2018-05-21

050 plus は実用に向かない -- ことはないかも知れない

【2018/06/11 再検証で通りました】

再検証によって変更・追加した箇所は青太字で示しています。


050 plus を使う機会があり、試用してみましたが実用には耐えないそう、という結論に達しました。


まず、050 plus 公式アプリでの使用ですが、少し遅延があり、ともすれば聞き返すことがあるレベルですので、実運用には安心して使えない、と感じました。

遅延は 0.5秒くらいの感じですので(実測はしていません)、これを使えると判断するかどうかは個々人の受け止め方次第、といえます。


次に、GS Wave に 050 plus の SIP 情報を下記のように電番とパスワードを設定してハッキングし、その結果をもとにソフトフォンへの設定をしました。

これは、ブラステルと併用する場合にソフトフォンを使い分けないで済むようにとのことからです。


電話番号 : パスワード:     



レジストされ、発着信はしますが、音声はどのように設定しても通りません




 通らなかったときの設定に対して、次の項目を変更しましたら、チャンと通ります。
 しかも、殆ど遅延もなく、音声もきれいです。

  ❏ Account Settings → 当該 050plus アカウント
   ❏ Register Expiration (m) : 1 (分)
   ❏ Preferred Vocoder : PCMU, G729 をこの順で有効化
   ❏ SDP Bandwidth Attribute : Media Level
   ❏ SRTP Mode : Enabled And Forced
   ❏ Enable SRTP Key Life Time : オフ

  ❏ Advanced Settings → Random Port : オン

 「Advanced Settings → Random Port : オン」でないと音声が通らないことが
 判明しました。

 「SDP Bandwidth Attribute : Media Level(デフォルト)」でよい。
 「Enable SRTP Key Life Time : オン」だと遅延が大きい(Zoiper並みに遅れ)。
 「Preffer Vocoder」は、他 SIP や固定・携帯電話とのコーデック互換を考慮
 すると、PCMU(G.711μ)が良い(050plus 同士の限定利用なら G729 あり)。

