2020-01-30

iMac 2019 起動直後のアクティビティモニター状況




メモリは 8GB モデルです。

起動直後はいくつかのアプリを開いていますがスワップはゼロです。



アクティビティモニターの状況は次のようになっています。









このときに開いているアプリは Firefox(タブは8個ほど開いています)、ターミナル、Finder、スティッキーズと、アクティビティモニターです。



GoogleDrive、OneDrive も起動状態です。



この状態で Gimp を開いても、さらに LibreOffice を開いてもまだスワップはゼロです。





ですので、いまのところは 8GB メモリで十分と思います。





どなたかが 16 GB 増設されたようですが、その効果よりも HDD を外付け SSD に換えた効果の方が大きい(その方は「大きい」を「幸せ」と表現されていました)そうです。



私はメモリ増設していませんが、SSD 効果は存分に実感しておりこれは同意です。




動画編集などをされるような場合は、16 GB でも不足なのでしょうね。




iMac 2019 は使っていくうちに 数 100 MB 程度のスワップを使っている状況も見て取れますが、この程度ではまったくといっていいほど体感的に遅くなったと感じることはありません。




HDD だとこの程度でも遅さを感じるかも知れませんね。



そもそも HDD だとシステム起動、アプリ起動、アプリ操作などすべてが激遅になって、レインボーカーソルがしょっちゅう出て、ストレス溜まりっぱなしになってしまいます。













2020-01-27

MacBookAir Mid 2012 を少し速くしてみた






Mojave をクリーンインストールしたあとで、いくつかのアプリケーションをインストールしてあります。


ストレージの使用状況は次のとおりです。








まず、速くする前の 内蔵 SSD の性能です。








この速度でも Mid 2012 モデルであることを考えると十分に速い。


この状態で ブートタイムは 28 秒 です。



MacBook Air Mid 2012 に おまじない をして測定した結果が次に示す性能値です。








Sequential R/W は同水準ですが Random R/W が性能アップ しているのがおわかりでしょうか。


このときの ブートタイムは 18 秒 と、10 秒も速くなりました。



Random R/W のスピードアップがそのままブートタイムの短縮につながっています。



アプリケーションの起動や動作も速くなっているはずですが、体感的にはその差は感じません。





ですが、おまじない前 はちょっと使っているだけで内蔵ファンが回っていました。


SSD がかなり熱くなっていたのですね。



おまじない後 は余程ヘビーな使い方をしない限り、内蔵ファンが回ることはなくなりました。




ですので、効果はあったと感じています。



同じ内蔵 SSD でも おまじない でココまでの差があるようです。




さて、おまじない って何でしょうか。




興味ありますよね。





それは「ひ・み・つ」です。

















と、いってしまうとエゲツないですよね。





あなただけにコッソリお教えしましょう。






TRIM はどちらの場合も「はい」ですから、これではありません。





おまじない前の Mojave は APFS 形式 でインストールされたものです。





もうおわかりですよね。





えっ わかりませんか?






おまじない後の Mojave は HFS+(拡張ジャーナリング)形式 なのです。





そんなことって、できるの?





Mojave からはインストールすると無条件に APFS 形式になります。

インストールでは HFS+ 形式にすることはできません。




ここで、少し横にそれますが APFS のメリットについて。


  • マルチスレッド対応:複数ファイルコピーが速い


  • パーティション管理:容量がパーティションごとに固定されない


  • ファイル管理   :64 ビットで管理なので、従来の 32 ビット管理よりも
              多く扱える


  • ファイル更新   :新たな領域に保存管理した後に元の領域を削除する方式
              従来は上書き方式なのでまれにファイル破損があり得る




というようにいわれています。



一方で、



  • TimeMachine は APFS に対応していない
     
  • Sierra 以前の OS では APFS 形式のファイルの読み書きができない
     
  • アプリによっては使えないものがある


  • 不具合に関するノウハウや実績がまだ乏しい

  • 空き容量重視の処理のためかフラグメンテーションが発生しやすく却って性能低下になる? という意見あり(真偽の程は不明)

  • ときに引っかかりのような感じで一瞬止まるような動作が見られるという報告あり

    これは私も感じていました。




内蔵ファンがちょっと使っただけですぐに回るのは、高負荷状態ということです。


これは APFS のメリットどころか、デメリットである、と言わざるを得ない状態ですね。


これらの問題もあり、いいことずくめ、というわけではありません。



メリットの4番目に挙げたファイル更新方法はメリットではあるけれども、HFS+ で問題になったという話しはほとんど聞かないし、私は経験ありません。







実は APFS 形式の場合、Random R/W 性能は低下 しています。



逆にこれは HFS+ 形式のメリット でもあるのです。



通常性能はこの Random R/W の性能に依存します。



大量のファイルコピーはさすがに Sequential R/W 性能依存ですが、アプリ起動や操作に伴う性能は殆どが Random R/W に依存なのです。





そこで、おまじない で Mojave を HFS+ 形式で使うようにしてみたわけです。




Mojave を HFS+ でどうやってインストールするのか。




インストールはできません。





クローンを作るのです。





HFS+ 形式でフォーマットした 内蔵 SSD にクローンで Mojave を入れるのです。


CCC 5 というアプリケーションでクローンを作成の場合、作成先ディスクのフォーマット形式は、クローン作成では変わりません。


つまり、HFS+ 形式でフォーマットされたディスクにクローン作成した場合、作成されたディスクの形式は HFS+ のままなのです。



HFS+ で Mojave を入れて起動ディスクにしてもなんら問題はありません。






ですから「インストール」はしません。






手順はこうです。


まず、外付けディスクを用意します。


このディスクの形式は APFS でも HFS+ でも構いませんが、いずれかでフォーマットしておきます。






"CCC 5" というアプリケーションで Mojave がインストールされた 内蔵 SSD から、外付けディスクにクローンを作成します。





この外付けディスクでブートします。





次に 内蔵 SSD を HFS+ 形式 でフォーマットします。




そして、外付けディスクから 内蔵 SSD にクローンを作成します。





クローンを作成してそのクローンから再びクローン作成で戻すわけです。




これによって内蔵 SSD の Mojave は HFS+ 形式で作成されたことになります。


クローンで戻し終えたら内蔵 SSD でブートします。





おまじない はこれだけです。




ディスクユーティリティで見ると 内蔵 SSD の Mojave が HFS+ 形式で作成 されているのが確認できると思います。





もう1台の iMac 2019 の起動ディスクは Samsung 970 EVO Plus を Thunderbolt3 ケースに入れて Thunderbolt3 ポートに接続して使っていますが、実はこれも HFS+ 形式でフォーマットしたものに Mojave をクローン作成しています。


iMac 2019 もこれによってブートタイムは 18 秒です。


APFS の場合は 24 秒ほどかかっていました。



ブートタイムが 20 秒以下だと夜間などの長時間スリープからの復帰でも、完全停止・電源オフからの起動でもさほど時間的違いを感じなくて済みます。


もっとも長時間スリープからの復旧は3〜4 秒で復帰、起動は 18 秒で起動完了ですから その差は 15 秒前後ありますが。





MacBook Air Mid 2012 は購入当時は起動が 10 秒程度でしたから、それまでの Windows PC が2分くらいかかっていたのがウソみたいに速くなって感激しました。


その後、OS のアップグレードでブートタイムも少しずつ伸びて APFS 形式の Mojave では 28 秒と、当初に比して約 3倍くらいになっていたわけです。



それが今回の おまじない で 2倍以下で済むようになりました。






この手順を実施する前には大事なデータはバックアップしておいてください。





ミッション実施前に自動的に消去されても当局は一切カンチしません。







APFS の評価はまだ定まっていないようです。


書き込みをなるべく少なくする、空き領域確保を優先する、ということから得られる効果もありますが、まだ不確定要素があるのも事実です。



APFS の このような機能は SSD の寿命に影響するとは思われますが、そもそも SSD の寿命が 5 年といっているのが多少伸びたからといっても、通常の使い方ならば元々5年程度ではどうこうなるほどではありません。


メリットがさほどメリットと感じなければデメリットの方が気になる、ということですね。


このあたりの考え方は人により差があって当然です。


APFS が現在抱えている問題を解消して真に安定して使えるようになるにはまだしばらくはかかるでしょう。



実際、MacBook Air Mid 2012 はすでに7年以上使い続けてきました。

ほとんどの期間は HFS+ 形式でしたが R/W エラーはまったく発生していません。



Mojave の前の High Sierra  までは HFS+ でした。






Catalina 以降はともかく、いま現在は HFS+ の方がいいのでは? ということです。










2020-01-26

Katherine Jenkins - Dreaming Of The Days



題名は直訳的には「日々の夢」でしょうけど「夢のようだった日々」とでも訳したほうがこの曲にはふさわしいと思います。


プロモーションビデオ は、なかなか秀逸です。


歌詞は次です。

Walking beside me,
Heaven's own shadow falls.
For they know not the answers
No light to where they are told.

Did I hear a whisper?
Did I hear your cry?
For it pulled me onwards
From the earth facing the skies.

And in my dreams,
They'll hold me on towards tomorrow,
Not knowing what,
Not knowing where I'll go.

I put my trust,
Into the hand that leads me,
I follow him,
Over the lands and sea.

Dreaming of the days,
When I'll know what to call and,
The days when I'll know a name.
Dreaming of the days,
When the lights that guided me,
Become everlasting flames.

Dreaming of the days,
Dreaming of the days.

And in my dreams,
They'll hold me on towards tomorrow,
Not know what,
Not knowing where I'll go.

I put my trust,
Into the hand that leads me.
I follow him,
Over the lands and sea.

Dreaming of the days,
When I'll know what to call and,
The days when I'll know a name.
Dreaming of the days,
When the lights that guided me,
Become everlasting flames.

Dreaming of the days,
Dreaming of the days.

Ah --------------------------

Dreaming of the days,
Dreaming of the days,
Dreaming of the days,
Dreaming of the days.






プロモーションビデオのストーリーは次のような内容で、Katherine Jenkins の歌うこの曲とシンクロします。




幼なじみの男女がまだ小さかったときに、公園での遊びの中でこの曲のポータブルビデオを見ます。


お互いに年頃になって恋人同士になっていたのに、女性は引っ越しでしょうか、別れの日がやってきます。


そのときに青年は、ポータブルビデオのビデオ部分を彼女に渡します。




時は流れて女性は40代くらいになっています。


あるとき、彼女が昔見たビデオコーダーを街のお店のショーウインドウで見つけて、その店に入ります。



二人は劇的な再会を果たします。

お店の店主はかって別れた恋人でした。


もう絶対に別れないよ、と二人はあの幼かった日々を過ごした公園を仲良く寄り添って歩きます。


その彼らの周りを幼かった日々の、子供のころの二人が飛び跳ねます。


青春時代の彼らが横切っていきます。



そこで、この曲のプロモーションも終わりになります。












2020-01-23

ORICO Thunderbolt 3 NVMe M.2 SSD ケースはおすすめ



ORICO Thunderbolt 3 NVMe M.2 SSDケース(M Key)対応 40Gbps 外付けケース 2230/2242/2260/2280 SSD対応 M.2 SSD 変換アダプタ エンクロージャ ケース SCM2T3-G40  (Grey or Silver)










Amazon で 2020-01-23 現在の価格は 13,800 円です。

(2020-02-05 現在、15,800 円と、2,000 円高くなっています)


私が購入したときは 11,800 円で現在価格よりも 2,000 円安価でした。


価格面では安くなるどころか高い方に振れていて不本意です。

まさか、わたしの記事で欲をだしたのではないでしょうねぇ。




色は灰色とシルバーの2種類があります。



Amazon での製品紹介は次の内容です。



  • 【40Gbps転送】NVMe M.2 SSDをThunderbolt 3 に変換するM.2 SSDケースです。最大転送速度は40Gbps(理論値。【対応性】22x30 / 22x42 / 22x60 / 22x80 mmのM.2 NGFF(M Key )のSSDに対応します。ご注意: B-Key / B+M Key / PCI-EインターフェースのSSDには非対応となります。 【機能性】最大2TBまでのSSDを搭載可能。JHL6340マスターチップ採用、安定にデータ転送します。10.4(L)*4.4(W)*1.5cm(H)cm サイズで、持ち運びに便利です。Mac OS、Windows 7/8/10、Linuxのシステムを対応します。 【安全性】高品質のアルミ合金採用、堅固で耐圧、放熱性も優れます。内部に熱伝導ゴムがあり、製品の異常に発熱ことを防止します。【簡単に使用】ドライブ不要、ホットスワップ対応、差し込んですぐ使用できます。
  • 【対応性】22x30 / 22x42 / 22x60 / 22x80 mmのM.2 NGFF(M Key )のSSDに対応します。ご注意: B-Key / B+M Key / PCI-EインターフェースのSSDには非対応となります。
  • 【機能性】最大2TBまでのSSDを搭載可能。JHL6340マスターチップ採用、安定にデータ転送します。10.4(L)*4.4(W)*1.5(H)cmサイズで、持ち運びに便利です。Mac OS、Windows 7/8/10、Linuxのシステムを対応します。
  • 【安全性】高品質のアルミ合金採用、堅固で耐圧、放熱性も優れます。内部に熱伝導ゴムがあり、製品の異常に発熱ことを防止します。自動睡眠機能を持って、省エネデザイン、SSDの寿命も延長できます。
  • 【簡単に使用】ドライブ不要、ホットスワップ対応、差し込んですぐ使用できます。LEDランプによっていつでもデバイスの作動情況を分かります。40Gbps Thunderbolt 3ケーブルが含まれています。




ほかにも2つほど他社(TREBLEET、WAVLINK)の Thunderbolt 3 ケースを使っていますが、この商品が一番優れているように思います。



Samsung 970 EVO Plus を装着、Mojave をインストールして iMac 2019 の外付け起動ディスクとして使っています。




性能は他社2製品と変わりませんが、ブートタイムが 数秒 〜 10 数秒 ほど速く 20 秒以下、長時間スリープからの復帰も良好です。


さらに WD Black SN750 よりも発熱する Samsung 970 EVO Plus でも 45 ℃ を越えることはほとんどなく、冷却性能も優れています。


ケースがアルミダイカスト製で表面の冷却フィンと合わせて構造的に冷却能力を高めているのだと思います。






2020-02-05 時点では WAVLINK が 9,770 円(800 円クーポン適用で 8,970 円)が最安値で 1 万円切りですが、それよりも 5,000 円以上高い ORICO のこの製品がおすすめです。




なぜなら、WAVLINK はケースがプラスチック製で、冷却能力が高くないからです。


WAVLINK はマニュアルが付いていて、箱への収め方もきれいですが、発熱対策だけが不十分のように感じます。



もっとも、SSD の最適稼働温度は 50 ℃ くらいともいわれていますので、気にしなくてもいいのかも知れません。




このケースを使うには少しでも発熱対策のために次のようにした方がいいでしょう。



  • 付属のヒートシンクの爪を取り除きます。

    これは、一度取り付けると外すのが大変だからです。


     
  • 熱伝導シートを別途購入してヒートシンクと SSD の間に貼り付けて使う


    熱伝導シートは 0.5mm 厚 の 12W/m・Kタイプがいいでしょう。
    これよりも厚いとヒートシンクを付けたらケース蓋がキチッとハマりません。

    したがって購入価格にプラス 1,000 円 程度の熱伝導シートを見込むことになります。

  ※ 熱伝導シートは付属品の一部だったようですが、送付されてきた商品には
    付属しておらず、販売元に問い合わせています。

    「付属していた」方と「付属していなかった」方がおられるようです。



    3週間が経過、この間3回問い合わせましたが、販売元からはなしのつぶてです。


    欠品に対してちゃんと対応されないのはいただけませんね。

    一気に評価が下がりました。 


    販売元の誠意が感じられませんので返品することにしました。
  



このような対策を講じればほぼ ORICO 並みの冷却効果が得られますが、販売元から欠品対応がされないので最安値であってもおすすめはできません。







TREBLEET は「世界最小」をうたっていますが、これも発熱対策は不十分で、WAVLINK といい勝負(発熱度合い)です。



価格は 2020-02-05 時点では 9,990 円と、1万円切りしています。



「世界最小」といっても ORICO と比較すると、長さで 5mm、厚さで 3mm 小さい程度なので、そういう「うたい文句」よりも発熱対策をしっかりしてほしいと思います。



TREBLEET は放熱フィンを表面に貼り付けるか、ファンを付けて発熱対策した方がいいでしょう。

40mm 角の放熱フィンを上下2枚ずつ貼り付けるか、40mm 角の放熱ファンを取り付けるかです(ファンの方が放熱効果は高い)。


これによって「世界最小」ではなくなります。








コスト的には WAVLINK < TREBLEET < ORICO です。

発熱対策は ORICO > TREBLEET ≒ WAVLINK です。

ブートタイムは ORICO < TREBLEET < WAVLINK で 20 秒未満 〜 30 数秒という差があります。


スリープからの復帰はどれも同レベルです。



あくまで私見ですが、ORICO > TREBLEET でしょうか。




小型ファンを取り付けて冷却するのを前提ならば TREBLEET の方が安くていいかも知れません。



WAVLINK は欠品に対して3週間経っても対応されませんので、おすすめできません。



少し前までは Thunderbolt 3 対応ケースの入手が困難でしたが、2ヶ月ほど経過して新規参入があります。



今後も増えるのではないかと思いますし、そうなればもう少し価格も安くなることが期待できそうです。





Thunderbolt 3 接続・40 Gbps で使えるケースに装着した外付け SSD は現時点では最強です。



また、Thunderbolt 3 接続時は PCIe 接続とみなされますので TRIM オン、S.M.A.R.T. 情報も見ることができます。




USB3.1 Gen2 の 10 Gbps の 4倍の転送性能ですから、性能重視ならば Thuderbolt 3 対応ケース一択です。



iMac の場合は USB3.1 Gen2 接続は Thunderbolt 3 ポートを使いますから、それならば Thunderbolt 3 として使うほうがいいでしょう。




