Termux のディレクトリやファイルは Termux 上でしか操作ができません。
一般的なファイルアプリでは Termux のディレクトリやファイルは見えません。
Termux を開き、”termux-setup-storage" を実行すると、Termux 側から Android の内部ストレージが見えるようになります。
"storage" ディレクトリの中には dcim/movies/pictures ... がありますが、これらは内部ストレージ "sdcard" の中のディレクトリ(フォルダ)です。
"shared" は内部ストレージ "sdcard" のことです。
これで Termux から Termux のディレクトリやファイルのほか、内部ストレージが見えるようにはなりました。
ですが Android 側から Termux の方は見えません。
一般的なファイルアプリでは見ることができません。
Google の Gemini(AI)に「Termux のディレクトリを見えるファイラーを教えて」と聞いてみたところ、「Android の『ファイル』では見える」とのご宣託。
最初は「Files by Google」のことかと思いましたが、違いました。
でも「Android にはある」というのです。
しかし「ファイル」は「設定」の「アプリリスト」にも現れませんし、当然ドロワーにも現れないのです。
Gemini に、じゃあ「『ファイル』でどうやれば見えるの?」と、重ねて聞くと「ファイル」をショートカット化するとよいとのこと。
そこでのショートカット化をしてみます。
Gemini がいう「ファイル」は Android に標準で備わっていますが、隠れていてドロワーにも現れないので、スマホのホーム画面に置くことができず、そのため通常は使うことができません。
「ファイル」のアクティビティをショートカットにするとホーム画面に配置できますので、GUI で操作できるようになります。
以下のようにしてショートカットを作成します。
Shortcut Maker をインストールして起動します。
次の画面になりますのでアクティビティをタッチします。
アクティビティ検索欄に「ファイル」とすると「ファイル」が現れ、タップして展開するとアクティビティが5個表示されます。
1番目から順にタップして[このショートカットを試す]とすると2番目と3番目が、「内部ストレージ」の「ダウンロード」フォルダが見えます。
この2つが「有効」なアクティビティということです。
改めて「ファイル」のアクティビティの2番目 "com.android.documentsui.files.FilesActivity" をタップします。
次画面になるので【ショートカットを作成】をタッチします。
次画面になるので【ホーム画面に追加】として、ホーム画面に配置するか、ファイルアイコンをロングタッチでスマホ画面の任意の場所にドラッグして配置します。
「ファイル」のショートカットがホーム画面に配置されました。
この「ファイル」ショートカットを開始し、左上の ≡ をタッチすると次の画面のように[ >_ Termux 空き容量: 0 B]があります。
ここをタッチすると画面に "storage" が現れますのでこれを開きます。
一般的なファイルマネージャーである Files by Google や CX File Explorer などでも操作できる、内部ストレージの "dcim"、"downloads"、"movies" などのフォルダーのほか、"shared" というのがあります。
この "shared" を開くと内部ストレージ "sdcard" のフォルダリストが現れます。
この「ファイル」ショートカットによって、Termux の各ディレクトリやファイルと、内部ストレージ "sdcard" のフォルダやファイルとの間で、コピーや移動が可能になります。
Termux でも操作できますが、CUI よりも GUI で操作のほうが楽です。
一般的なファイラーと「ファイル」ショートカットは次のような関係です。
「ファイル」ショートカットと同様、Termux は 内部ストレージと Termux のディレクトリ/ファイルの両方を操作できます。
前者は「ファイル」アプリ画面で操作できますが、後者はコマンドラインからの操作になります。
参考までに、次の画面コピーは Files by Google で内部ストレージを開いたときの画面です。
私はホーム画面にファイラーを3つ置いています。
CX File Explorer は Mac のフォルダやファイルをアクセスできる Samba 接続機能を備えており、スマホと Mac 間でファイル交換ができます(Google Drive 経由でも可能ですが)。
Files by Google はジャンクファイル削除機能があり、ときどきジャンクファイルを消すために使います。
そして今回紹介した「ファイル」で、Termux のホームディレクトリと、Android のフォルダやファイル間の交換に使います。
「ファイル」ショートカットによって Termux のファイルが Android 側からも操作できるようになると、Termux のシェル作成・編集にエディターアプリが使えるようになります。
私は Simple Text Editor(無料) と Acode(F-Droid 版は無料) を使っています。
前者は コード自動整形機能はありませんが、後者には備わっています。
Termux の CUI によって vim や nano などで編集することに比べて、Android のエディターアプリにより GUI で格段に操作性が向上します。
また Gboard 入力で日本語も入力できます。
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