 Zoiper での遅延や音質に比べると雲泥の差で良い、といえる状況でこれなら使えると
 思います。

 さすがに GS Wave です




Zioper はどうか、というと音声がちゃんと通りますが、050 plus 公式アプリよりも遅延がひどくてとても使えません。

1秒くらい遅延がある感じです。


GS Wave には TLS/SRTP を有効設定できるのですが、何故か音声が通らず、Zoiper では同様の設定で通ります。

GS Wave で通らないバグなのか、プロトコルの処理方法の違いなのかわかりません。
あまり深く調べてはいません。



また、050 plus が着信側のとき、着信側が切断しても発信側は即切断せず、この点も問題です。




これについては、GS Wave でも引き続き発生する事象です。
着信側が 050plus の場合、着信拒否されても発信側は切れません。
これも問題です。


これらは 050plus が標準的な SIP プロトコルをとっていないのが原因です。

つまり、切断時に BYE を投げずに、自分は勝手に切断しているせいです。
発信側がタイムアウトで切れるまで時間を要します。

この間、発信側には課金されていますから、050plus の重大な問題点です。

これを5年以上前に指摘した方がいらっしゃるのですが、いまだに改善されていません。

発信側が切断のときは、受信側(050plus 側)はチャンと切れます。



また、050plus が発信側のときは、発信側でも受信側でもどちらが切断しても相手側も切断します。



と、いうことで 050 plus を試用した結果では使えません使えそう、というのが私の場合の結論ですが、切断問題は残ります




今夏、娘一家が帰省の折りに彼らに使わせる電番として 050 plus もその候補に、と思いましたが、ブラステル電番をもう一つ確保することにしました。

お互いに無料で通話できますし。



彼らは、Orange モバイルのロックがかかった iPhone なので日本国内では使えません。

Android 機は現在空いているのが1台だけで、一つは仏に出かけていますから、それは持ち帰るようにいいました。

それでももう1台不足なので、購入しました。

これについてはまた後日、記載したいと思います。










2018-05-12

公的 DNS サービス 1.1.1.1

Cloudflare(本社:SF, CA USA)が APNIC の所有する 1.1.1.1 を使って公的 DNS サービスを本年4月1日より開始しました。

この DNS サービスは Google よりも速く名前解決でき、しかも Google のようにアクセスしてきたユーザーの IPアドレスは記録しない、といいます。

公式サイトは https://1.1.1.1/ja-jp/ になります。


1.1.1.1 の公式ホームページより抜粋

確かに世界最速をうたっています。

実際にどうなのか、dig で調べたのが以下です。




Google が 45ms に対して 1.1.1.1 は 7ms と、6倍以上の差があり非常に高速です。

ちなみに、プロバイダ(V6プラスなので JPNE)の場合が一番下の結果で、18ms です。


実は試しに 1.1.1.1 を4月下旬から使っていましたが、本日(5月12日)未明から(?)障害で何時間かアドレスを引けなくなりました。

この記事を書いている 16:00 には回復していました。
どれくらいダウンしていたのかは公式ホームページにも言及がないのでわかりません。

4月にも一度障害があったようで、数時間(?)使えなかったようです。

その時も公式アナウンスはなかったようで、ここらあたりがまだ運用面でも課題を残していますね。


今後、安定性・信頼性が増せば Google に代わる存在になるかも知れません。


結局はプロバイダの DNS サービスに戻しました。

何倍も速い、といっても数ミリ秒〜十数ミリ秒の範囲ですから、体感的に速さも遅さも感じることはできません。

よって、プロバイダの DNS サービスで十分、です。


しかも、プロバイダの DNS サービス異常があった場合は大抵の場合接続自体も切れることが多いと思いますし、公的 DNS を使ってそれが安定していても、プロバイダの接続が切れれば結局は無駄なことですし。


DNS サービスの速さを比較するのに、なぜかスピードテストするヒトがいますが、何か大いなる勘違いをされていますね。


同様に、8.8.8.8 を使えばネットが速くなる、なんて喧伝しているヒトもいますが、名前解決の速さは全体的な速度に比べれば超・微々たるものでしかありません。


ということで、巷のウソを見抜けるくらいにはなりたいものです。








2018-03-22

IP 電話アプリと IP 電話サービスについて思うこと

ネットで「IP 電話アプリ」で検索すると、多くの場合 「IP 電話サービス」と、そのサービスに括り付けになっている「アプリ」が混然としてヒットしますが、これは正しくありません。


「IP 電話サービス」とそれを使うための「アプリ」は本来は区別されてヒットして欲しいと思いますが、情報を提供する人たちがこのような不明瞭な記事を記載しているので誤った判断をさせてしまっているのが実情です。

「IP 電話アプリ」の検索ではあくまで「アプリ」がヒットするべきで、「IP 電話サービス」は付随的であるべきです。

そうでないと、これから IP 電話を使おうとしている人たちに正しい情報を伝えていないことになります。


確かに「IP 電話サービス」の中には括り付けアプリでないと使えないものもありますが、「アプリ」を自由に選んで使えるものも少なくありません。


誤った検索結果が、優れた「IP 電話サービス」や「IP 電話アプリ」を埋没させているかも知れないのです。


「IP 電話」をよく知る人たちはこのことを理解していますが、そうでない人たちから見ると、「IP 電話」を使ってみたいけどメリットやデメリットが分かり辛く、躊躇あるいはうまくいかないケースに遭遇する結果になって諦める、ということになりかねません。


私見ですが 2016 年秋頃以降は IP 電話サービスの品質は格段に向上しているように感じます。

また、アプリも進化してきているように思います。


固定電話のみならず、モバイルでもそのまま実使用できるレベルになってきています。

これはネット環境の進化(LTE/WiFi)とサービス事業者やアプリ開発元の努力の成果だろうと思います。


LINE の通話機能(発信番号のない通話のこと)が当初よりも格段に向上して、いまやモバイルでも問題ないレベルになっているのと同様で、私も身内や親しい人とは 殆ど LINE 通話で済ませています。