価格的には USB3.1 Gen2 ケースの方が 3分の1 以下で済みますので、そういう理由でUSB3.1 Gen2 ケースを選択するのもありです。


この場合でも 数100 MB/s でますので、Thunderbolt 3 対応品に比べれば劣りますがそれなりに高速です。











2020-01-21

我が家の Mac(iMac 2019):外付け SSD で爆速です



昨年 11月に iMac HDD モデル(macOS:Mojave)を購入し外付け SSD を起動ディスクにして環境を整えてきました。




購入前は MacBook Air Mid 2012(現在 Mojave)を 7年以上使ってきました。



これはこれでバリバリに現役で使えていますが、新しいデバイス・とくに M.2 NVMe SSD などを試してみたくなり、Thunderbolt3 ポートがあって USB ポートも数がある Mac がほしくなったのです。



MacBook Air Mid 2012 では Apple に見捨てられた Thunderbolt1 の活用はほとんど無理です。



新たに購入の場合、ノートブックである必要はありませんし、ノートはまだ今の MacBook Air が使えます。


そこで iMac の HDD モデルを購入して、高速化のために Thunderbolt3 を活用したというわけです。



あえて HDD モデルにしたのは Apple Shop ではなくポイントが付く量販店購入のほうがコスパがいいことと、購入時点で Catalina が初期 OS であるモデルを嫌ったのが大きな理由です。


HDD の遅さは最初からわかっていましたから、Apple 純正 SSD モデルも検討しました。


外付け SSD で  m.2 NVMe SSD を Thunderbolt 3 で使用すれば高速化が期待できることとそれを実現する費用は購入時のポイントを当てられることから HDD モデルにしたわけです。



Catalina はまだ安定していないことと、下位バージョンとの親和性がないこと、一部のアプリが 64 ビット版であっても動作しないものがある(アプリ側の問題がほとんどでしょうけど)、などの理由で使いたくはありません。




Mac は購入時の初期 OS バージョンより前のバージョンにはダウングレードはできません。


Catalina が初期 OS の場合は Mojave にすることができません。


時期的に Catalina がデリバリーされて間もないときでしたから Mojave ならば量販店に在庫があるはず、ということで注文して Mojave 版を手に入れました。






HDD モデルですから、このままでは「激遅」で使い物になりません。


外付け SSD ならば 500 MB/s 〜 2800 MB/s までの選択肢があります。




SATA SSD、M.2 NVMe SSD(USB3.0 接続 / USB3.1 Gen2 接続 / Thunderbolt3 接続)と、性能を選べてそれぞれを検証できます。


それぞれの性能は次のようになります(Sequential Read 性能)。

  • SATA SSD(USB3.0 接続)      : 500 MB/s 前後
  • M.2 NVMe SSD(USB3.0 接続)    :  500 MB/s 前後
  • M.2 NVMe SSD(USB3.1 Gen2 接続) :  900 MB/s 前後
  • M.2 NVMe SSD(Thunderbolt3 接続): 2800 MB/s 前後

  参考* Transcend StoreJet(Thunderbolt1 接続 SATA SSD): 400 MB/s 前後
    + Transcend JetDrive 855(Thunderbolt1 接続)   : 900 MB/s 前後?






最終的に M.2 PCIe3.0x4 NVMe SSD と Thunderbolt3 対応ケースの組み合わせで Apple 純正の SSD モデル同等以上の快適な速度を得ることができました。












iMac が快適に使用できる状態になったので現在のアクセサリを含めた構成を整理してみたいと思います。





【 iMac 2019 の仕様 】

  • macOS Mojave 10.14.6(初期 OS も Mojave)
  • Retina 4K, 21.5-inch, 2019
  • プロセッサ 3.6 GHz Intel Core i3
  • メモリ 8 GB 2400 MHz DDR4
  • 起動ディスク 970 EVO PLus(オリジナルは 1TB HDD)
  • グラフィックス Radeon Pro 555X 2GB

  Catalina へのアップグレードは保留しています。
  (アップグレード通知も来ないようにしてあります)

  これは、Catalina が使うにはまだまだ未完成だからです。





【 現在の起動ディスク 】


M.2 PCIe3.0x4 NVMe SSD は WD Black SN750 500 GB と Samsung 970 EVO Plus 250 GB の2つを保有しています。

いろいろ試していくうちに現在は Samsung 970 EVO Plus で落ち着いています。


  • Samsung 970 EVO Plus 250 GB


    ORICO Thunderbolt3 ケースに装着して外付け起動ディスクとして
    Thunderbolt3 ポートに接続。


    SSD 性能値は Apple 純正 SSD と同等以上の性能が得られています。


    ブートタイムは 20 秒未満です。



    ファームウェアは "2B2QEXM7" にアップデート済みです。

    Mac でこの SSD を使う場合は、このファームウェアアップデートが必須です。



    Mojave ですが APFS 形式ではなく HFS+ 形式です。

    WD Black SN750で作成した Mojave 起動ディスクから CCC 5 でクローンを作成するときに HFS+ 形式で行いました。


    WD Black SN750 500 GB とどちらを主に使うか少しだけ悩みましたが、
    NAS もありますし、内蔵 HDD もありますので容量は十分ですから、
    250 GB ですがメインとしています。


    GoogleDrive が 115 GB ほど無料で使え、今現在は 9 GB しか使って
    いませんので、これを合わせると十分な空きがあります。

    写真や動画はクラウド容量を圧迫しませんのでこれで足ります。


    内蔵 HDD は Mojave を入れたまま、現時点では 950 GB 以上が空きです。




【 その他の機器類の接続状況 】

  • LAN:スイッチング HUB 経由でルーター接続

    家庭内 LAN は 1 Gbps(WAN は VDSL 方式で V6 プラス:90 Mbps 前後)




  • サブディスプレイ:三菱 RDT222WM(2K)

    WAVLINK ディスプレイアダプターを介して USB3 ポートに接続。



  • 外付け HDD:バッファロー HD-PNFU3 1TB(TimeMachine 専用)

    USB3 ポートに接続。



  • 小型冷却ファン:LUTENG 40mm USB 給電

    USB3 ポートに接続。

    Samsung 970 EVO Plus の冷却用として用意しましたが、概ね 45 ℃ 以下なので
    普段は電源スイッチを切っています。






以上が iMac のポートに接続しているすべてで、Thunderbolt3 が 1 ポート、USB3 が 1 ポート空いています。








これら以外のアクセサリは次のようになっています。



  1. WD Black SN750 500 GB:TREBLEET Thunderbolt3 ケースに装着


    万一 Samsung 970 EVO Plus が不具合状態になったときのために
    予備の起動ディスクとして Mojave / アプリ類 を入れています。

    こちらは APFS 形式です。


  2. SanDisk(SATA)500 GB:ineo の C2561c ケースに装着


    High Sierra の起動ディスクにしています。


    長女の iMac Mid 2011 を蘇らせるために Thunderbolt1 接続の Transcend StoreJet を起動ディスクとして High Sierra をインストールしましたが、
    そのクローンです。

    なにかあったときにこちらでも検証できるようにと用意しています。

    検証の場合は High Sierra も使える MacBook Air の USB3 ポートを使用して行います。



  3. その他の M.2 NVMe SSD 用ケース:将来の拡張用


    M.2 NVMe SSD を追加購入すればいつでも SSD を増量可能です。


    • WAVLINK M.2 NVMe SSD 用ケース(Thunderbolt3 接続)

      キャンペーン価格で思わず衝動買いしてしまいました。
      Thunderbolt3 なので最大 40 Gbps の転送性能です。


    • 玄人志向 GWM.2NVMe-U3.1AC ケース(USB3.1 Gen2 接続)

      M.2 NVMe SSD 用で、最大 10 Gbps の転送性能です。






その他のネットワーク構成や機器類は "我が家のネットワーク・V6プラス利用中" に構成図を載せています。













2020-01-20

Mac 専用 Transcend SSD アップグレードキット



Transcend のホームページの「内蔵 SSD」の項目のページに「Mac 専用 SSD アップグレードキット」なる製品が紹介されています。



これは、「製品付属の SSD を Mac の内蔵 SSD と交換し、元々の Mac 内蔵 SSD を製品のケースに入れて外付け SSD として使えるようにした」製品です。



