2020-01-20

Mac 専用 Transcend SSD アップグレードキット



Transcend のホームページの「内蔵 SSD」の項目のページに「Mac 専用 SSD アップグレードキット」なる製品が紹介されています。



これは、「製品付属の SSD を Mac の内蔵 SSD と交換し、元々の Mac 内蔵 SSD を製品のケースに入れて外付け SSD として使えるようにした」製品です。



したがって、アップグレードキットは Mac の機種や年代によって「使える SSD とケースがそれぞれの Mac 用」に用意されています。


ほかにはない、特異な面白い製品です。




Transcend のホームページでも「内蔵 SSD」のジャンルに位置づけられており、「ポータブル SSD(StoreJet はこちらの位置づけ)」という扱いにはなっていません。




ここでいうところの「Mac 用」は、内蔵 SSD をキット製品付属の SSD で換装可能な製品が「Mac の種類や年代別」にあるということです。




この製品を換装ではなく「Mac の種類や年代」によらず Thunderbolt1 ポートがあれば外付け SSD として使用可能なはずですが、そのような使い方をしたという事例は見つけることができませんでした。


いまや Thunderbolt1 対応製品はもっと高価なものを除いて JetDrive くらいしかありませんので、大変貴重な製品です。





なぜここで触れているかというと、Thunderbolt1 に対応しているので、1000 MB/s 前後の性能を得られるのではないかと考えたからです。





例えば、JetDrive855/850 と JetDrive825/820 は次のような仕様です。


850/820 が SSD で、それぞれ 855/825 がケース込みの製品となっています。





Transcend ホームページより




855/850 の場合は Thunderbolt1(10 Gbps)での使用で Sequential Read:1600 MB/s、Sequential Write:1400 MB/s となっています。


この性能は SSD の性能で、対象になる Mac のスロットに換装した場合の性能でしょう。




ケースに入れて Thunderbolt1 接続の場合は 1000 MB/s 以下だと思われ、それでも StoreJet の 400 MB/s に対して Thunderbolt1 接続の恩恵を受けられるはずです。




Amazon のレビューの中に、MacBook Pro Mid 2014 の内蔵 SSD を換装された方が、外付けでの性能値を記載しておられました。


それによると換装した場合は R:1530 MB/s、W:1249 MB/s であるが、外付けで使用の場合は R&W:700 MB/s 前後 と報告されていました。





JetDrive は同じ Transcend の StoreJet と比べると次のような差異です。

Amazon のレビューでは性能差はほぼ 2倍近い差です。


● JetDrive: Thunderbolt1/2 接続型 M.2 NVMe SSD

● StoreJet: USB3.0 接続型 SATA SSD




Thunderbolt1 に対応したケースまたは SSD 内蔵ケースは今となってはほとんど手に入らないのですが、JetDrive はまだ手に入るようですから 一時代前の iMac などがより高速化できるのではないかと思ったのです。




本件でトランセンドジャパンにこのような使い方について問い合わせたところ、


 「外付けデバイス専用で使用する場合は、対応表に無い機種でも
 使用出来る可能性はありますが、動作保証および製品保証はございませんので
 ご注意をお願い致します。

 JetDriveシリーズは、特定のMacPCモデル向け製品となります。
 対応表に明記がない機種との動作を保証するものではございません。」


という、なんとも杓子定規なお返事でした。





ですが、「アップグレードキット」という目的以外の「外付け SSD」での需要の方がありそう、と思うのは私だけでしょうか。




正式に「Thunderbolt1 対応の外付け SSD としても使える」ことを表明すればいいのに。






どこかに外付け SSD として使用した事例とそのときの性能値があればいいのですが。




自分で試用するには 240 GB で 18,000 円ほどしますから、昨年11月から iMac 購入などで支出がかさんだ身には少しつらいのと、長女向けにはすでに StoreJet で対応したので、新たに購入する必要性が薄いというのがあります。














2 件のコメント:

ブルージョナサン さんのコメント...

バイク野郎のひとりごとさん、こんばんは

わざわざまとめていただきありがとうございます。(^ ^)

Thunderbolt2 と 3の両方使える
外付けケースとかがあればいいのでしょうが、

そんな都合のよいケースは小型では
みつからないんでしょうね。(たぶん)


Thunderbolt2のみの場合は、
動作も若干不安がありそうな感じですね、、
そのうち使えなくなりますし。。。


頻繁に外付けから起動するわけではないので、
USB3.0で我慢しようかと思います。

bike86-3 さんのコメント...

ブルージョナサンさん、おはようございます。

Thunderbolt1&2 は形状が同じですからどちらでもオーケーですが、
Thunderbolt2&3 に対応したケースはないですねぇ。

Thunderbolt2でしたら Transcend JetDrive855が一番速いみたいです。
1GB/s 前後にはなるようです。
少し高いのですが、240MB バージョンを購入して、容量が欲しければ
このケースに 他のメーカーの 1200 MB/s 程度の安価な M.2 NVMe SSD を
入れるのもありかも、です。

USB3.0 は無難です。

この場合は M.2 NVMe SSD では SSD の持つ性能は引き出せませんので
SATA SSD になるでしょうから最大 500 MB/s 程度でしょう。

外付け起動ならば、Thunderbolt2 を活かし、
単にデータ領域を増やしたいなら USB3.0 で十分だと思います。