楽天モバイル回線エリア外だからといって諦めるのは早い。
たとえエリア外でも Dual SIM(DSDV)で運用すれば、Rakuten Link による無料通話/無料 SMS の恩恵を受けることができます。
Rakuten Link を 他社 SIM のデータ通信で利用できるからです。
DSDV の場合の SIM 設定は次のようにします。
まず、どちらの SIM も VoLTE を有効にします。
そのため DSDS ではなく DSDV です。
・データ通信:他社 SIM
・通話 :都度選択(または主回線の SIM)
・SMS :都度選択(または主回線の SIM)
これにより、楽天モバイル圏外でも Rakuten Link が発着信とも使えます。
標準アプリからの通話と SMS は、発信時はどちらを使うかを「選択」または「主回線」からになります。
標準アプリへの着信はそれぞれの SIM に着信します。
現時点では「他社 SIM エリア > 楽天エリア」がほとんどだと思われますので「都度選択」がいいかな、と。
他社 SIM は IIJmio(ギガプラン・Dタイプ)と組み合わせるのが最適でしょう。
出典:IJmio のホームページから抜粋 |
eSIM ならばデータ通信のみですが、 440 円/2GB からプランがあります。
楽天モバイルが1回線目ならば 1GB までは 0 円 (*) で、IIJmio 回線と合わせて 3GB まではたったの 440 円/月額 で済みます。
足りなくなれば IIJmio の 220 円/1GB のクーポンを買い足せますし、楽天モバイルの段階的月額料金でも構いません。
【IIJmio eSIM クーポン追加時】
データ容量合計で次のようになります。
3GB まで : 440 円
3GB 超 (+1GBごと) :+220 円
【IIJmio eSIM + 楽天モバイル段階的月額料金適用時】
データ容量合計で次のようになります。
3GB まで : 440 円
3GB 超〜5GBまで : 1,518 円(=440+1,078)
5GB 超〜22 GB まで:2,618 円(=440+2,178)
22 GB 超〜無制限 :3,718 円(=440+3,278)
これらはいずれも使った容量に応じた料金ですから月額料金を適正に抑えられます。
通話回線でも 858 円/2GB(合計3GB)なので、1,078 円/1GB超〜3GB の楽天プランよりもお得です。
IIJmio では eSIM でない場合のデータ通信料は 748 円 で通話 SIM とは 110 円しか違いません。
また、通話回線の場合、楽天エリア外でもドコモエリア内ならば IIJmio SIM から緊急電話(110/119/118) や 着信課金サービス(0120/0800)などへもかけられます。
楽天エリア内またはローミングエリア内ならば楽天 VoLTE からこれらの電話先にかけることも当然 OK で、使い分けできます。
Rakuten Link のアクティベーションは楽天モバイルエリアかローミングエリアで行えば大丈夫です。
「LTE回線状況チェッカー」というアプリで 両方の SIM の電波強度をみることができます。
LTE の場合、電波強度とアンテナピクトは次の関係にあります。
・ -105 dBm 以下 :1本以下
・ -105〜-85 dBm:1〜5(or 4)本
・ -85 dBm 以上 :5(or 4)本
自宅が楽天モバイルエリア外でも固定回線があれば Casa を導入するのがいいでしょう。
Casa 導入費用は後日ポイント還元され実質無料です。
この場合は Rakuten Link のアクティベーションは自宅でできます。
Casa があれば楽天モバイルの通話(Rakuten Link と楽天 VoLTE の両方)が安定します。
緊急電話(110/119/118) や 着信課金サービス(0120/0800)も当然 OK です。
楽天モバイルには最近、定額通話オプションができましたが、これは iPhone ユーザを意識してのことと思われ、Rakuten Link の無料通話/無料 SMS で十分です。
昨年5月から、16ヶ月以上使ってきていますが、Rakuten Link を含めて楽天モバイルにして大正解だったと思っています。