したがって、アップグレードキットは Mac の機種や年代によって「使える SSD とケースがそれぞれの Mac 用」に用意されています。


ほかにはない、特異な面白い製品です。




Transcend のホームページでも「内蔵 SSD」のジャンルに位置づけられており、「ポータブル SSD(StoreJet はこちらの位置づけ)」という扱いにはなっていません。




ここでいうところの「Mac 用」は、内蔵 SSD をキット製品付属の SSD で換装可能な製品が「Mac の種類や年代別」にあるということです。




この製品を換装ではなく「Mac の種類や年代」によらず Thunderbolt1 ポートがあれば外付け SSD として使用可能なはずですが、そのような使い方をしたという事例は見つけることができませんでした。


いまや Thunderbolt1 対応製品はもっと高価なものを除いて JetDrive くらいしかありませんので、大変貴重な製品です。





なぜここで触れているかというと、Thunderbolt1 に対応しているので、1000 MB/s 前後の性能を得られるのではないかと考えたからです。





例えば、JetDrive855/850 と JetDrive825/820 は次のような仕様です。


850/820 が SSD で、それぞれ 855/825 がケース込みの製品となっています。





Transcend ホームページより




855/850 の場合は Thunderbolt1(10 Gbps)での使用で Sequential Read:1600 MB/s、Sequential Write:1400 MB/s となっています。


この性能は SSD の性能で、対象になる Mac のスロットに換装した場合の性能でしょう。




ケースに入れて Thunderbolt1 接続の場合は 1000 MB/s 以下だと思われ、それでも StoreJet の 400 MB/s に対して Thunderbolt1 接続の恩恵を受けられるはずです。




Amazon のレビューの中に、MacBook Pro Mid 2014 の内蔵 SSD を換装された方が、外付けでの性能値を記載しておられました。


それによると換装した場合は R:1530 MB/s、W:1249 MB/s であるが、外付けで使用の場合は R&W:700 MB/s 前後 と報告されていました。





JetDrive は同じ Transcend の StoreJet と比べると次のような差異です。

Amazon のレビューでは性能差はほぼ 2倍近い差です。


● JetDrive: Thunderbolt1/2 接続型 M.2 NVMe SSD

● StoreJet: USB3.0 接続型 SATA SSD




Thunderbolt1 に対応したケースまたは SSD 内蔵ケースは今となってはほとんど手に入らないのですが、JetDrive はまだ手に入るようですから 一時代前の iMac などがより高速化できるのではないかと思ったのです。




本件でトランセンドジャパンにこのような使い方について問い合わせたところ、


 「外付けデバイス専用で使用する場合は、対応表に無い機種でも
 使用出来る可能性はありますが、動作保証および製品保証はございませんので
 ご注意をお願い致します。

 JetDriveシリーズは、特定のMacPCモデル向け製品となります。
 対応表に明記がない機種との動作を保証するものではございません。」


という、なんとも杓子定規なお返事でした。





ですが、「アップグレードキット」という目的以外の「外付け SSD」での需要の方がありそう、と思うのは私だけでしょうか。




正式に「Thunderbolt1 対応の外付け SSD としても使える」ことを表明すればいいのに。






どこかに外付け SSD として使用した事例とそのときの性能値があればいいのですが。




自分で試用するには 240 GB で 18,000 円ほどしますから、昨年11月から iMac 購入などで支出がかさんだ身には少しつらいのと、長女向けにはすでに StoreJet で対応したので、新たに購入する必要性が薄いというのがあります。














2020-01-19

Mac 接続ポート別の外付け SSD の速度性能を検証




iMac 2019 の接続ポートは次の 3つがあります(カッコ内は最大転送性能)。


  • Thunderbolt 3( 40 Gbps)
  • USB3.1 Gen2( 10 Gbps)
  • USB3.1 Gen1 (    5 Gbps)--- 従来の規格では USB3.0 のことです。



一時代前には FireWire というポートもありましたが、我が家では検証できませんので上記の 3つのポートに接続した場合の速度性能実測結果を示してみたいと思います。



より効果がでる 外付け起動ディスクとして利用する前提 です。




1.検証に用いた Mac: iMac 2019(Mojave 10.14.6)

  この Mac の場合は Thunderbolt 3 ポートが USB3.1 Gen2 も兼ねています。

  接続機器・ケーブルによって Thunderbolt 3 接続か、USB3.1 Gen2 かが決まります。




2.検証に用いた SSD: WD Black SN750 500 GB

  M.2 PCIe3.0x4 NVMe SSD です。

  この SSD の仕様上の性能値は、最大で次の性能値となっています。

   Sequential Read : 3470 MB/s
   Sequential Write: 2600 MB/s
   Random Read : 420 K-IOPS
   Random Write : 380 K-IOPS


  この性能値は PC や Mac の PCIe スロットに差し込んだ場合で、
  今回は外付けケースに搭載して検証しますので、最大性能でも
  上記性能の 80 〜 90 % 程度になります。





3.検証に用いたケース

    Thunderbolt 3 用ケース: TREBLEET(Trebleet 製)

    USB 接続用ケース   : GWM.2NVMe-U3.1AC(玄人志向製)


  いずれのケースの場合も WD Black SN750 500 GB を載せ替えて実測しました。






性能実測結果は次のようになりました。



1.Thunderbolt 3 接続








  APFS 形式でフォーマットした場合の実測値です。

  HFS+ 形式でフォーマットの場合は Random Read / Write が APFS 形式の
  ほぼ 2 倍の性能になります。

  APFS は総合的には勝るかも知れませんが Random Read / Write 性能を考えると
  HFS+ で使用の方が効果が高い 。





2.USB3.1 Gen2 接続










 3.USB3.1 Gen1 接続











シーケンシャル性能は 1 > 2 > 3 です。


ランダム性能は 1 > 3 > 2 で、USB3.1 Gen2 よりも USB3.1 Gen1 の方が勝っています。





通常使用では ランダム性能の方が効いてきますので、体感的には USB3.1 Gen1 の方が速く感じられるでしょう。



起動ディスクにした場合は、ブートタイムはランダム性能のいい方が数秒〜10秒程度速い。





------------------------------


番外編で SATA SSD の場合も実測してみましょう。



SATA は最大転送性能が 6 Gbpsです。


USB3.1 Gen2 は 10 Gbps の転送性能ですが SATA の転送性能以上にはなりません。

USB3.1 Gen1 は   5 Gbps の転送性能なので、この転送性能以上にはなりません。





SSD は SanDisk SDSSDH3-500G-G25 を ineo のケース C2561c に装着して実測します。


この SSD の性能値は次のとおりです。

  Sequential Read:560 MB/s
  Sequential Write:530 MB/s


外付けでの使用ですから、PC や Mac の SATA スロット差し込みに比して 80 〜 90 % 程度の性能値になります。


ファイルシステムは HFS+ 形式です。



(1)USB3.1 Gen2 接続時の性能実測値








(2)USB3.1 Gen1 接続時の性能実測値











SATA SSD の場合も Sequential R/W は USB3.1 Gen2 の方が性能はいいですが、Random R/W は USB3.1 Gen1 の方が勝っています。



やはり、体感的な性能と、起動ディスクにした場合のブートタイムは Random R/W で勝る USB3.1 Gen1 の方がいい、という状況です。











これらの結果からは、USB3.0 系は USB3.1 Gen1 でよい、ということになります。




また、USB3.1 Gen1 ならばより安価で済む SATA SSD で十分ですし、その場合ケースも SATA SSD 用の安価なもので済みます。




M.2 NVMe SSD を USB3.1 Gen2 対応のケースに入れて使っても Sequential Read / Write は速くなるものの、Random Read / Write は USB3.1 Gen1 の方がより高速です。



体感的な速度やブートタイムの速さ、メモリスワップ発生時の速さは Random Read / Write 性能に依存しますから、高価格の USB3.1 Gen2 対応ケースは必要ない、ということになります。



USB3.1 Gen2 ケースが必要なければそのケースに入れる M.2 NVMe も SSD が過剰性能なだけで、総合的な性能向上には結びつきません。


USB3.1 Gen2 に見合う、レーン数が半分の M.2 PCIe3.0x2 NVMe SSD の場合はどうなのかは現物を持ち合わせていませんので未検証です。







Thunderbolt 3 が使える場合は、Thunderbolt 3 対応ケースに M.2 PCIe3.0x4 NVMe SSD を装着して Thunderbolt 3 ポート接続すると爆速、ということになります。







