1万円台で手に入る GL•iNet -- OpenWrt 搭載ルーターがお勧めです。
GL.iNet MT2500A に DS-lite ルーターとしての設定をしたお話し を参考ください。
PPPoE は勿論のこと、IPv4 over IPv6 方式である MAP-E や DS-Lite にも対応できます。
前者は V6 プラス、OCN バーチャルコネクトなどのサービス名で提供されており、後者は transix、Xpass などのサービス名で提供されています。
違いは前者が IPv4 の NAT 変換をルーターで行っているのに対し(NAT ステートレス)、後者は JPNE などの VNE 側(通信事業者)で行なっていることです(NAT ステートフル)。
どちらの方式でも固定 IPv4 サービス契約でない場合、複数の加入者間で IPv4 アドレスを共有しており、一度に使えるポート数を制限しています。
・加入者1:ポート1 〜 ポート2
・加入者2:ポート3 〜 ポート4
・加入者3:ポート5 〜 ポート6
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この制限は、一度に使えるセッション数に制限があるということです。
例えば Web サイト閲覧時に、一つのサイトで 100 セッションを越えることがあります(例えばニチバンサイト)。
複数のデバイスでネットを使っているとセッションオーバーになることがあり、利用中ポートが解放されるまで新たな閲覧ができない、またはタイムオーバーエラーになることがあります。
RTX830 の場合、ポートセービング IP マスカレードという機能があり、宛先 IP アドレスが異なれば同じポート番号が使えるという働きをします。
これによってセッションオーバーしにくいということですが、NAT 変換をルーター側で行う MAP-E 方式で有効な機能です。
OpenWrt ルーターではこのポートセービング IP マスカレードと同様のことが iptables で実現できるそうですが、未確認です(ウチは Xpass -- DS-Lite 方式 -- のため)。
GL•iNet 製品の中でも家庭用ルーターとしては AXT-1800 (WiFi 付き) または MT2500A (WiFi なし) が性能的にお勧めです。
MT2500A は WiFi なしですがハードウェアアクセラレーターが搭載されており、高性能で YAMAHA の RTX830 に迫る性能です。
AXT1800 はアマゾンで 15,000 円前後、MT2500A は1万円前後で入手できます。
次に示すのは AXT1800 です。
出典:GL•iNet 社の製品ページから抜粋 |
次に示すのは MT2500 (プラスチックケース)、および MT2500A (金属ケース) で仕様はまったく同一ですが、放熱性能がよい金属ケースの MT2500A がお勧めです。
出典:GL•iNet 社の製品ページから抜粋 |
国内メーカー品に比しても安定稼働し、安価です。
OpenWrt を搭載していますので、ルーターとしての機能性も十分です。
ウチでは YAMAHA RTX830 を長らく使っていましたが、現在は MT2500A にメインルーターを変えています。
大変コンパクトで、光ケーブルが引き込まれている居間の中央監視盤(インタホン本体兼火災報知器)まわりがスッキリできるのが RTX830 を MT2500A に置き換えた理由です。
RTX830 は WiFi 機能なしルーターなので、以前はこれに WG1200HS4 を組み合わせ、ONU も結構な大きさでした。
まず、ONU を小型ONU に変更し、MT2500A をルーターにしたことで、中央監視盤まわりのゴチャゴチャがスッキリコンパクトになった、ということです。
当初は MT2500 に WiFi ドングル (IEEE802.11n) を挿していましたが、現在は IEEE802.11ac に対応している WG1200HS4 を WiFi-AP としてつないでいます。
Xpass ですが現在までにセッションオーバーとおぼしき事象には見舞われていません(と、思います)。
セッションオーバーはルーターの問題ではなく、IP アドレス共有型契約の IPv4 over IPv6 の宿命です。
セッションオーバーが多発するようであれば、ポートセービング IP マスカレードを行うか、全ポート(1 〜 65535)が使える固定 IP アドレス契約に変更するか(セッションオーバーにはならない)、です。
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