自宅近辺は当初はローミングエリアで、いまは弱いながらも楽天モバイル回線をつかんでいますし、Casa もあります(2020/12 以降)。
楽天モバイルにする前は LINE モバイルでしたが、通話料を安くするため、ブラステルをイエデン化した番号から電話していました。
楽天モバイルにして以降は、イエデンは発信では使わなくなっていますし、通話時間も気にしなくて済んでいます。
おかげでブラステルにチャージした通話料残高はまったく減らなくなりました。
SMS も Rakuten Link からは無料なので大変重宝しています。
ちなみに我が家のネットワーク利用料は、次のようになっています。
❏ ワタシ:AQUOS sense5G
楽天モバイル2回線目3GB + IIJmio 通話 SIM 2GB
IIJmio SIM は繰越でほぼ毎月4GB になっています。
(計・最大7GB)
月額料金:1,936 円 = 1,078 円+ 858 円
❏ 連れ合い:AQUOS sense4 lite
楽天モバイル1回線目1GB + IIJmio eSIM 2GB
こちらも IIJmio SIM は繰越でほぼ毎月4GBです。
(計・最大5GB)
月額料金:440 円 = 0 + 440 円
❏ 固定回線:楽天ひかりで、現在無料期間中
(2022/01末まで)
現在もう1回線、楽天モバイルがありますが1回線目扱いですから 0 円です。
IIJmio SIM がほぼ毎月繰越になっているのは「低速設定」していてギガを消費しないからです(楽天モバイル回線は「高速設定」)。
「低速設定」でも最大 300 Kbps ありますので Rakuten Link には十分な帯域です。
したがって総計で 2,376 円+アルファ(ユニバーサルサービス料)です。
楽天モバイル以前は 2,640 円+アルファ(2回線・それぞれ1GB)でしたからコスパは極めてよくなっています。
しかも固定回線使用料は現在無料です。
無料期間終了後でも以前の固定回線料よりも安くなります。
(*) 「楽天モバイル 重要事項説明書」によれば、次のようにあります。
17 件のコメント:
バイク野郎さん、こんばんは。
IIJMIOのデータeSIMに関しては、iPhone限定みたいですが、問題が起きているようですね。
https://www.iijmio.jp/info/iij/1631273780.html
それはともかくとして、Moto G6のAndroid11を使っていて、<WiFi通話>という機能があることに今ごろ気づきました。
https://imgur.com/V3IGG5U
OSを英語表記にすると<WiFi Calling>ということで、楽天Linkも利用している機能だと思います。
試しにこの機能をONにして、モバイル通信をOFFにした状態で電話をかけてみると(Docomo系MVNOの音声SIM利用)、ちゃんと呼び出しをすることまでは確認しました。
コレって、WiFi経由でかければ通話料が無料になるというわけではない(通信パケットは発生しない)けれど、モバイル通信が圏外(あるいは事故で不通)でも、WiFi環境さえあれば、WiFi経由で電話をかけることができる
・・・という理解で良いんですよね。
どれくらい前から、AndroidがWiFi Callingをサポートしていたのか、私は知らないのですが、楽天Linkでなくても、MVNOのSIMのからWiFI経由で電話をかけることができることに、少し驚きました。
田舎の人さん、おはようございます。
確か Pixel Expeience でしたよね。
国内版の Android11 ではその設定項目はありませんから、Pixel OS グロ−バル版に備わっているのではないでしょうか。
米国では固定網などはすでに WiFi Calling 対応されていますので、モバイルもその対応がされているのではないでしょうか。
通話料はキャリアによりますから、ドコモの場合はおそらくモバイル網経由と同じではないでしょうか。
ドコモが WiFi Calling 対応していたとは驚きです。
ご理解されているとおりで間違いないと思います。
ちなみに楽天モバイルの方は Rakuten Link ではない場合、WiFi Calling では発信できないのでは?