【 結論 : SSD と接続形態(含ケース)に関する組み合わせ 】


■ Thunderbolt 3 + M.2 NVMe SSD

  爆速になる


■ USB3.1 Gen2 + M.2 NVMe SSD

  投資コストに見合う性能にはならない


■ USB3.1 Gen1 + SATA SSD

  対 HDD/ Fusion Drive では高速化効果あり








HDD モデルや Fusion Drive の Mac の場合は確実に速くなると思いますから、外付け SSD を起動ディスクにすることをおすすめします。



Fusion Drive でも内蔵された SSD の容量を越えると HDD 速度になってしまいますから、SSD が安くなってきた今は SSD にする方がストレスレスになります。







外付けならば「改造不要」ですからリスクレス、Apple 保証もそのまま継続になり、起動ディスクにするためのインストールもさほど難しくはありません。










2020-01-17

Mac を爆速化するのに改造は不要です




とくに iMac の場合、SSD 換装のために(年代にもよりますが)ディスプレイ部を剥がすのは大変です。



マグネット版の場合は少しハードルは下がるものの、粘着テープ型は剥がすのも再度元通りにするのは大変なリスクがあります。


これを請け負っている業者さんもあるようですが「6 万円前後プラス部品代」が相場のようですし非常に高くついてしまいます。


さらに、本体が大きいだけに業者に送付することだけ考えても大変です。





iMac を大変なリスクを負って、わざわざ開けて SSD に換装している事例を見受けますが、そんな大変なことをする必要なんかありません。



ましてや Fusion Drive というあまり有り難くもない仕組みを使う必要もありません。


ご自分で、わざわざ筐体を開けて、SSD を突っ込んで Fusion Drive 化した方もいらっしゃるようですが「おつかれさま」としかいいようがありません。




MacBook の場合は特殊ネジだけの問題なので比較的に換装は楽ですが、一般の方にはやはりリスクです。







iMacでも MacBook でも、外付け SSD を起動ディスクにして使えば、ノーリスクで簡単に爆速化できるのです。



iMac の場合はデスクトップなので、外付けしても邪魔になるわけではありません。


MacBook の場合は若干抵抗感があるかも知れませんが、外付けSSD はそんなに大きいものでもないので、性能が爆速化するのならばやる価値はあるでしょう。








SSD は SATA タイプと PCIe タイプがあり、前者は安いがそこそこの性能、後者は少し高いが爆速、となります。




おすすめは M.2 PCIe NVMe SSD です。




私は Samsung 970 EVO Plus 250 GB または WD Black SN750 500GB を外付け起動ディスクとして使っていますが、次のような性能値で、この性能は Apple 純正の内蔵 SSD と同等以上の性能値なのです。






















この状態にするには、次のことを行えば簡単にできます。


 1. M.2 NVMe SSD を用意する

    おすすめは WD Black SN750  500GB 以上のタイプ
    13,000 円程度


 2. Thunderbolt3 ケース

    M.2 NVMe SSD を中に装着できるケース
    12,000 〜 15,000 円程度(現在最安値は 1万円以下のようです)


 3. Thunderbolt3 ケーブル

    通常はケースを購入すれば付いてきます。



これを、iMac の Thunderbolt3 ポートに接続して、外付け起動ディスクとしてインストールします。




たったこれだけで実測値で示したように爆速化するのです。




改造など不要ですからノーリスクですし、Apple の保証もこれまでどおりに受けられます。




また、元々装備されていた HDD はデータ用ディスクとして使用できますし、TimeMachine にすることもできます。



予備の起動ディスクとしてそのままにしておくこともオーケーです。



外付け SSD と組んで Fusion Drive にもできますが、そもそも Fusion Drive などという、できの悪い仕組みを使うのはおすすめではありません。


どうしてもおやりになりたければどうぞ、というしかありませんが。





MacBook Air や MacBook Pro の場合も外付け SSD はもちろん使えますが、携帯性を考えると、内蔵ディスクを高性能な SSD に換装したくなりますよね。



これは特殊なネジ回しさえあれば簡単にできますが、一応改造なので Apple の保証サポートは受けられなくなります。



したがって、保証期間を過ぎてからにした方がいいかも知れません。



保証期間中なら外付けで、保証期間を過ぎたらその外付けの SSD を内蔵ディスクと換装する、というのがコスパがいいと思います。














2020-01-13

V6プラス用メインルーター・ヤマハ/RTX830 は安定稼働中




ヤマハの RTX830 に替えて最後のブートからちょうど 3ヶ月経過しました。


赤く四角で囲んだ日付が「現在日時」と「起動日時」です。









V6プラスと PPPoE を併用していて、PPPoE は WireGuard VPN を搭載した Raspberry Pi 3 専用です。



Mac や スマホ、ATA などはすべて V6プラスでの利用になっています。




購入した後、何回か設定変更等で陽にブートはしましたが、某社ルーターみたいな「勝手にブート」はありません。



3ヶ月経過して、すこぶる安定して稼働中です。





ファームウェアは購入当初のバージョンのままですので、最新よりも一つ古いのですが、とくにはアップデートはしていません。



緊急にアップデートが必要ではないことが理由ですが、いずれアップデートはするつもりです。





NAS・LS210D に RTX830 ログを日毎に取得していますので、いつでも中身を確認できます。









LS210D はネイティブ NAS にパッケージをインストールできるようにしていますので、ログサーバー化もできています。













割れせんべい




割れせんべいって製造過程で割れたものを安く売っていると、つい最近まで思っていました。



ナンと、「割れせんべい」という製造をした商品だったとは。



どういうことかといいますと、工場で製造されたせんべいをわざわざ「人力」で割って、これをパックして出荷しているそうです。



「割れせんべい」は流通段階で「割れない」ようなコストを掛けなくて済むことらしい。



なぜ、「人力」かというと機械では細かく割れすぎて商品としてはマズイのだそう。


そこで、専門に割る要員がいるらしいのです。



驚きました。





普通に製造したらそんなには「割れせんべい」はできないのだとか。




スーパーなどで販売するためには一定量を「生産」する必要があるらしいのです。





南部せんべいなんかにも「割れ南部せんべい」がありますが、これも同じなのでしょうか。




「不完全」をウリにする商品はほかにもあると思いますが、「割れせんべいよ、
おまえもか!!」という感じですね。






PC やスマホで「割れPC」とか「割れスマホ」なんていうのは流石に「商品」にはならないでしょう。


一部、部品取りのために激安でというのはありますが。



そういえば 10代の頃に、壊れたブラウン管テレビの部品付きシャーシーを 1,000 円で売っていて、部品取りや真空管を再利用したことがありました。



小遣いが月に 500 円程度の中学生にとってはありがたい売り物でした。











2020-01-10

Transcend StoreJet SSD の温度に関して



この SSD の S.M.A.R.T. 情報を見ると温度情報が 60 ℃に達しています。


この製品仕様では動作環境温度:5 〜 55 ℃ となっていますが、これは本体温度の制限値ではありません。


この製品を動作させる「環境の温度」の範囲です。




トランセンドのサポートによると、S.M.A.R.T. 情報での温度はコントローラーの温度であって、SSD 本体(フラッシュ)温度ではないそうで、コントローラーが 60 ℃ でも本体はこれよりも低く問題ない、とのことでした。


またコントローラーが 60 ℃ 前後は正常な範囲内、との見解です。




「70 ℃ を越える場合は冷却のこと」ということですが、この 70 ℃ がコントローラー温度なのか、SSD 本体なのかは答えてもらっていません。



文脈的に考えると測定できる温度がコントローラーなので、70 ℃ を越えたら、というのもコントローラー温度と思われます。


SSD 自体はコントローラーよりも低いとのメーカー見解ですから、コントローラーの 70 ℃ が高温限界の目安なのだと思われます。





ということなので、MacBook Air でコントローラー温度が最大どの程度になるかを監視してみたいと思います。




今日半日ほど動作させてみて最高温度はたまに 65 ℃、次が 63 ℃、その次が 61 ℃ であとは 60 ℃ 以下でした。



多くの場合 60 ℃ 以下です。



よってトランセンドのサポートの見解の「正常範囲」ということのようです。




引き続き明日も監視します。











その後の状況です。


起動直後やスリープからの復帰時、室温 25 ℃ で SSD も同等の温度と思われますが、
コントローラーは S.M.A.R.T. 情報では 38 〜 40 ℃ になっています。


このときにケース表面は温度計で測っても室温と同じです。



起動直後ですから、コントローラーは 40 ℃ まで急速に上昇していることになります。



起動直後はほとんど室温に近いのではないかと思っていましたが、コントローラーの温度センサーは非常に感度がいいのでしょう。

そうでなければこれほど急激に 40 ℃ にはならないでしょう。







手持ちの2つの M.2 NVMe SSD である "WD Black SN750" と "Samsung 970 EVO Plus" の温度状況を比較の意味で触れてみたいと思います。



