上が M1、下が Intel での測定結果で、Intel がいずれの項目でも優っています。
続いて WD Blue M.2 SATA の場合です。
上が M1、下が Intel での測定結果で、この場合も Intel がいずれの項目でも優っています。
以上の結果からは、USB-C3.1 Gen2 も USB-A3.0 もいずれも Intel の方が性能上は優っています。
体感的な差異はあまり感じないとは思われますが、大量のデータコピーやデータ移動では完了までの時間が違います。
M1 で高速に使うならば thunderbolt3 対応で、そこそこでよいなら USB-A3.0 でしょうか。
USB-C3.1 Gen2 は貴重な thunderbolt3 端子を使いますからあまりオススメしません。
thunderbolt3 端子は thunderbolt3 機器用に使う方がいいと思います。
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