2022年6月に Google が「付近の交通状況」というウィジェットを提供し始めました。
このウィジェットは Android12 以降でのサポートになっています。
使用中の Android ナビ・EONON GA2193K は Android10 なので、残念なことにこのウィジェットがサポートされていません。
ナビのホーム画面に地図ウィジェットを表示できないかをいろいろ模索しました。
KWGT Pro(有料アプリ)を使えば表示できる手順があるようですが、もう少し簡単にできないかと調べ、"MiniMap: Floating map" というアプリを見つけました。
このアプリはスマホの画面に、フローティング地図(画面から浮いた地図:Google 地図)を表示してくれるアプリです。
スマホ画面を複数ページで設定している場合、スワイプしてページを変えても、このアプリで表示される地図は、各画面の最上位に重なって表示されます。
地図を常時見れるのはいいのですが、スマホのページに配置したアプリやほかのウィジェットがこのアプリの地図表示に隠れて使いづらいのです。
一見して「Google 地図・付近の交通状況ウィジェット」に似ていますが、実態は似て非なるものです。
Android10 ナビに適用する前に、まずはスマホで確認です。
【MiniMap: スマホでの Floating map 画面表示】
赤○ 部分は右側に 3ケ所ありますが、それぞれは次の機能です。
一番上:ここをタッチしながらマップの表示位置を変更可能
真ん中:アプリの設定を呼び出すボタン
一番下:ここをタッチしながらマップの表示サイズを変更可能
また、右下の
これは、MiniMap アプリ自体のウィジェットで、赤□ 部分をタッチすると地図表示が消えて、ほかのアプリやウィジェットの邪魔にならなくなります。
この MiniMap アプリウィジェットの左側のアイコンタッチで MiniMap の設定画面に移ります。
左下の
これは Macrodroid のウィジェットです。
このウィジェットをタッチすると「MiniMap 地図表示を消して Yahoo! カーナビを起動するマクロ」が動作します。
アイコンとマクロ名は編集できますので、Yahoo! カーナビのアイコンにして、マクロ名を "miniYmap" としています。
【参考:Google 地図のウィジェット】
Android12 以降でサポートの「付近の交通状況」というウィジェットです
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"MiniMap: Floating map" はとてもユニークで、どのように使えばいいのかわかりにくい。
このアプリの作者は、あるゲームの隅に小さいマップが表示されていることにヒントを得て作った、ということだそうです。
自動化アプリと組み合わせてうまく使えば、Android ナビの画面の一部に地図を常に表示させることができます。
→ なんちゃって地図ウィジェット ですね
この MiniMap 地図を表示していると、ほかのアプリを起動してもそのアプリ画面の上に MiniMap 地図が重ねて表示されてしまい、ほかのアプリの使い勝手が非常に悪くなります。
そもそもほかのアプリアイコンが地図表示に邪魔されて見えない、という状態です。
そこで、MiniMap 地図を最小化(アイコン化)または表示無効化し、ターゲットのアプリを起動するようにします。
そうすることで、MiniMap 地図が重なって表示がされなくなりターゲットのアプリ画面が見やすくなります。
Macrodroid でマクロ化した例が次です。
MiniMap 地図を表示した状態でこのマクロを実行すると、MiniMap 地図を消して Yahoo! カーナビを表示するように動作します。
MiniMap 地図を表示した画面 |
マクロを実行すると、上の画面の右下の ■ を自動タッチして MiniMap 地図表示を消します(消すと ■ が ▶ になります)。
MiniMap 地図の表示を消した画面 |
2秒後に Yahoo! カーナビが起動され、その画面になります。
以上のように普段は MiniMap 地図を表示しておいて、ほかのアプリ起動時にこれを消して、ほかのアプリ画面のみにすることが可能になります。
MiniMap 地図を消さないで Yahoo! カーナビを起動すると、上に MiniMap 地図が重なって表示され、Yahoo! カーナビ画面全体が見えません(下図)。
MiniMap 地図の表示が重なった画面 |
赤く囲った部分が MiniMap 地図表示の部分
MiniMap アプリウィジェットは、MiniMap 地図表示とセットで使うことで、MiniMap 地図を表示させたり消したりできます。
そのためにこのアプリのウィジェットが用意されたのかも知れません。
マクロはスマホで実証試験しましたが、Android ナビ・EONON・GA2193K でも同様にマクロを組めば、同様の動作が可能になります。
Android ナビの画面は次のように MiniMap 地図を表示するようにしています。
この大きさで 5.5 インチ相当の地図表示です。
ナビの画面を目一杯使えば 6.5 インチ相当まで大きく表示できますが、そこまで大きくはしていません。
赤○ 部分は MiniMap のアプリウィジェットです。
■ 部分をタッチすることで MiniMap 地図の表示をやめる(表示を消す)ことができます。
Android ナビ画面は、
・日時/お天気ウィジェット
・ラジオ ウィジェット
・Spotify ウィジェット
に加えて、MiniMap 地図による
・なんちゃって地図ウィジェット
をメイン画面に表示できるようしています。
なんちゃって地図ウィジェット は、GPS に連動して常に中心が現在地を示すように表示してくれますので、移動しても場所が追従します。
地図表示倍率はピンチイン/ピンチアウトのほか、ダブルタップで拡大が可能です。
Android ナビ・EONON GA2193K へのマクロの組み込みはこれからです。
Yahoo! カーナビ起動時に「MiniMap 地図表示を消して Yahoo! カーナビ画面にするマクロ」と、「Yahoo! カーナビ終了時に再度、MiniMap 地図表示するマクロ」を組み込みます。
moviLink などのほかの地図アプリの場合も同様のマクロを組めば、同じ動作が可能です。
以上の処理により Android10 ナビでも、Android12 以降しかサポートされていない「Google 地図・付近の交通状況ウィジェット」の代替にできます。
ちなみに本記事掲載時点で「Google 地図・付近の交通状況ウィジェット」がサポートされている Android12 対応のナビは XTRONS 製のみです。
XTRONS 製以外の Android ナビでも地図表示・なんちゃって地図ウィジェット が使えて、より「ナビらしく」なります。