これらの通常使用時の温度は 40 〜 45 ℃ 程度です。

50 ℃ を越えることはまずありません。


前者は TREBLEET ケース、後者は ORICO ケース に入れていますが、ともにアルミダイカスト製で放熱効果が高い素材・構造です。


外からヒートシンクや冷却ファンは付けていない状態でこの温度です。




WD Black SN750 の S.M.A.R.T. 情報では "Temperature" がフラッシュの温度のようです。



Samsung 970 EVO Plus の S.M.A.R.T 情報では "Temperature" = "Temperature Sensor 1" でこれがフラッシュ温度のようです。


"temperature Sensor 2" がコントローラー温度のようで、両者の温度差は 0 〜 8 ℃ 程度です。

コントローラーがフラッシュと同じか、数 ℃ ほど高い状態です(まれに逆の場合があるが、すぐに同じか、高くなる)。





このことから Transcend StoreJet も フラッシュ温度はコントローラー温度よりも 数 ℃ 程度は低いと推定できます。





しかし、ケース表面温度は Samsung 970 EVO Plus とほとんど同じです。



コントローラーが 60 ℃ 時、ケース表面は 35 ℃ 前後ですから、Samsung 970 EVO Plus の 45 ℃ 前後程度にはフラッシュ温度は低いのかも知れません。


つまり Transcend StoreJet のフラッシュはコントローラーよりも印象的には 15 〜 20 ℃ くらい低いのではないかと思えますが、実測できないのでわかりません。





iMac 2019 の起動用 SSD にしている WD Black SN750 の場合、S.M.A.R.T. 情報では十分に冷えた状態からの起動直後はほぼ "室温+5℃" ですし、十分に冷える1時間程度のスリープからの復帰時も同様です。



Samsung 970 EVO Plus も同様の温度状況です。


Samsung 970 EVO PLUS はコントローラー温度もわかりますが、起動直後はフラッシュもコントローラーもほぼ "室温+5℃" です。



したがってこれらの場合は外部ヒートシンク(ケース貼り付け型冷却フィン)や冷却ファンは必要ありません。




Transcend StoreJet はコントローラー温度がわかる Samsung 970 EVO Plus に比して15 〜 20 ℃ ほど異様に高いのです。




Transcend StoreJet の場合はトランセンド・サポートがいうように「70 ℃ を越えるようなら冷却のこと」なので、70 ℃ にならなければ冷却しなくても大丈夫そうとしか判断できませんね。



結論としては、ケースにヒートシンクやファンはとりあえず、付けなくてもよさそうです。









【 起動用 M.2 NVMe SSD の動作温度に関して 】


今朝は書斎の室温が低くて 5 ℃ 以下だったようです。

こういう動作環境では、起動ディスクにしている WD Black SN750 でも反応が鈍くなるようです。


私の使い方では、寝る前に iMac 2019 をスリープにして、起きたときにスリープからの復帰をしますが、この復帰時に一瞬反応がなく「あれっ?」と思いましたが数秒でログイン画面がでましたので難なく復帰はできました。



動作温度は高すぎると NG(故障破壊の原因になる)ですが、低すぎるのも動作が緩慢になるようです(低い場合は故障原因にはならないようですが)。




そういえば、Transcend StoreJet の動作環境温度が 5 〜 55 ℃ になっていたなぁと。












Thunderbolt 3 対応 M.2 NVMe SSD ケース:WAVLINK



破格の 6,824 円で手に入れた WAVLINK の Thunderbolt 3 対応 SSD ケースが届きました。










箱の中は、下の製品画像を見ていただく方がわかりやすいでしょう。










輪っかとチェインに付いているのはネジまわしです。

小さいながら、プラスドライバー/マイナスドライバー/ナット回しがセットになっていますが、プラスドライバーだけあればよく、ほかはこの製品には不要です。


真ん中が本体です。


本体の下にあるのは Thunderbolt 3 ケーブルで、本体側に差し込む USB-C は、本体に手回しネジで固定できるようになっていて、抜けるのを防止できる仕組みです。


その固定金具が上の製品画像の、ケーブルと持ち運び用袋の間にある小さな黒い金具で、最初から USB-C の片方にくっついています。


ヒートシンクが付いていて、このヒートシンクはバネの付いた固定具で3箇所固定できるようになっています。










ヒートシンクは一度固定すると簡単には外れないので、外すのに苦労します。



少し膨らんだ部分が受け側の穴を通すとひっかかりとなって外れない仕組みです。


外すためにはこの膨らんだ部分をラジオペンチなどで挟んで押し出すようなコツが要ります。











もう少し工夫してほしい感じがします。



熱伝導性シートを貼って、固定化する黒いネジみたいに見える部分は取っ払っちゃった方がいいかと思います。

そうすれば取り外しも楽ですし。





本体は横面6箇所をネジ止めするようになっています。





マニュアルは大変親切な記述がされていて、装着の仕方から使い方まで詳しく記載されています(すべて英文ですが)。



これは大変好感が持てますね。


他社製品はこういうマニュアルがありませんので、製品に対する姿勢が感じられてとても素晴らしい。



装着する M.2 SSD は厚さは 2.5 mm以下、底面がフラットで半導体などが上面にのみ付いているタイプのものしか装着できませんので、注意が必要です。


他のケースに比べて、底面にゆとりがなく基盤にピッタリと貼り付けられる SSD の装着しかできません。



WD Black SN750 は装着でき問題はありませんでした。





早速、WD Black SN750(Mojave 外付け SSD)を入れて試用してみました。




現在、Thunderbolt 3 対応 M.2 NVMe SSD ケースは、このケースを含めて3つ保有です。



ORICO 製、TREBLEET 製、および今回の WAVLINK 製です。


性能的にはどのケースでも差異はありません。


大きさは TREBLEET < ORICO < WAVLINK ですが、WAVLINK はヒートシンクが付属しています。


これは、TREBLEET / ORICO がアルミダイカスト製なのに対して WAVLINK は上下がプラスチックで内側に薄い電磁対策用アルミ板が貼られているタイプなので、ヒートシンクが必要なのだと思います。




それでも発熱対策は十分とはいえないようで、S.M.A.R.T 情報で見ると 50 ℃を越えます。


50 ℃を越えたからといって SSD の寿命には影響しないと思いますが、やはり気にはなります。





TREBLEET も ORICO も 50 ℃を越えたことはありません。


ケースがプラスチックなので放熱フィンも役に立ちません。

ファンも横から風を吹き込まないと冷えないと思います。




マニュアルや付属品の箱への丁寧な格納方法など、好感が持てる一方、発熱対策が不十分ですし、付属ヒートシンクは一度取り付けてしまうと外すのが大変です。



この点はもう少し改良の余地がありますね。



ケース自体を他社同様にアルミダイカストにして、放熱シールをケースに密着させるタイプの方がちゃんと冷えるようです。














2020-01-08

WAVLINK から Thunderbolt 3 SSD ケース:最安値かも





ドッキングステーションなどでお馴染みの WAVLINK から Thunderbolt 3 に対応した外付け M.2 NVMe SSD 用のケースが発売されました。



Amazon で本日現在 12,370 円ですので、現時点では最安値でしょう。

いまなら 800 円のクーポン付きなので、注文すると 11,570 円で済むようです。


【本日 1月9日朝、キャンペーン価格でさらに安く売っていて クーポン込みで 6,824 円でしたので思わず購入しましたが、購入後にこのキャンペーンは終了していました。クーポンはまだ有効なようです】










 ヒートシンクを熱伝導シールで貼り付けて、ネジ止めできる構造です。





Thunderbolt 3 対応デバイスはますます増えると思います。















2020-01-06

iMac Mid 2011(激遅)を高速化して生き返らせる




海外に住んでいる長女が使っている iMac が Mid 2011 で OS のアップデートは High Sierra までとなっていて Mojave にはアップデートできない機種です。




HDD モデルで激遅らしく、新しく買い換えようかといっています。




当初は HDD でもそこそこだったそうですが、Snow Leopard に始まって 7回のアップグレードを経て High Sierra になっており、いろいろなゴミが蓄積して激遅になっていると思われます。



クリーンインストールするようなことは長女には無理です。






「いまのでも十分に速くできるから、大枚はたいての購入は見合わせたほうがいいよ」






ちょうど今月半ばに旦那ともども帰省してくるので持ち帰らせればいい、ということで、次のような対応をすることにしました。



  1.  Thunderbolt 1 対応の SSD を用意する



     現在 Thunderbolt 1 対応の SSD は Transcend StoreJet というデバイス
     しかないので、これを入手します。










     速度性能は次のようになっています。

      Seq. Read : 440 MB/s
      Seq. Write: 300 MB/s


     SATA SSD としては普通の性能です。


     Seq. よりも Random 性能のほうが実運用上は重要なのですが、仕様には
     記載がなく測定してみないとわかりません。


     想定では SanDisk SSD が 100 MB/s 越えなので、同等くらいにはなると
     考えていますが、どうでしょうか。




     
  2.  SSD に High Sierra をインストールし、外付けの起動用 SSD として使えるように
     する


     iMac の Thunderbolt 1 ポートに接続して使えるようにします。





こうすることで、iMac Mid 2011 が生き返るはずです。



High Sierra は Catalina の次の macOS がデリバリーされるまではセキュリティアップデートサポートされるはずですから、少なくとも今秋まではサポートが継続されると思います。




