2018-06-12

GS Wave に 050Free / FUSION IP-Phone Smart / 050plus を収容する

GS Wave にこれまではブラステルの IP 電話を 050Free に代えて収容していましたが、今回 FUSION IP-Phone Smart と 050plus も追加で収容してみました。

現在、050 電番は、

❏ ブラステル --- 4つ(イエデン用1つと、家族用3つ。あと1つ7月に追加予定)
❏ FUSION IP-Phone Smart --- 2つ(Fax 受信専用1つと検証・留守電用1つ)
❏ 050plus --- 1つ(検証用1つ)

合計で7つ保有しています。



基本料は、すべて合わせて 0 円ですから、保有するのために月額料金は一切発生しません。

050plus はホントは 300円(税抜)/月額 がかかるのですが、ウラがあって無料です。

7つも持ってどうするの? といわれそうですが、実用と検証のためです。


ということで、それぞれの GS Wave での設定を記載します。
触れていない項目は GS Wave インストール時のデフォルトのままの項目です。

共通設定事項

 ○ Advanced Settings
   ▷ GENERAL SETTINGS
   - Edit Before Dial:オフ
    ・オンの場合、電話帳に登録された番号にハイフンが含まれている場合、
     発信エラーになる。
     発信前に相手番号編集できるので、ハイフンを取り除く必要がある。
    ・オフの場合、ハイフンが含まれていても正常発信される。
   - Default Account Registration Notification:オン
   - Vibrate When Ringing:オン
   - Start on Boot:オン
  ▷ CALL SETTINGS
   - Use hard encoder:オン
  ▷ AUDIO SETTINGS
   - Noise Reduction Level:Low
  ▷ NETWORK SETTINGS
   - Network → 2G/3G/4G/WiFi すべてチェック
   - STUN Server Setttings:未使用だが "stun.l.google.com:19302" を設定
   - Random Port:オン050plus はオンが必須。他はどちらでも可)

 ○ Custom Settings:お好みで

 ○ Debug
   - Report Bugs:オフ
   - SIP Message Trace:通常時オフ(検証時オン)
   - SIP Message Retention Period:検証時は1day or 3days



【ブラステル】イエデンを含めてスマホへの設定(イエデンは外へ持ち歩くため)
       別途イエデンはアナログ電話アダプター HT701 に設定収容

  ○ Account Settings
   - Account Name:ブラステル電番(”050 xxxx xxxx” を設定)
   - SIP Server:"softphone.spc.brastel.ne.jp"
   - SIP User ID:ブラステルカードのアクセスコード欄の USER ID 8桁の数字
   - Password:ブラステルカードのパスワード欄の英数字(変更していればそれを)
   新規追加時は右上のマークのクリックを忘れずに。
   あとで修正等は可能です。
  ▷ GENERAL SETTINGS
   - Activate Account:オン
   - Set as Default:1つだけならチェックされている。複数アカウント登録時は
            主アカウントにチェックする(あとで変更自由)
  ▷ CALL SETTINGS
   - Ringtone:お好みで
   - Use # as Dial Key:オフ
  ▷ SIP SETTINGS
   - Register Expiration (m):1(分)
    → 通常はデフォルトの 60 分でいいが、ファーウェイなど一部のスマホの
     スリープ時の不着信を防止したい場合1分にする
    - Only Accept SIP Requests from Known Servers:オン
   - Check SIP User ID for Incoming Invite:オン
  ▷ CODEC SETTINGS
   - Preferred Vocoder
    → WiFi:PCMU/GSM が必須。あとはお好みで
        設定したら、右上のマークのクリックを忘れずに。
    → 2G/3G/4G:(同 上)
        同じく、右上のマークのクリックを忘れずに。
 


