2017-06-25

Raspberry Pi 3へAsteriskを構築する -- その1

Raspberry Pi 3 に Asterisk (Free-PBX)をインストールしてみる


開発環境に必要(と思われる)ものをインストールします。
xxxx部分は必須で、あとは不明ながら入れると安心なものです。

 # apt-get update
 # apt-get install g++  libncurses5-dev  uuid-dev  libxml2-dev subversion sqlite3 libsqlite3-dev libssl-dev ncompress autoconf automake  libjansson-dev libopus-dev
 # apt-get install bison libnewt-dev  doxygen
 # apt-get install bluetooth libbluetooth-dev
 # apt-get install chkconfig

chkconfig は最新版ubuntuでは sysv-rc-confに代わっていますが、Raspbianでは使えます。Raspbian Jessie PIXEL 構築時にインストール済みにしています。

ディレクトリを移動して、安定版の asterisk-14-current.tar.gz をダウンロードし解凍します。

 # cd /usr/src
 # wget
 # tar zxvf asterisk-14-current.tar.gz

解凍された asterisk のディレクトリを確認します。

 # ls
 # cd asterisk-14.0.2  ➡  そのディレクトリに移動します。

作成作業に入ります。

 # ./configure
 # make menuselect

メニュー画面が現れますので、「add-ons」→「chan_mobile」を選びます。
他にも、音声ファイルを選んで「save & exit」で終了します。

 # make ← 約20分くらいかかります。
 # make install

サンプルファイルをインストールして、自動起動を設定します。

 # make samples
 # make config
 # chkconfig asterisk -list
    asterisk 0:off 1:0ff 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off

のように結果表示されます。

試しに sip.conf と extensions.conf をleafpadで編集して、基本動作できることを確認します。まず、バックアップをコピーして取っておきます。

 # exit
 # cp /etc/asterisk/sip.conf  /etc/asterisk/sip.conf.bak
 # cp /etc/asterisk/extensions.conf  /etc/asterisk/extensions.conf.bak
 # leafpad /etc/asterisk/sip.conf

sip.conf はバックアップを取りましたから中身をすべて消して、とりあえず以下のようにして Asterisk の動作確認をします。

[general]
context=default
bindport=5062
bindaddr=0.0.0.0
language=ja
dsiallow=all
allow=ulaw
allow=alaw
allow=gsm
localnet=192.168.xx.0/255.255.255.0

[201]
type=friend
defaultuser=201
secret=パスワード(任意)
host=dynamic
canreinvite=no

以下 [202] [203] も同様に編集

extensions.conf も、最低限の動作確認の設定をしてみます。

[default]
exten => 201,1,Dial(SIP/201,30,r)
exten => 201,n,Hangup

exten => 202,1,Dial(SIP/202,30,r)
exten => 202,n,Hangup

exten => 203,1,Answer()
exten => 203,n,Playback(hello-world)

これにより、内線201と202を相互に呼び出しができます。
スマホ2台にソフトフォンをインストールして、それぞれ 201、202 をクライアントにし、お互いにダイヤルしてみて内線同士が通話できることを確認します。
203 を呼び出すと、喋った内容をオウム返しに再現してくれます。

ここまでの作業は簡単でしょ?

これでフリーなPBXをインストールできたわけです。
引き続き、ひかり電話や、FUSION、ブラステルなどを収容して、内線設定も家族で使えるように、とか、留守電も設定して、とか、FAXも入れちゃえ、なんてことをやってみたいと思います。

その2 に続きます。



0 件のコメント: