この記事の掲載時点で、アマゾンで販売しているのは下記のものです。
M.2 NVMe SSD 用の Thunderbolt3 ケースについてはときどきウォッチしています。
M.2 SSD を、外付け・起動ディスクとして使う場合に、SSD の高性能を引き出すデバイスだからです。
今回のウォッチでは Wavlink が一番安価ですが、この機種は放熱対策が不十分です。
構造上の問題です。
1万円切りしていた時期に購入しましたが返品しました。
一番のオススメは ORICO の SCM2T3-G40(17,800 円)です。
もっと安価な 11,800 円のときに購入しましたが、放熱対策がよくて安定しています。
同じ ORICO の APM2T3-G40(15,999 円)は SCM2T3-G40 よりも少し安価ですが、この程度の価格差ならば「性能と放熱」で勝る SCM2T3-G40 をオススメします。
ほかに「世界最小 ポータブル」を謳っている TREBLEET のケース(15,500 円)を保有していますが、 ORICO に比べると放熱性能は 4〜5 ℃ 程度劣ります。
といっても M.2 NVMe SSD が熱暴走するほどではありません。
ORICO SCM2T3-G40 は 50 ℃ を超えることはまずありませんが、ほかのケースは 50 ℃ を超えることがある、という程度の差です。
M.2 NVMe SSD の 警告温度は 80 ℃ 程度ですから、そんなに気にしなくてもいいのかも知れません。
Amazon から転載 |
いずれも Thunderbolt3 インタフェースですから、Seq. Read で 2,800 MB/s 前後の性能値です。
下記は ORICO SCM2T3-G40 に WDS500G3X0C を装着したときの ディスク性能測定値です。
同じくORICO SCM2T3-G40 に Samsung 970 EVO Plus を装着したときの性能測定値が次のハードコピーです。
現在、これを iMac 2019(HDDモデル)の起動ディスクにしていますが、爆速になっています。
M.2 NVMe SSD もいくつかのメーカー品がありますが、コスパと性能では Kingmax(台湾メーカー)がいいと思います。
USB3.2 Gen2 のケースでは Seq. Read 1,000 MB/s 前後ですから Thunderbolt3 ケースは非常に高速です。
ですが、USB3.2 Gen2 ケースでも十分に高速です。
iMac 2019 起動時間(電源オンからログイン画面までの時間)は次のようにかなり違いますが、使っているときの体感性能は、起動時間の差ほどには感じられず、殆ど差異はありません。
- Thunderbolt3 ケース:18 秒
- USB3.2 Gen2 ケース:30 秒
大きなファイルや大量のファイルのコピー時間に差を感じる、あるいはゲーム性能に差を感じるくらいでしょうか。
もっともゲーム性能は SSD 性能だけでなくグラボ性能によるところもあります。
多くの使用シーンでは Seq. R/W よりも Random R/W 性能の方が効いてきます。
一時期 Thunderbolt3 ケースが大変入手しにくいことがありましたが、いまはそれほどでもないのですが少々値段が高くなっています。
これだけ高くなっていると USB3.2 Gen2 ケースでもいいかも知れません。
USB3.2 Gen2 ケースであれば、SSD 性能は Seq. Read 1000 MB/s 程度のものでいいので、SSD 購入価格も安くて済みます。
オススメの ORICO のケースの場合、私が 2019/11 に購入したときは 11,800 円でしたが、現在価格は 17,800 円で 6,000 円も高くなっています。
6,000 円差は USB3.2 Gen2 ケースが 2台買えるほどの差です。
ただ、殆どの USB3.2 Gen2 ケースでは S.M.A.R.T. 情報がとれませんので、SSD の監視ができません(実使用での寿命は 8 〜 10 年程度はありますから、SSD 監視は不要かもしれません)。
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