一般的に「IP 電話サービス」は NTT 等の固定電話並み通話料で済んだり、携帯電話通話料に比して格段に安く通話できます。


かっては「IP 電話サービス」の品質(遅延性、音声品質)が決していいものではない時代があり、「IP 電話アプリ」もまたよくないものが多くありました。

品質はいまや殆どの IP 電話サービス事業者(ITSP といいます)で改善されてきているように思います。

一方アプリはというと、残念ながら優れたアプリはほんの一握りです(品質や機能性、使い勝手など)。

多くの場合括り付けアプリは役に立っていないという現実があり、そのために括り付けアプリでしか使えない「IP 電話サービス」は避けた方が無難です。



アプリを自由に選んで使える IP 電話サービス


(それぞれに括り付けの専用アプリがありますが、使わないで後述の IP 電話アプリをオススメします)

ブラステル
FUSION IP-Phone Smart
G-Call050
050Call

など。


括り付けアプリ(専用アプリ)でしか使えない IP 電話サービス


LaLa Call
050 Plus
(SIP 情報をハッキングすればアプリを選べ、方法はここに記載されています)

など。



それぞれの IP 電話サービスについてはリンクを張っていますので、詳細はクリックしてください。



また、固定ネット接続サービスとして V6 プラスを使っている場合には、使えるかどうかを考慮する必要があります。




私がブラステルをイエデンでも使用し、モバイルでも使用している理由はいくつかあるのですが、デメリットよりもメリットを採ったためです。

【ブラステルのメリット】
・加入料/月額基本料が無料
・通話料は IP 電話サービス事業者の中で最安値クラス
・高品質で安定
・0120 への発信ができる
(すべての 0120 への発信ができるわけではありませんが多くの場合可)
・複数端末に同一アカウントを登録できる(ブラステルだけの特長)
・V6 プラスでも問題なく使える

【ブラステルのデメリット】
・通話料はプリチャージ方式(最低チャージ額 500 円、または 2,000 円)
(これはチャージした金額以上には使えませんが、万が一アカウントを乗っ取られても
 それ以上の被害に遭わないメリットでもある)
・アカウントの有効期限が1年
(最後にチャージまたは有料発信から1年間がアカウントの有効期限。発信さえすれば
 そこから1年間有効なので、事実上期限なし、とできる)
・転送機能はあるが、大もとの発信者番号は通知されない(転送元ブラステル番号になる)
・留守電機能がない
・緊急電話(110/119等)や3桁サービス(104/117/177等)を使えない
(これはブラステルのみならず、ほかの IP 電話サービスに共通的に使えない機能)
・発信時に、チャージ金額残高に見合う通話時間がアナウンスされる
(煩わしい感じがしますが "**" アスタリスク2つを入力すればアナウンスを回避可能)



また、FUSION IP-Phine Smart も併用していますが、加入料無料/月額基本料が無料であることと、着信通知機能や留守電・転送機能に優れていて、ブラステルと転送機能を併用することで利便性が向上するからです。


IP 電話アプリの方は、私がオススメなのは

Grandstream Wave
Zoiper(LITE 版よりも Beta 版の方をオススメ。Pro 版はオススメしません)

の2つです。

これらの2つについては当ブログの中で設定等について記載していますのでご参考ください。



その他以下のようなアプリがありますがあまりオススメはしません。
過去に試用した限りでは優れモノではなかった、というのが理由ですが、ひょっとしたら最新版ではよくなっているかも知れません。

CSipSimple
MizuDroid
Cloudwire
Acrobits
3CX

など。






2017-11-29

Asterisk の再セットアップ -- ボイスメールを設定する



前回は googletts を設定しました。





今回はボイスメール(留守電)の設定をします。



例えばひかり電話に限らず、留守電って有料のケースが多いのです。



もっとも電話機の留守録機能でもできるのですが、IP 電話だと留守録機能があるところとないところがあります。





例えば、ブラステルにはまだ留守録機能がありません。



FUSION IP-Phone Smart は無料で留守録機能が使えます。





Asterisk を使えば無料で留守録し放題、というわけです。



そこで今回は留守録機能を設定します。





-------------------------------------------------------------------------------------------

❏ Raspbian STRETCH をクリーンインストールする

❏ Asterisk をインストールする

❏ googletts.agi を使ってみる

❏ Asterisk にボイスメールを設定する ⇐ いまココ

❏ Asterisk で FAX 送受信してみる

❏ Asterisk の各種設定ファイル


-------------------------------------------------------------------------------------------












今回は変則的方法と正攻法の2つについて記述します。









FUSION
IP-Phone Smart
を利用する方法








  これは FUSION IP-Phone SmartA
から
FUSION
IP-Phone Smart (B)
呼出しで


  留守電にするというものです。







 


