050 電話番号は持ち運びでき、0AB-J 型固定電話並みの通話料で通話できますので、一つ持っていると重宝します。
また ATA(Analog Telephony Adapter)を介してイエデンにしたり、FAX 送受信に使ったりできます。
050 IP 電話は、海外から日本国内に電話する場合、国内からの発信と同一料金です。
海外にいる場合、かけてくる人の通話料金も、国内にいる場合と同じです。
さらにフリーダイヤルが使える 050 電話番号の場合は日本国内からだけでなく海外からも使えて結構便利です。
フリーダイヤルに発信可能な 050 番号はブラステルと G-Call050 くらいです。
050 IP 電話サービスは残念なことに停止するところが増えています。
SMARTalk が 2024年2月末に終了します(現在受け付けは停止中)。
また、050plus も新規受付を終了しています(既存ユーザへのサービスは継続中)。
現時点で可能な個人向けの 050 IP 電話サービスは My050(Brastel)、G-Call050、LaLa Call などです。
LaLa Call は月額 110円で、eo光または mineo 契約中ユーザならば 110円分の無料通話が付きます。
しかし SIP 情報が非開示で、専用アプリの安定性や音質の評判がよくないようで、使えない、という評価もあります。
SIP 情報の開示を求めるユーザは結構いるようですが、頑なにこれを拒否されています。
なにか不都合があるのでしょうか。
My050 は維持費が 6ヶ月で 550円(91.7円/月額換算)かかるようになり、通話料金も高くなりました。
・固定電話向け:10.56円/3分
・携帯電話向け:19.80円/1分
・0120/0800:フリーダイヤルにかけることができる
G-Call050 はどうでしょうか。
G-Call050の月額基本料は 308円で、通話料は下記です。
・固定電話向け: 8.8円/3分
・携帯電話向け:17.6円/1分
・0120/0800:フリーダイヤルにかけることができる
注)月額基本料の差額を固定電話向け通話料の差額で勘案すると 371.1分間の
通話に相当し、ブラステルの方がまだ通話料では優位にあります
ブラステル、G-Call050 と SMARTalk のそれぞれの違いは次の用になっています。
・ブラステル:留守録なし、転送あり、フリーダイヤルへ発信可能
転送先への通知は転送元番号で、発信元番号ではない
(SIP の使い方を誤っているので発信元番号になっていない)
発信時、余計なアナウンスがあり邪魔です
呼び出しまでに約10秒、時間がかかるのを発信側に隠蔽化して
いるように思います
・G-Call050:留守録あり、転送なし、フリーダイヤルへ発信可能
呼び出し時、"ププププ〜〜ププチャランチャランチャラン" と音で
知らせ、約10秒後に実際に相手呼び出し開始
・SMARTalk:留守録あり、転送あり、着信拒否設定あり
呼び出し時、"プププププチャ~ンチャ~ンチャ~ン" と音で知らせ、
約5秒後に呼び出し開始
① 携帯・固定電話向け:8.8円/30秒
② 国際電話:8円/30秒
比較してみると SMARTalk の機能性や呼び出しまでの速さなどは優れていますね。
G−Call050 は Brastel と同じ IP-PBXサーバーを使っているようなので、安定性と音声品質は Brastel 並みとみて間違いないでしょう。
ブラステル同様、フリーダイヤルへの発信が可能なのはそのせいかも知れません。
また 050電話番号も ZIPTelecom株式会社(ブラステル株式会社の子会社)が総務省から割り当てを受けた番号帯 37万個の中から割り当てられます。
しかしブラステルとの間で無料通話提携はしていません。
ブラステルとの関係は 050 では競合するサービスなので、微妙なのかも知れません。
ブラステルの方は国内在住の外国の方たち向けサービスでは定評があるようです。
さて、G-Call050 は以下の要件のうち、いくつに対応できているでしょうか。
① 低遅延・音声品質・安定性
② 着信正確性
③ iPhone Callkit対応
④ ソフトフォンアプリを選べる
SIP 情報をハックして選べるようになります
⑤ 通話料金が安い
⑥ 通話明細機能
先月分を確認可能
今月分の確認が可能になるよう要望を出した
⑦ 留守番電話機能
⑧ 転送機能
現在未対応なので要望をだした
⑨ 迷惑電話ブロック機能
他事業者を含めて 050 IP 電話サービス全般にできていない
⑩ 番号通知
通知/非通知が可能
⑪ フリーダイヤルに発信可能
以下に G-Call050 の申込みから 050 電話番号を得て使えるまでの手順 について記載します。
G-Call050 申し込みから使用できるまで
1.ホームページ:https://www.g-call.com/050/ を開きます
出典:G−Call050 ホームページ |
2.「お申込み」タブに移ります
3.ユーザ登録をします
スクロールして右下にある、マイG-Call登録を行います
4.登録したらマイG-Call にログインします
左下の「ログインID」と「パスワード」欄に、3項で登録したログインID
と パスワードを入力してログインします
5.住所・氏名・年齢・性別などのユーザ情報を入力します
入力内容を確認して[利用規約]に同意し、申込みをします
6.「G-Call050のお申込ありがとうございます」メールが届きます
さらに申込みの翌営業日に「ご本人様確認のお願い」メールが届きます
7.「ご本人様確認のお願い」メールに記載の URL へスマホからアクセスして eKYC 認証を受けます
以下のいずれかの証明書が必要です
・運転免許証(有効期限内のもの)
・運転経歴証明書
・マイナンバーカード
8.eKYC 認証すると、後日メールで「G-Call050 利用開始のお知らせ」が送られてきます
このメールが届くまで、eKYC 認証後は何も通知されません
「ご本人様確認のお願い」メールに記載の URL へ再度アクセスすると次の