ですので、Mojave または Catalina でなければならない理由はとくにはなく High Sierra で十分と思います。



また、今現在の Catalina はおすすめできる状態ではないので、もっと安定してから iMac を買い換えるほうがいいと思います。







まずは High Sierra のインストーラーを Apple Store から入手します。



Apple の公式ページ "MacOS High Sierra にアップグレードする方法" の中の「4 MacOS High Sierra をダウンロードする」の項目にある「こちらのリンク」をクリックすると次のようなウィンドウがでますので、 "Apple Store" にカーソルを合わせて【リンクを開く】をクリックします。








Apple Store の macOS High Sierra インストーラーの「入手」画面になります。








【入手】をクリックすると、我が家の iMac 2019 では次のように「ソフトウェア・アップデート確認画面」で、最終的に「アップデートが見つかりません」となってダウンロードはできません。


iMac 2019 は初期 OS が Mojave なので、これよりも古い High Sierra のダウンロードはできないのです(Mojave や Catalina ならばダウンロードできます)。














そこで MacBook Air Mid 2012 を使って同じ手順で High Sierra を入手・ダウンロードします。


MacBook Air Mid 2012 では「ソフトウェア・アップデート確認画面」で「ダウンロードしてもよろしいですか」となるので【ダウンロード】をクリックするとダウンロードされます。








数分でダウンロードが完了すると、次の画面がでますが【終了】をクリックします。









Mojave から High Sierra へのダウングレードになりますので、このメッセージがでますが、インストーラー自体は「アプリケーションフォルダ」にダウンロードされています。




ターミナルから次のコマンドを打って、インストーラーを USB メモリ(ボリューム名:MYMAC)に焼き込みます。


 $ sudo /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MYMAC --applicationpath /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app --nointeraction



いったん MacBook Air をシステム終了します。




前記の Transcend StoreJet SSD が届く前に手持ちの SanDisk SSD を使って一足先に High Sierra をインストールしてみます。



 "option" キーを押しながら電源オンにすると起動ディスク選択画面になりますので、インストーラーを焼き込んだ USB メモリを選択し、画面指示に従って操作していくと、作成先ディスクを問われますから、外付け SSD を選択して起動ディスクを作成します。


すべて終われば再起動されます。




一応、SanDisk SSD での High Sierra の起動確認はできました。





あとは Transcend StoreJet が届いたら、High Sierra をインストールした SanDisk SSD から CCC 5 を使ってクローンを作ればそのまま使えるようになります。







長女が所有する iMac Mid 2011 の USB ポートは USB2.0(最大 480 Mbps)なので、USB ポート接続では Seq. R/W は内蔵 HDD よりも遅くなってしまいますが、Random R/W は内蔵 HDD の 10 数倍の速さですからこれでも効果は期待できます。



今回は、 Thunderbolt 1 接続ですから Seq. R/W はもちろん、Random R/W も速くなるはずです。






現品が届いたら MacBook Air Mid 2012 の Thunderbolt 1 ポートに接続して速度計測してみます。



MacBook Air Mid 2012 の Thunderbolt 1 は iMac Mid 2011 と同じ規格なので iMac でも同等の性能になると思われるからです。



USB2.0 および USB3.0 での計測も合わせて行ってみるつもりです。




MacBook Air Mid 2012 は USB3.0 ですが、USB2.0 ケーブルを使用すれば USB2.0 ポート接続相当の計測値が得られます。





USB2.0 は iMac Mid 2011 の USB ポートを想定です。



USB3.0 は、Mac を将来買い替えた場合には USB ポートが USB3.0 のはずですから、そこに接続してほかの用途に転用した場合を想定します。



あるいは iMac HDD モデルを買って、この SSD を継続して起動ディスクにしてもいいわけです(Catalina で焼き直しが必要ですが)。









【 2020-01-07  Transcend StoreJet 届く 】



早速開梱します。








ケーブルは Thunderbolt 1(♂ -- ♂:写真左下・右)、と Micro USB-B 〜 USB-A(♂ -- ♂:写真左下・左)が同梱されています。




本機をひっくり返して四隅のゴム足部分を剥がすとネジが隠れていて、これを外すと中を開けられるようです。


ですので、もう少し性能のいい SSD に交換することもできなくはないようです。






Thunderbolt 1 は 10 Gbps ですが、内蔵されている SSD は SATA ですので最大 6 Gbps です。


USB 接続仕様は USB3.1 Gen1 ですので、最大 5 Gbps です。



つまり、Thunderbolt 接続でも SATA 最大 6 Gbps 以上にはなりません。



また、USB3.1 Gen1 接続の場合は最大 5 Gbps ですからこれ以上にはなりません。



ですので、Transcend のいう、【読み出し:440 MB/s】、【書き出し:300 GB/s】はまぁこんなもんか、と。




Thunderbolt 1 ケーブルが同梱されているのは評価できます(このケーブルだけで 3,700 円くらいします)。


このデバイスは現在 Amazon で 15 K 円ほどしますが、「SSD + ケース + ケーブル2種類 + (販売店や Amazon の取り分)」なので、ほぼ価格と釣り合っています。




Thunderbolt 1 接続と USB-A(USB3.0)のいずれでも接続できますが、「同時接続はしないでください」と注意書きにあります(当然ですよね)。




あとは、Transcend 製品のミニパンフレットと "Quick Installation Guide" ですが、この "Quick Installation Guide" には各国語で「サポート&ダウンロードサイト」と「保証・免責規定サイト」の URL が書かれているだけですから、厳密にはインストールガイドではありません。




ディスクは macOS 拡張ジャーナリングでフォーマット済みになっていて、管理用ソフトウェア等が 2つのフォルダに入っていますが、これはサポートサイトでもダウンロードできます。


マニュアルも同様にサポートサイトでダウンロードできますがこの「マニュアル」はほとんど役にたちません。


たとえば、最初から焼き込んであるソフトウェアが何のソフトウェアでその使い方や説明書がどこにある、とかの体系だった記載はなく、不親切ですね。


管理用ソフトウェアとリカバリ用ソフトウェアに関してはそれなりのマニュアルがありますが、これらもホームページをあれこれ探して見つけて中を見て初めてこれらのソフトウェアの役割とか使い方がわかった、という状況です。







ソフトウェアは必須ではないので使わなくても構いません。


データ用の外付け SSD ディスクとして使うのならば搭載されているソフトウェアの使いみちもありそうですが、起動ディスクにする場合は「邪魔」なだけです。




Windows で使う場合はドライバーをインストールして FAT でフォーマットし直す必要があるようです。





” for Mac" といっているだけあって、Mac 使用が優先です。


Mac 優先の製品は Apple 以外では初めてです。






ディスクユーティリティで改めて拡張ジャーナリングでフォーマットし直して、先に作っておいた SanDisk SSD の High Sierra を CCC 5 でクローン作成(フルコピー)しました。






起動確認も終えて実測です。



測定は MacBook Air Mid 2012 にて行いました。


iMac Mid 2011 と同じ Thunderbolt 1 を備えた機種です。




1.Thunderbolt 1 接続での測定結果








  Seq. R は 400 MB/s には届いていませんが、Seq. W は 300MB/s を越えています。


  
  実際上の性能を左右する Random R/W は SanDisk SSD よりもかなりスコアはよく、
  「驚く」ほどの性能のよさです。




2.USB3.0 での測定結果








  Seq. R/W は Thunderbolt 1 接続時よりも少しいいスコアですが、
  Random R/W は劣ります。


  この性能値は Sandisk SSD とほぼ同水準です。






3.USB2.0 での測定結果


  USB2.0 ではこれまでの SanDisk での検証からは HDD に比して
  Seq. R/W は半分以下、Randam R/W は 10 MB/s 以上でると
  予想しています。

  どれくらいのスコアでしょうか。








  ほぼ予想通りですが、SanDisk SSD よりもわずかに下回っています。






全体的に Seq. R/W は SanDisk SSD よりは少し劣るが、Thunderbolt 1 接続時の Random R/W は大きく上回っている、という結果です。