  この場合、B)
はあらかじめ
FUSION
IP-Phone Smart
のマイページで留守電&


  メール通知設定しておきます。










  またA)=(B)
の場合は自分自身への呼出しですからビジーになりますので


  必ず留守電になるこれを利用します。












  本来の電番に着信時、extensions.conf
で FUSION
IP-Phone Smart
電番から自分自身を


  呼出すように設定しておくと、必ず留守電になるということです。












  FUSION
IP-Phone Smart
は加入料ゼロ、発信時のみ課金、FUSION
IP-Phone Smart


  同士、および提携
ITSP との間は無料なので、留守電に使う分には無料で済ませられる


  ことになります。












  ただし、この方法での留守録ではメールに留守電音声は添付されますが、発信者はA)


  なってしまいます。





  これが唯一の欠点といえますが、電話の着信記録には誰からか、が記録されていますから


  わからなくはないでしょう。















  sip.conf
に FUSION
IP-Phone Smart
の電番を register
設定します


  (下記事例ではfusion’)。





  extensions.conf
に以下を記述します(FUSIONNUMBER register した電番)。







  exten
=> s,1,Dial(SIP/${FUSIONNUMBER}@fusion)


  exten
=> s,n,Hangup()


  ;********
FUSION IP-Phone Smart
は、自分自身をコールすると留守電になる。


  ;********
留守電は通知メールアドレスに添付ファイル付きメールで通知される。
















































Asterisk Voicemail 機能を設定する方法








  まず、留守録をメール添付して通知するためメール送信パッケージをインストールします。







  #
apt-get update


  #
apt-get install ssmtp mailutils












  次にメール送信のため、
ssmtp
を設定します。







  #
leafpad /etc/ssmtp/ssmtp.conf 








  オリジナルのファイル内容を以下の内容で書き換えます。





  ここではメール通知に gmail を使った例になっていますが、もちろん現在ご使用の gmail


  以外のメールアカウントでも構いません。










   root=gmailアカウント名

xxxx@gmail.com


   Mailhub=smtp.gmail.com:587


   AuthUser=gmailのユーザ名

@の前の名前


   AuthPass=gmailのパスワード

パスワードに記号
#’
などが含まれると認証エラーになる


   AuthMethod=LOGIN


   UseSTARTTLS=Yes


   UseTLS=Yes


   hostname=gmail.com

初期値の raspberrypi’
ではあとで設定する FAX(hylafax)
 DNS
エラーとなるので変更しておきます。
















**gmail

パスワード」は2段階認証がオンの場合、通常パスワードではエラーになる。





  Google
のアカウント
Google
へのログイン
➡ アプリパスワード ➡ 新規に追加する。


  「アプリを選択
➡ “メール”」「端末を選択 ➡ その他(名前を入力)
=
“RaspberryPi”


  「生成」ボタンをクリック
➡ 新しいパスワードが提示されるので、そのパスワードを上の


  「gmail
のパスワード」欄に入力する。








  次に
asterisk.conf

以下の箇所を変更します(これはすでに設定しているでしょう)。







  #
leafpad /etc/asterisk/asterisk.conf







   languageprefix=yes


   defaultlangeage=ja









 


  続いて voicemail.conf
を編集します。







  #
leafpad /etc/asterisk/voicemail.conf







   [general]


   format=wav49


   servermail=asterisk


   attach=yes


   maxmsg=999 ;
最大保存メッセージ


   maxsecs=180 ;
最大メッセージ長(録音時間:秒)


   skipms=3000 ;
デフォルトのまま


   maxsolence=10 ;
最大無音許容時間(この時間内(s)に録音されなければ切断)


   silencethreshold=128 ;



   maxlogins=3 ;
最大ログイン数


   charset=UTF-8 ;
日本語メールのための文字セットをUTF-8にする


   emailsubject=[PBX]:
音声メールボックス:
${VM_MAILBOX}

${
VM_MSGNUM}
番に新しいメッセージです


;
メールの題名


   emailbody=
話 番 号
:
${VM_CALLERID}¥n¥n
メッセージ長:
${VM_MSGNUM}
\n¥n${VM_DATE}¥n¥n¥t¥t---
by Asterisk Server



   emaildateformat=
信 日 時
:
%Y/%m/%d, %r



   mailcmd=/usr/sbin/sendmail
-t
;
コメントアウトを外す(sendmailを指定)


   saycid=yes


   sendvoicemail=yes

   delete=yes ; 個別メールボックスのボイスメールを通知送信後に削除







   [zonemessages]


   japan=Japan|Q
PHM ‘jp-ni’ ‘vm-received’







