2019-07-18

IP 電話の事業者間の接続

例えばブラステルと SMARTalk の間はどのようにお互いをつなぎ合っているのでしょうか。

ここでいう「つなぎ合う」は IP 電話での発着信をいいます。







上図の「当該事業者」が SMARTalk だとします。
右上の提携事業者が「東北インテリジェント通信株式会社(TOHKnet)」や「中部テレコミュニケーション株式会社(CTC)」などになります。

右下の「固定・携帯電話網」は NTT やドコモなどになります。

ブラステルは左下のような提携事業者がない、単独事業者になります。



通常、「提携先」とは無料通話になっていますが、これは IP 接続であるがゆえに殆どコストがかからないことから「無料通話サービス」していると思われます。

接続設定時の初期費用はかかりますが、運用コストは自社設備運用の中に含まれます。


そこで自社ユーザー同士と同じ扱いをしているわけです。

低コスト、といってもゼロではありません。

が、他事業者よりも少しでも優位に立つために提携先とは無料にして、そのことを「宣伝」しているわけです。




しかしながら、「固定・携帯電話網」とは接続料が発生し、かつ通話料も発生するので有料になっています。




「提携先」でない例えば SMARTalk からみたブラステルはこれにあたります。


直接に IP 接続していませんので、「固定・携帯電話網」経由で接続されていると思われます。


NTT はすべての電話網を接続管理していますので、IP 電話事業者からすると、NTT 経由で他の IP 電話事業者や固定電話・携帯電話と接続するほうが接続先管理の必要がなくなり、設備も楽になります。




ちなみに IP 電話の場合は呼制御(発着信など)を SIP プロトコルで行い、音声はコーデックを処理して RTP パケットで流し合います。


固定電話や携帯電話とは NTT やドコモなどの IP 電話と既設交換機間の変換を通じて呼制御や音声送受信を行います。










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