【FUSION IP-Phone Smart】Fax 受信用は Asterisk に収容。以下は通話用の設定

  ○ Account Settings
   - Account Name:FUSION IP-Phone Smart電番(”050 xxxx xxxx” を設定)
   - SIP Server:"smart.0038.net"
   - SIP User ID:USER ID(050電番の ”050" を除いた8桁の数字)
   - Password:FUSION IP-Phone Smart から通知されたパスワード
         (変更していればそれを)
   新規追加時は右上のマークのクリックを忘れずに。
   あとで修正等は可能です。
  ▷ GENERAL SETTINGS
   - Activate Account:オン
   - Set as Default:1つだけならチェックされている。複数アカウント登録時は
            主アカウントにチェックする(あとで変更自由)。
  ▷ CALL SETTINGS
   - Ringtone:お好みで
   - Use # as Dial Key:オフ
  ▷ SIP SETTINGS
   - Register Expiration (m):1(分)
   - Only Accept SIP Requests from Known Servers:オン
   - Check SIP User ID for Incoming Invite:オン
  ▷ CODEC SETTINGS
   - Preferred Vocoder
    → WiFi:PCMU/GSM が必須。あとはお好みで
        設定したら、右上のマークのクリックを忘れずに。
    → 2G/3G/4G:(同 上)
        同じく、右上のマークのクリックを忘れずに。


【050plus】

最初に SIP 情報をハッキングします。
これは、NTT コミュニケーションズからは公式には通知されない情報です。

以下の電話番号欄に 050plus の電番を入力し、パスワード欄に 050plus のパスワードを入力して「送信」ボタンをクリックするとその下の図のようなテキスト情報が得られます。

入力する ”パスワード” は 050plus アプリ設定時に必要なパスワードで、以下にある "パスワード" や "Authenticaionパスワード" とは異なります。


電話番号 : パスワード:     




これをもとに以下の設定をします。

  ○ Account Settings
   - Account Name:050plus 電番(”050 xxxx xxxx” を設定)
   - SIP Server:上で得られた"SIP-GWアドレス"
   - SIP User ID:上で得られた"ユーザ名"
   - SIP Authentication ID: 上で得られた"Authenticationパスワード"
   - Password:上で得られた"パスワード"
   新規追加時は右上のマークのクリックを忘れずに。
   あとで修正等は可能です。
  ▷ GENERAL SETTINGS
   - Activate Account:オン
   - Set as Default:1つだけならチェックされている。複数アカウント登録時は
            主アカウントにチェックする(あとで変更自由)。
  ▷ CALL SETTINGS
   - Ringtone:お好みで
   - Use # as Dial Key:オフ
   ▷ SIP SETTINGS
   - SIP Port:5075 に設定
   (共通設定「Advanced Settings」→ NETWORK SETTINGS → Random Port
    を一旦オフにし、ここに戻ってきて変更する。その後 Random Port を再びオン
    に戻す)
   - Transmission Protocol:TLS
   - Register Expiration (m):1(分)
   - Only Accept SIP Requests from Known Servers:オフ
   - Check SIP User ID for Incoming Invite:オン
   ▷ NETWORK SETTINGS
   - Outbound Proxy:上で得られた"SIP-GWアドレス"
  ▷ CODEC SETTINGS
   - Preferred Vocoder
    → WiFi:PCMU/G729 必須あとはお好みで
        設定したら、右上のマークのクリックを忘れずに。
    → 2G/3G/4G:(同 上)
        同じく、右上のマークのクリックを忘れずに。
   - SRTP Mode:Enabled And Forced
   - Enable SRTP Key Life Time:オフ



以上です。


050plus を GS Wave に収容したのはおそらく国内初ではないかと思います。
(国内初ならば、世界初でしょう(w))




これでブラステル / FUSION IP-Phone Smart / 050plus の3種類の VoIP アカウントがGS Wave に一本化できました。

3種類の VoIP アカウントすべて、2時間程度のスリープ時は Doze から抜けてプッシュ着信するのは確認しました。

Deep Doze は、ブラステルについては問題ないことを確認済みですが、FUSION IP-Phone Smart と 050plus はまだ検証中です。




【2018/06/16 050plus 着信検証結果】

夜に放置して翌朝、着信確認した結果2晩続けて着信 OK でした。
Deep Doze からちゃんと復帰して着信していますので、おそらく問題ないとみていいでしょう。