   [default]


   500
=>
1111,
名前・任意,gmailsアドレス,,delete=1|tz=japan
; 1111
 はメッセージを再生するときのパスワード



   ;
送信先名前、送信先メールアドレス、タイムゾーン









   ** ”delete=1" は通知メール後に、ボイスメールを削除









  extensions.conf
の内容は巻末の設定ファイル内容で確認ください(留意事項だけ以下に記載)。













  ボイスメールを録音するアプリケーションは Voicemail(’番号’) で、再生するときの


  アプリケーションが VoiceMailMain('番号',[s])になります。











  VoiceMailMain アプリケーションは最新バージョンでは 's' オプションでパスワード入力が


  不要になります。








  VoiceMailMain(${CALLERID(num)},s





  ➡ 呼び出す人の番号でメールボックスに保存している場合の再生のとき。













  呼び出す番号を間違った場合にも留守録できるよう、共通の音声メールボックス


  として例えば 500
番を使用する場合は下記のように記述します。







  Voicemail(500)         ; 留守録音時





  VoiceMailMail(500,s)  ; 再生時



















































































  留守録されると、留守録が添付されてメール送信されてきます。





  また、再生用の
exten
に設定の内線番号を呼び出すと、留守電の確認が音声でできます。








 (留守電ボックス番号は例では「500」、パスワード「1111」は 's' オプションで不要です)。



















  留守電内容を内線で確認するときの(IVRの)ダイヤル数字のそれぞれの意味は


  次のようになっています。



















  1:
メッセージ聴取


  2:
フォルダの変更


   0:
新規メッセージフォルダ

   1:
聴取済みメッセージフォルダ

   2:
ワークメッセージフォルダ

   3:
家族メッセージフォルダ

   4:
友人メッセージフォルダ

   #:
キャンセル


  3:
アドバンスオプション


   1:
返信

   3:
録音メッセージの再生

   5:
録音

   *:
メインメニューに戻る


  4:
前のメッセージを再生

  5:
現在のメッセージを繰り返す

  6:
次のメッセージを再生

  7:
現在のメッセージを削除

  8:
他のメールボックスに転送

  9:
他のフォルダに移動


   0:
メールボックスオプション


   1:
不在時(呼出タイムアウトや電源未投入等)等の応答メッセージの録音

   2:
話中時の応答メッセージの録音

   3:
ユーザ名の録音

   4:
パスワードの変更

   *:
メインメニューに戻る


  *:
ヘルプ/再生中は巻き戻し

  #:
終了/再生中は早送り






























今回はボイスメールの設定までを記載しました。





次回は FAX の設定をします。














Asterisk の再セットアップ -- 各種設定ファイル


Asterisk/Hylafax/iaxmodem/ssmptp の各種設定ファイルは以下のとおりです。


これらはコピペして使っていいのですが、各自の環境や運用に合わせて変更しなくてはならないものを含んでいますので、適正に判断ください。



-------------------------------------------------------------------------------------------
❏ Raspbian STRETCH をクリーンインストールする
❏ Asterisk をインストールする
❏ googletts.agi を使ってみる
❏ Asterisk にボイスメールを設定する
❏ Asterisk で FAX 送受信してみる
❏ Asterisk の各種設定ファイル ⇐ いまココ
-------------------------------------------------------------------------------------------




一覧にすると以下のファイルが対象です。

この中には変更や新たに設定するもの、および変更がないものも含まれています。


プログラム
場所(ディレクトリ)
対象ファイル(xxxxは変更なし)
asterisk
/etc/asterisk
asterisk.conf
sip.conf
extensions.conf
iax.conf
modules.conf
voicemail.conf
hylafax
/etc/hylafax
config
config.ttyIAX
FaxDispatch
faxmail.ps
hfaxd.conf
hosts.hfaxd
hyla.conf
pagesizes
sendfax.conf
setup.cache
setup.modem
templates(ディレクトリ)
typerules
/etc
dialrules
lutRS18.pcf
iaxmodem
/etc/iaxmodem
ttyIAX
Iaxmodem 起動スクリプト
/etc/init.d
iaxmodem
ssmtp
/etc/ssmtp
ssmtp.conf