バイク野郎さん、こんにちは。
なるほど、キャリア側の問題があって、日本版のスマホではメニューまで伏せられているのですね。
WiFi Callingについてググっても、日本語の情報がほぼ皆無だったので、不思議に思っていたのですが、これで理由がわかりました。
WiFiさえあれば、どんな山奥にいても通話できるということであれば、とても便利です。日本では需要がないのでしょうか。
ちなみにOSはCrdroidです。楽天SIMでできるかどうか、また後日確認してみます。
田舎の人さん、こんにちは。
国内はキャリア側が対応していないためか、設定自体が存在しないようです。
田舎の人さんからの情報でドコモがこっそりと対応していたことはホントに驚きです。
WiFi Calling は海外でも国内料金で日本国内向けの通話ができるというメリットもあります。
もっとも LINE 等で無料で代替はできます。
逆に高額なローミング収入がなくなることになりますから、それで対応しないのではないでしょうか。
LINE や Whatsapp がありますから実態的にさほど恩恵はないかも知れません。
おっしゃるとおり、キャリアの電波が届かないところでも電話ができますので、公衆 WiFi でも使えて便利だと思いますけど。
また米国では固定電話は無料みたいです。
携帯はキャリアに依存するようです。
バイク野郎さん、こんばんは。
ご推察通り、楽天SIMはNGでした。
WiFi、モバイル通信、VoLTE、すべてONのままで、
1.モバイル通信をOFF
2.VoLTEをOFF
3.WiFi CallingをON
という手順で試してみました。
恐らく、2.で発信不可に陥って、3.で復帰すると踏んでいた訳です。
楽天SIMは予想通り2.で発信不可に陥り、3.でも復帰しませんでした。
OS標準の電話アプリからの発信でしたが、「モバイルネットワークがありません」という警告が出ました。
ところが、Docomo系MVNOのSIMでは、2.でなお発信ができ、WiFi CallingのON/OFFは関係ありませんでした。
発信相手はイエデンと楽天SIMでしたが、どちらも着信しました。また逆に、イエデンと楽天SIMから発信しても着信しました。
OSのバグで、WiFi Callingが常にONになっているのかもしれません。
しかし、ネットのどこを探しても、日本のキャリアがWiFi Callingに対応したという記述を見つけられません。何か上の実験には間違いがあったのでしょうか。半信半疑です。
田舎の人さん、おはようございます。
やはり楽天 SIM は NG でしたか。
インターネット側(WiFi)からの GW サーバーの仕組みが WiFi Calling と Rakuten Link とは違っているのではないかと思っていました。
それにしてもドコモが対応していたのは何度もいいますけどホントに驚きです。
VoLTE 構築の一環で GW サーバーを実装していたのでしょうか。
3GPP での発言権確保対策なのかも知れません。
スマホの WiFi Calling 設定は Off/On 関係なく、おっしゃるとおり常に On 状態なのかも知れません。
ドコモの場合は電番通知は発着信ともされるのですよね?
iOS は 2014 年頃から WiFi Calling 対応しているようですが(国内販売品でも)、ドコモに関して同様にできるかどうかは実機がありませんのでわかりません。
どなたかが実験してくださるといいのですが。
au / SB はどうでしょうか(コッソリ実装していないでしょうねぇ)。
バイク野郎さん、おはようございます。
> ドコモの場合は電番通知は発着信ともされるのですよね?