エラーになり本人確認済み(eKYC 認証済み)、となります
送付される「G-Call050 利用開始のお知らせ」メールには [ユーザID:050電話番号]
と [パスワード] が記載されています
私の場合、申し込み翌日(eKYC 認証日)の 20:00 過ぎに送られてきました
9.ソフトフォンアプリをダウンロード・インストールします
Cloud Softphone が専用アプリになっていますが、Cloud Softphone
自体は Acrobits のクラウド版ですから定評があります
ホームページの「利用方法」タブに記載の設定を行うと使えるようになります
10.Cloud Softphone ではなく、Acrobits や Zoiper など他のソフトフォンアプリを使う場合
[SIPユーザID] と [SIPパスワード] が必要です
次の URL にアクセスしてこれらを得ます
https://cloud.brastel.com/bcs/bcs-web-proxy/cloudphone/basixsip?u=username&p=password
このときの username と password は8項の「G-Call050 利用開始の
お知らせ」に記載の [ユーザID:050電話番号] と [パスワード] です
URL へのアクセスで下記情報が得られます
XML file does not appear to have any style information associated with it.
The document tree is shown below.
<account>
<cloud_username>050電話番号</cloud_username>
<cloud_password>パスワード</cloud_password>
<username>SIPユーザID</username>
<password>SIPパスワード</password>
<host>sip.g-call.com</host>
<udpFromUnknownAddresses>0</udpFromUnknownAddresses>
<allowLiveOutgoingDataDuringOutgoingEarlySession>1</
allowLiveOutgoingDataDuringOutgoingEarlySession>
<dtmfOrder>rfc2833,audio</dtmfOrder>
</account>
SIPユーザID :20桁の英数字
SIPパスワード:12桁の英数字
host(ドメイン):sip.g-call.com
プロキシアドレスは basix-proxy.brastel.ne.jp:5060 です
これらをソフトフォンアプリに設定して使えるようになります
Acrobits での設定:
① アカウントを追加
・SIPアカウント:SIPユーザID を設定
・パスワードに:SIPパスワード を設定
・ドメイン:sip.g-call.com を設定
② 詳細設定に移る
・着信方法:標準(またはプッシュ通知)
・プロキシ:basix-proxy.brastel.ne.jp:5060 を設定
・WiFi用のコーデック:
⇨ G.711μ-law / g.711 A-law / G.729A をこの優先順で設定(G.711μ-law のみでもよい)
・モバイルデータ用
⇨ WiFi用と同じ設定にする
・iPhone 用の Acrobits には Network Constaraint がある(Android 用にはない)
⇨ Mobile Data に設定
・DTMFモード
⇨ RFC2833 / オーディオ / SIP情報 の順にする
・ハック
RTPポート終了:65535 を 10004 にする
③ その他の設定はデフォルトでよい
正しく設定できていれば「アカウント名」表示が緑色になっている。
なお、着信は「プッシュ通知」であればアプリを起動していなくても着信しますが、5日に一度はアプリを起動しないとプッシュサーバーとの接続が切れます。
「標準着信」の場合はアプリを起動状態にしますので、このようなことはありません。
iPhone は起動状態ではバッテリー消費が多いので「プッシュ通知」がいいかも知れません。
Android や ATA は「標準着信」の方が安定しています
経験上、プッシュ着信はプッシュサーバーとの接続が切れて着信を逃すことがあり、方通話になったりします。
以上で完了です。
専用の Cloud Softphone と Acrobits では前者に少し遅延が感じられます。
Acrobits は遅延もなく快適ですので、こちらをオススメします。
ほかにも SessionTalk pro、Zoiper、Grandstream Wave などの優れたソフトフォンアプリがありますが、試してはいません。
ちなみに端末が電源オフなどでソフトフォンが有効でないときは留守電に切り替わります。
電話に出ることができないとき、呼び出し音 10回(約 30秒)で留守電の案内になります。
呼び出し時間の変更はできません。
留守電が記録されると登録したメールアドレスに留守電通知が飛んできます。
G-Call050 ソフトフォンで[9000]をダイヤルすると留守電を聞くことができます。
留守電機能も再生も無料です。
転送機能はありません。
ブラステルと違い、複数デバイスでの同一アカウントの利用はできません。
複数デバイスに同一アカウントを登録すると「プッシュ通知」だと問題が出るかも知れませんので避けてください。
発信テストはブラステルの「音声テストサービス」 05068680000 に電話して確認できます(有料通話)。
月額基本料金は利用開始月が無料で、翌月から課金されます。
ですので、月初に申し込みするとほぼ1ヶ月分が無料になります。
ちなみに povo2.0 の低速回線でも安定して通話できていますので、他のモバイル回線でも問題はないでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