設定ファイルの・新たな内容/変更内容



❏ asterisk:; asterisk.conf(以下を変更)

31行目(コメントを外して 'yes' にする)
languageprefix = yes

71行目('en' を 'ja' に変更する)
defaultlanguage = ja




❏ asterisk:; sip.conf(各自の環境に合わせて設定ください)




❏ asterisk:; extensions.conf(各自の環境に合わせて設定ください)





❏ asterisk:; iax.conf(ファイル全体の内容)

[general]
port=4569
iaxcompat=yes
language=ja
bandwidth=medium
jitterbuffer=no
forcejitterbuffer=no
minregexpire=300
maxregexpire=3600
quality=yes
transfer=no

[iaxmodem]
type=friend
username=iaxmodem
secret=パスワード
host=dynamic
disallow=all
allow=ulaw
allow=slin
allow=gsm
context=fax-out  extensions.conf FAX送信 exten を記述するセクション名





❏ asterisk:; modules.conf

以下を最終行に追記

noload => res_phoneprov.so
noload => res_ari.so
noload => chan_mobile.so
noload => chan_skinny.so
noload => app_confbridge.so
noload => cel_custom.so





❏ asterisk:; voicemail.conf(ファイル全体の内容)

[general]
format=wav49
serveremail=asterisk
attach=yes
maxmsg=999
maxsecs=180
skipms=3000
maxsilence=10
silencethreshold=128
maxlogins=3

charset=UTF-8
emailsubject=[PBX]: 音声メールボックス: ${VM_MAILBOX} ${VM_MSGNUM} 番に新しいメッセージです

emailbody=電 話 番 号: ${VM_CALLERID}\n\nメッセージ長: ${VM_DUR} \n\n${VM_DATE}\n\n\t\t--- by   Asterisk Server

emaildateformat=着 信 日 時: %Y/%m/%d, %r
mailcmd=/usr/sbin/sendmail -t
saycid=yes
sendvoicemail=yes
delete=yes

[zonemessages]
japan=Japan|Q PHM 'jp-ni' 'vm-received'

[default]
500 => 1111,送信者名,メールアドレス,,delete=1|tz=japan
;500 はボイスメール番号、1111 はパスワード
;送信者名(任意)、メールアドレス(送信して欲しいメールアドレス)
[other]
;*** End of voicemail.conf



❏ hyafax:; config(ファイル全体の内容)

LogFacility: daemon
CountryCode: 81
AreaCode: 50   ; 電番の 03 とか(IP電話の場合 50)
LongDistancePrefix: 0
InternationalPrefix: 001
DialStringRules: "etc/dialrules"
ServerTracing: 1




❏ hylafax:; config.ttyIAX(ファイル全体の内容)

CountryCode: 81
AreaCode: 50
FAXNumber: +81.50.abcd.efgh
LongDistancePrefix: 0
InternationalPrefix: 001
DialStringRules: etc/dialrules
ServerTracing: 1
SessionTracing: 0xFFF
RecvFileMode: 0600
LogFileMode: 0600
DeviceMode: 0600
RingsBeforeAnswer: 1
SpeakerVolume: off
GettyArgs: "-h %l dx_%s"
LocalIdentifier: "050.abcd.efgh"
TagLineFont: etc/lutRS18.pcf
TagLineFormat: "From %%l|%c|Page %%P of %%T"
MaxRecvPages: 10

ModemType: Class1
Class1AdaptRecvCmd: AT+FAR=1
Class1TMConnectDelay: 400
Class1RMQueryCmd: "!24,48,72,96"
Class1TMQueryCmd: "!24,48,72,96"

ModemResetCmds: AT+VCID=1
PagerTTYParity: none

CallIDPattern: "NMBR="
CallIDPattern: "NAME="
CallIDPattern: "ANID="
CallIDPattern: "NDID="