はい、そのとお降りです。
> VoLTE 構築の一環で GW サーバーを実装していたのでしょうか。
そう言えばつい最近、キャリア3社が揃って、+メッセージサービスを始めました。
これって確か、楽天Linkと同じくRCSを使ったサービスですので、それが関係しているのかと思ったりもします。
田舎の人さん
電番通知はされるのですね。
WiFi Calling は ITEF で定められ、RCS は GSM Association で定められたものです。
RCS への通話の実装は WiFi Calling と亜流があると考えています。
Rakuten Link は後者ではないでしょうか。
どちらのケースでも VoIP(SIPベース)は間違いないでしょう。
推定の域をでないのですが、ドコモは +Message の実装よりも前に WiFi Calling を実装したのではないか? であれば VoLTE が契機ではないか? というのが私の見解です。
バイク野郎さん、こんばんわ
スマホでゾイパーを使ったときとrakuten linkuを使った時の音質はどちらがよいでしょうか。
またバイク野郎さんはrakutenを2回線0円で持たれていますが、1回線が使われていません、その予備回線の目的はなんでしょうか。
おはようございます。
申し訳ありませんが、Zoiper は長らく使っていませんので評価はできません。
Rakuten Link はソフトフォンアプリに比べて遅延が少ないと思います。
また、コーデックはなにか、はわかりませんが音質は悪くはありません。
もう1回線は端末購入のために契約しました。
実質的にほとんど使っていません。
呼び出し試験などで使う程度です。
こんばんわ。
ドコモ系MVNOの通話SIMで Wi-Fi Calling ができているとの事ですが、3G回線で通話しているという事はないですよね?
こんばんは。
田舎の人さんは「モバイル通信オフ」で WiFi Calling 通話できた、とおっしゃっていますので、3G/4G は関係ないと思います。
返信ありがとうございます。
「モバイル通信オフ」は機内モードと違って通話の回線は生きたままですよね。
なのでVoLTEをオフにしても3G回線で通話ができるはずです。
機内モードオンかつWi-Fiオンにした状態でも通話ができるのであればWi-Fi通話という事でしょうけど。
https://www.t-mobile.com/support/coverage/wi-fi-calling-from-t-mobile
連投失礼します。
自分は以前本家auのVoLTESIMを UMIDIGI A3S に入れた事があるのですが、その際WiFi通話 の設定画面が表示されました。
ただしキャリアが対応していないのでWiFi通話は不可でした。
こんにちは。
機内モードにして発信テストされたのではないかと解釈しました。
なので、WiFi Calling 有効か、と驚いた次第です。
データ通信オフならば CSFB による 3G 通話と誤認かもですが、ご本人に確認しないとなんともいえません。
au/SB は未対応だと思います。
ドコモは ホームUサービスを提供していた時期があり、これが WiFi Calling へと変化したとも考えられます。
匿名さん、こんばんは。
とても正確なご指摘、ありがとうございました。
目の病気で視野の一部がかけて見えなくなっていたのが、病気が治って急に見えるようになった気分です。完全にエアポケットに入っていました。
ご指摘の通り、WiFi Callingができていたのではなく、3G通信していたものと思います。
> 1.モバイル通信をOFF
> 2.VoLTEをOFF
> 3.WiFi CallingをON
この記述の3.の前に本当は、
”機内モードON、WiFiをON”
が必要だったということです。どうしてこんな単純なことに気が付かなかったのか不思議です。この通りに設定した場合には、”モバイルネットワークに接続していません”というエラーになりました。
書き込み前にWEBでも調べていたのですが、日本のキャリアでWiFi Callingに対応しているという情報は皆無でした。
https://support.apple.com/ja-jp/HT203982
外国人観光客向けに、日本でも携帯電話の使い方を説明したページなども片っ端から読んでみたのですが、どこにもWiFi Callingについて触れられていませんでした。
それで、”半信半疑です”と書きました。何かの間違いだろうとは思っていたのです。これで安心して眠れます。ありがとうございました。
バイク野郎さん、こんばんは。
バイク野郎さんも、”機内モードON、WiFiをON”は当然と思われていたのでしょう。
勇み足で大変ご迷惑をおかけいたしました。
田舎の人さん、おはようございます。
田舎の人さんのことですから、当然「機内モード、WiFiオン」での事象だと信じきっていました。
VoLTE は直接的には関係ありませんし。
ですから、ドコモが対応しているならば「驚き」だと思いました。
そうなるとどの時点で対応したのだろうかと不思議で、ドコモジャーナルなどを漁ってみたのですが、WiFi Calling に関する技術文書は見つからず、こっそりとしたのかな? と。
そうすると 3GPP でのこの件に関する発言権を確保のためにしたのかな? とすら考えてしまいました。
私も少し前のめりになっていたようです。
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