ブラステルと 050plus が問題ありませんから、FUSION IP-Phone Smart も問題ないと思います。


【2018-06-19 追記】

 FUSION IP-Phone Smart と 050plus は Deep Doze でも着信することを確認しました。


P10 Lite はスリープ中に WiFi が切れ、レジスト失敗状態に陥る事があり、この場合1回目は不着信、引き続き2回目は着信する、という障害があるようです。

ファーウェイ機種は結構この事象が発生していて、おそらく Google Play開発者サービスからの処理をファーウェイ側でミスっているのではないかと推定しています。





【ちょっと便利な使い方】

Premium Dialer というアプリがあります。

これと組み合わせると、通常発信をいつでも GS Wave にできます。
「電話」アプリから発信しても GS Wave に自動的に切り替わって発信できます。

普段は GS Wave で発信し、特別な場合だけ(117などの3桁サービスや緊急番号向けなど)携帯電話から発信するように使い分けるのです。

この使い方だと、通常発信は 050 から発信できますので固定電話向けも携帯電話向けも通話料がとても安くて済みます。

ブラステルの場合では、

 固定電話向けは   8.64円/3分
 携帯電話向けは 14.58円/1分

ですから、携帯電話からの発信に比べて、固定電話向けは3分で1/6、携帯電話向けは少し安くて1分につき 2.7円 ほど安くて済みます。

MVNO のプリフィックスよりも1分当たり 5.42円安くて済みますから、もうプリフィックスサービスは使う必要性すら感じません。

さらに国際電話の場合は格段に安くて済みます。

例えばフランスの場合、ブラステルは 3.99円/1分です。

ドコモの国際電話料金だと平日は 108円/30秒(夜間等 78円/30秒)ですから、1分話すだけで実に 54倍もの差になります。



具体的な Premium Dialer の設定は次のようにします。

アプリを起動すると最初に設定画面がでます。
一番上の「通話アプリ選択」は最初は「オフ」になっていますから、これにチェックを入れます。
すると権限で「電話」「連絡帳」へのアクセス許可を求められますので「許可」し、改めてこの画面でチェックを入れます。




次に「通話アプリ自動選択設定」をクリックします。




「通話アプリ選択自動化」にチェックを入れて「電話番号種別設定」をクリックします。




図はすでに GS Wave に設定されていますが、各項目をクリックすると「編集」できますので、GS Wave にしていきます。

上から「フリーダイヤル」まで GS Wave に設定します。




それより下の部分は変更しなくても結構です。

2つ前の画面まで戻ります。

「通話アプリ一覧表示設置」をクリックします。





「常に表示」を「GS Wave」と「電話」だけに設定し、ほかは「表示しない」にします。

スクショでは LINE 電話のプリフィックスを表示設定していますが、これはしなくても結構です。

1つ前に戻ります。

「プリフィックス設定」に移りますが、先に記載のとおりブラステルは十分に安い通話料ですので、ここは設定しなくても大丈夫です。

設定の場合は、次のように設定します。




1つ前に戻り、「通話履歴設定」を行います。




上2つにチェックを入れ「記録対象アプリ設定」を行います。




 GS Wave のみにチェックを入れて2つ戻り、最初の設定画面に戻ります。
「高度な設定」 画面に移り、上から4つにチェックを入れ、戻ります。




「LINE out専用」設定を開き、「メニュー追加」をチェックオフにします。




以上で設定は終わりです。

念のために、最適化しないアプリの設定をしておきます。


以上の設定で、GS Wave からのみならず、連絡帳や電話アプリから発信先番号を選べば、GS Wave が自動起動されて、GS Wave から発信されるようになります。


このときに GS Wave の「Advanced settings → GENERAL SETTINGS → Edit before Dial → オフ」にしておくと、連絡帳に登録した番号にハイフンが含まれていても正しく呼び出しされます。


ハイフン以外の ".( )[ ]{ }/" など(Zoiper ではスプリット文字にデフォルト定義されている)の文字が含まれていた場合にどうなるのかについては未検証です。










2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

050plusのSIP取得ができなくなっているようです。対応可能でしたらよろしくお願いします

bike86-3 さんのコメント...

申し訳ないのですが、現在 050plus は解約しておりまして確認することができません。
SIP 情報が取得できなくなっているとすれば、050plus 側で何らかの対応をしたのかもしれません。