❏ hylafax:; FaxDispatch(ファイル全体の内容・以下の3行のみ)

SENDTO=メールアドレス
FROMADDR=メールアドレス
FILETYPE=pdf;




❏ hyafax:; hfaxd.conf

28行目に追記
JobFmt: "%-5j %1a %-12.12e %5P %5D %Y %.27s"

最終行に追記
TimeZone: local




❏ hylafax:; hosts.hfaxd(ファイル全体の内容・5〜6行目は2〜3行目をコピペする

localhost 127.0.0.1
^root@:::pppppppp          個々のセットアップ状況で異なる
^ユーザー名@:::qqqqqqqq  個々のセットアップ状況で異なる
192.168.xxx.*                   個々のセットアップ状況で異なる
^root@:::pppppppp           ➡ 個々のセットアップ状況で異なる
^ユーザー名@:::qqqqqqqq   ➡ 個々のセットアップ状況で異なる




❏ hylafax:; pagesizes

最終行に追記
default    A4     9920   14030  9240   13200    472    345




❏ hylafax:; sendfax.conf(ファイル全体の内容)

以下の2行のみ
MaxTries: 2
MaxDials: 2



❏ hylafax:; typerules

最終行に以下を追記
0 byte x ps %F/textfmt -f Courier-Bold -u -p 11 -s %s >%o <%i



❏ iaxmodem:; ttyIAX(ファイル全体の内容)


device /dev/ttyIAX
owner uucp:uucp
mode 660
port 4569
refresh 300
server 127.0.0.1
peername iaxmodem
secret iaxのコンテキストのパスワード
cidname 送信者名
cidnumber 050abcdefgh

codec slinear




❏ iaxmodem:; 起動スクリプト(ファイル全体の内容)

#! /bin/sh
#

PATH=/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin
DAEMON=/usr/bin/iaxmodem
DAEMON_OPTS=ttyIAX
NAME=iaxmodem
DESC=iaxmodem

test -x $DAEMON || exit 0

set -e

case "$1" in
  start)
  echo -n "Starting $DESC: "
  start-stop-daemon --start --quiet --background --make-pidfile --pidfile /var/run/$NAME.pid --exec $DAEMON -- $DAEMON_OPTS
    echo "$NAME."
    ;;
  stop)
    echo -n "Stopping $DESC: "
    start-stop-daemon --stop --quiet --oknodo --pidfile /var/run/$NAME.pid \ 
              --exec $DAEMON -- $DAEMON_OPTS
    echo "$NAME."
    ;;
  restart)
    echo -n "Stopping $DESC: "
    start-stop-daemon --stop --quiet --oknodo --pidfile /var/run/$NAME.pid \
              --exec $DAEMON -- $DAEMON_OPTS
    echo "$NAME."
    sleep 1
    echo -n "Starting $DESC:"
    start-stop-daemon --start --quiet --background --make-pidfile --pidfile /var/run/$NAME.pid --exec $DAEMON -- $DAEMON_OPTS
    echo "$NAME."
    ;;
  status)
        if [ -s /var/run/$NAME.pid ]; then
            RUNNING=$(cat /var/run/$NAME.pid)
            if [ -d /proc/$RUNNING ]; then
               if [ $(readlink /proc/$RUNNING/exe) = $DAEMON ]; then
                   echo "$NAME is running."
                   exit 0
               fi
            fi

            # No such PID, or executables don't match
            echo "$NAME is not running, but pidfile existed."
            rm /var/run/$NAME.pid
            exit 1
       else
            rm -f /var/run/$NAME.pid
            echo "$NAME not running."
            exit 1
       fi
       ;;
*)
       N=/etc/init.d/$NAME
       echo "Usage: $N {start|stop|restart|status}" >&2
       exit 1
       ;;
esac

exit 0





❏ ssmtp:; ssmtp.conf(ファイル全体の内容)

root=メールアドレス
Mailhub=smtpサーバーアドレス:送信ポート番号
AuthUser=ユーザ名@の前の名前)
AuthPass=パスワード
AuthMethod=LOGIN
UseSTARTTLS=Yes(使用する暗号化方式)
UseTLS=Yes(使用する鍵方式)
hostname=メールサーバーのドメインアドレス(例: gmail.com)



設定ファイルは以上です。