実運用上は Random R/W 性能の方が効いてきますので、それなりの性能向上が期待できそうです。




実際に MacBook Air Mid 2012 を使って High Sierra 起動ディスクとして起動すると 20 秒足らずで起動します。


これは MacBook Air Mid 2012(Mojave)の内蔵 SSD での起動時間が 28 秒ほどかかっているのに比べてとても速い、といえます。




やはり Random R/W 性能が効いていると思われます。




「このMacについて」を見ると起動ディスクが本品になっているのが見て取れます。









次に示すのは、本品の接続状態です(Thunderbolt 1 接続)。









TRIM サポートはこの時点では「いいえ」です。


ターミナルを起動して ”sudo trimforce enable" を実行します。


これで「はい」になる場合とならない場合があるようですが、今回は「はい」になりました(ならなかったら別の手段で TRIM on にします)。



ターミナルでの本コマンド実行後は再起動になりますので "y" で再起動します。




再起動後のデバイスの状態は次のように TRIM サポートが「はい」になっています。











欲をいえば、せっかく Thunderbolt 1(10 Gbps)対応してくれているので、M.2 SSD でも積んで 1 GB/s くらいの速度をだして欲しかったのですが、Random R/W は Samsung 970 EVO Plus の USB3.1 Gen1&2 接続時よりもいいスコアなので、まぁ由としましょう。







USB3.0 ポートを持つ機種ならば、SSD は他にもたくさん選択肢がありますので、この機種はコストパフォーマンスの点でおすすめではありません。



また、Thunderrbolt 3 ポートを持つ機種ならば本品ではなく M.2 NVMe SSD で爆速にすることも可能です。




ですが、Thunderbolt 1 & USB2.0 しかない Mac の場合は「これしか」ありません。




少し劣りますが 5K 円程度以下で収めたいならば、USB2.0 接続する手もあります。


この場合 Seq. R/W は HDD よりも劣りますが Random R/W は HDD の 10
倍以上ですから、実感性能は確実に向上します。






ちなみに iMac 2019 の USB3.0 ポートへの接続では次の実測結果です。




同じ USB3.0 ですが、MacBook Air よりも全体的にいいスコアです。


とくに Random R/W は 30 〜 60 % ほど上回っていますね。










同じ USB3.0でも 2012 年の実装と、2019 の実装では異なるということでしょう(最近の方が当然性能がいいということですね、逆だと問題ですが)。




当初の目的であった iMac Mid 2011 の高速化はできる、ということになります。


あとは長女に持ち帰らせるだけです。










【 2020-01-16  長女夫婦が帰省 】


一時帰国してきましたので、仮の「AppleID/PW,MacログインID/PW」で設定していたのを長女の iMac の「AppleID/PW,MacログインID/PW」で設定し直しました。


長女の iPhone に認証要求がきましたから、その認証コードを入力して今回作成した外付け SSD が現時点での長女の iMac 起動ディスクに変身しました。




これを持ち帰って接続して起動すれば晴れて iMac Mid 2011 が蘇るはずです。




iMac を買い換えるのは Catalina 後継 OS がデリバリーされてからでもいい、ということでしばらくは High Sierra で使うといっていました。













Mac HDD モデルは外付け SSD で速くなる




古いか新しいモデルかを問わず、HDD モデルは SSD を外付け起動ディスクとして使用すると動作が速くなります。




結論的なことを先にいいますと、古い USB2.0 ポートの iMac HDD モデルでも確実に速くなるのです。




SSD は大きく次の3種類あります。


  1.  SATA SSD(SSD 性能:500 MB/s 前後)

     インタフェース速度: 5 Gbps(USB3.0)

     SATA 速度・最大 6 Gbps



  2.  USB3.1 Gen2 対応の SSD(SSD 性能:800 〜 1000 MB/s 程度)

     インターフェース速度・最大 10 Gbps

     SSD は M.2 NVMe SSD:1000 MB/s 以上の性能の SSD



  3.  Thunderbolt3 + M.2 PCIe3.0x4 NVMe SSD(SSD 性能:2000 MB/s 以上)

     インターフェース速度・最大 40 Gbps





これらは Sequential R/W の性能値ですが、普通に使っていて速さや遅さを感じるのはほとんど Random R/W の性能に依存します。



ファイルコピーなどは Sequential R/W 性能が効いてきますが、大量にしょっちゅうコピーでもしない限りはあまり影響はないでしょう 。








次の実測値は SanDisk SDSSDH3-500G-G25 を ineo の C2561c ケースに装着して USB3.0 接続で計測したものです。



USB3.1 Gen2 ならばもっと速度はでますが、ここでは本題から外れますので触れません。




この SSD は マザーボードの SATA-III スロットに差し込んだ場合の最大性能値は Read
:560 MB/s、Write:530 MB/s となっています。



外付けの場合はその性能値の 70 〜 75 % ですが、それでも十分に速い。









一方 iMac 2019 の HDD の実測値は次のようになっています。

どの時期の iMac かによらず、HDD モデルはほぼこのような性能値と思います。









注目すべきは、Random R/W は HDD が 1 MB/s 前後なのに比して、SSD は 100 MB/s 前後と100 倍ほどの性能である点です。




同じ SSD を USB2.0 ケーブルで接続した場合の実測値が次に示すものです。





 




USB2.0 の場合はインターフェース速度が最大で 480 Mbps ですから同じ SSD が Sequential R/W は 45 MB/s 前後にとどまり、HDD の約半分です。



この SSD が持つ本来の性能を得られないので効果を期待できないと思いがちですが、そんなことはないのです。



Random R/W 性能が HDD に比して 10 倍以上という性能が、実運用上は効いてきて「速さ」を体感できます。


その結果 HDD のときのようにアプリ起動が遅い、レインボーマークがしばしばでる、というようなストレスを感じる場面は大いに減ると思います。



さらに iMac 起動時間も大幅に短縮されます。




実際に起動時間は iMac 2019 でも HDD の場合は 1 分を軽く越えますが、SSD は USB2.0 接続時でも 30 〜 40 s です。


  ※ USB3.0 ポートでも、USB2.0 ケーブル使用時は USB2.0 接続性能になる




この Random R/W 性能の向上が、ほかの色々な処理でも体感できる速さにつながってきます。



ですから iMac 2011 以前のモデルのように古くて USB3.0 ではなく USB2.0 であっても、実効果がありますので安価な SSD で構わないので使った方がいい、ということになります。



ネットでの事例はこの点に触れたケースは皆無です。


最初から USB2.0 は性能面で「使えない」という先入観があるのでしょうか。







古い iMac HDD モデル(USB2.0 モデル)の性能向上は Thunderbolt 1 接続できる SATA SSD の事例しかありません(Transcend StoreJet)。



Transcend StoreJet は SATA SSD のため Thunderbolt1 の性能を十分には引き出せておらず、SATA 性能で抑えられています。



USB2.0 であってもあえて SSD を外付け起動ディスクにするというのは、SSD が持つ本来的な性能は得られなくても 5,000 円程度で体感的な性能向上を得られるのです。





ましてや USB3.0 や USB3.1 インタフェースを備えた機種ならばシーケンシャルも激速になりますから、HDD モデルの場合は起動ディスクを外付け SSD に変えない手は "な・い・や・ろ〜〜!?" です。





一番効果があるのは Thunnderbolt 対応デバイスを Thunderbolt で接続することです。



Thunderbolt 1/2/3 を問わず、その機種で望み得る最大性能を得ることが可能ですが、少々投資コストもかさみます。



とくに Thunderbolt 1/2 の場合は現時点では選択肢がほとんどありません。




なぜかというと Thunderbolt 1/2 は Apple から見捨てられたインターフェースなので、これに対応したデバイスはもはや在庫があるのみで、新しく製造されないと思われるからです。


しかも、結構高くつきます。







Thunderbolt 3 ポートを備えた機種ならば、



 " M.2 PCIe3x4 NVMe SSD + Thunderbolt 3 ケース + Thunderbolt 3 ケーブル "



の組み合わせで起動ディスクを作成して外付けで使用すると次のように爆速化します。









この場合の投資コストは、500 GB SSD の場合で、ケース・ケーブルを合わせて 27,000 円程度です(M.2 NVMe SSD が 12,000 円程度、ケース [ケーブル付き] が 15,000 円程度)。


250 GB ならばさらに 4,000 円程度安くて済みます。







ほかの手段は? というと、iMac を開けて HDD を SATA SSD に換装する手がありますが、一般の方にはハードルが高く、失敗のリスクがあります。



買い換えるのを前提で、そこそこの技術と労力で換装するのはありでしょう。

失敗ならば、買い換えるつもりでしょうから。


でもまだ現役で使い続けたい場合、「外付け SSD」でもその効果を期待できます。






かりに将来買い替えた場合でも、投資した SSD は新しい HDD モデルとの間で Fusion Drive 化するなり、TimeMacine にするなどの活用が可能ですので、全くの無駄にはなりません。




少なくとも High Sierra のサポートが終了すると思われる 2020/秋まではリスクなしで現役で使えますし、その頃には Catalina 後継 OSもデリバリーされているでしょうし、Catalina 自体もいまよりは安定しているでしょうから。