これまで AXT1800 は tailscale を最新版にできない、としていましたが、ワタシの勘違いだったことがわかりました。
勘違いで GL.iNet 社にはあらぬ疑いをかけてしまい、お詫びします(🙇♂)。
実は AXT1800 は arm32 アーキテクチャだったのですが、MT2500 と同じ arm64 と、勘違いしていました。
そのために tailsacale_1.50.1_arm64.tgz をインストールし、これを起動しようとして失敗していました。
ところがこれはワタシが間違っていたために失敗したのでした。
正しくは tailsacale_1.50.1_arm.tgz の方をインストールしなければいけなかったのです。
ただ、AXT1800 はストレージ容量が 128MB しかなく、MT2500 の 8GB に比して大変少なくて、空きが 42MB です。
一方、1.50.1 の tailscale, tailscaled は 43MB で少し空きが足りません。
そのため、ストレージがデフォルトの容量のままでは素直にはインストールできません。
① sdカードか USB メモリを増設し、これを /overlay にする
か、
② 実行ファイルを upx 圧縮する
かしない限りインストールできません。
どちらの方法でもインストールできれば正常に起動できます。
ここでは ② の方法での事例を記載します。
手順は次のとおりです。
1.Mac でパッケージを解凍し、tailscale, teilscaled を upx 圧縮する
upx 圧縮されたモジュールはそのままで実行可能です
2.圧縮済みの tailscale, teilscaled を scp コマンドで AXT1800 に転送する
Mac から AXT1800 に転送するために scp (sftp cp) を使います
3.tailscale を起動・正常稼働を確認する
AXT1800 の管理画面から tailscale をオンにし、tailscale アカウント
にバインドします
それでは 1 〜 3項を実際にやっていきます。
まず、LuCi →【システム】→【Software】に入り、 openssh-sftp-server をインストールしておきます。
これは scp で転送したときに受け取る AXT1800 側に sftp サーバーが必要だからです。
upx は Mac に brew でインストールしておきます。
Mac-mini ~ % brew install upx
次に https://pkgs.tailscale.com/stable/ から arm: tailscale_1.50.1_arm.tgz を Mac にダウンロード、解凍します。
解凍したフォルダに移り、tailscale, tailscaled を upx 圧縮します。
Mac-mini ~ % cd Downloads/tailscale_1.50.1_arm
Mac-mini tailscale_1.50.1_arm % ls -l
total 84720
drwxr-xr-x@ 4 <user> staff 128 10 3 03:24 systemd
-rwxr-xr-x@ 1 <user> staff 15714171 10 3 03:24 tailscale
-rwxr-xr-x@ 1 <user> staff 27659889 10 3 03:24 tailscaled
Mac-mini tailscale_1.50.1_arm % upx --best tailscale*
Ultimate Packer for eXecutables
Copyright (C) 1996 - 2023
UPX 4.1.0 Markus Oberhumer, Laszlo Molnar & John Reiser Aug 8th 2023
File size Ratio Format Name
-------------------- ------ ----------- -----------
15714171 -> 8724512 55.52% linux/arm tailscale
27659889 -> 14803688 53.52% linux/arm tailscaled
-------------------- ------ ----------- -----------
43374060 -> 23528200 54.24% [ 2 files ]
Packed 2 files.
Mac-mini tailscale_1.50.1_arm %
upx の --best は圧縮度合いをお任せする、というパラメータです。
43MB が 23MB までに圧縮されました。
次に圧縮した tailscale, tailscaled を、scp で転送して AXT1800 の /usr/sbin にあるオリジナルのものと置き換えます。
Mac-mini tailscale_1.50.1_arm % scp tailscale* root@192.168.8.1:/usr/sbin
root@192.168.8.1's password: <パスワード入力>
tailscale 100% 8724KB 1.7MB/s 00:05
tailscaled 100% 14MB 1.6MB/s 00:08
Mac-mini tailscale_1.50.1_arm %
AXT1800 管理画面の アプリケーションで tailscale をオンにして起動します。
tailscale アカウントにバインドします。
tailscale の管理画面で確認すると AXT1800 は 1.50.1 になっているはずです。
上図にように AXT1800 が最新版 1.50.1 になっています。
これにより、自宅ネットワークは RTX830 をルーターとし、AXT1800 を tailscale & WiFi-AP とする構成か、
AXT1800 をルーター兼 tailscale & WiFi-AP とする構成のどちらでもいけます。
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