2024-10-05

Rakuten Casa の簡単なつなぎ方・裏技

 

--- ルーターはセキュリティを確保した設定で使える ---

 

 

Rakuten Casa ですが、ルーターの IPv6 ブリッジ(IPv6 パススルー)を使わず、IPsec IKE/esp パススルーも使わないやり方を考えてみました。

 

 

フレッツ網(NGN 網)での裏技ですが、ウチでは Rakuten Casa を 2022-01 に返却していて、現在実機がなく未検証です。

 

 

改めて検証したくても我が家はすでにすべての場所で楽天モバイルの LTE が届いており、Rakuten Casa の貸与を受けられません。

 


ここに記載する方法は、フレッツ網の仕組み上できる(はずの)やり方です。

 

ウチには実機がなく未検証ですが、実際に同じ方法で Rakuten Casa をつないで LTE を吹いたという方がおられます(後述)。

 


そもそも Rakuten Casa を設置する意味はなんでしょうか。

 

LTE を吹くからといって、LTE によるデータ通信は意味がないのです。

 

それどころか、ギガを消費してしまいますから無駄です。

 

 

自宅のネットワークを介して Rakuten Casa をつなぎますから、自宅内はルーターの WiFi でいいのです。

 

したがって Rakuten Casa が 5G に対応しないのは真っ当なことなのです。

 

 

だからメリットはない、と思っているあなた。

 

何の効果・メリットがあるのかを考えてみましょう。

 

 

それは楽天 VoLTE が安定して使える点にあるのです。

 

楽天 VoLTE が使えると、 

 

・標準電話アプリでの発着信

   110/119 などの緊急電話も使えるようになります

・標準メッセージアプリによる送受信

・Rakuten Link による通話やメッセージ

・Rakuten Link のログイン・アクティベート

・Rakuten Link の非通知が解消

   (WiFi での Rakuten Link は非通知

 

楽天電波が届きにくいとか、届かないと、これらが安定して行えませんが、Rakuten Casa によって問題なく行える点にあるのです。

 

 

店舗等の場合はさらに、QR 決済などが安定して行えるということもありますし、LTE でデータ通信ができることも顧客サービスの一つになりますが、個人の場合は LTE をデータ通信で使う意味はまったくありません

 

LTE のデータ通信速度が速くなった、と喜んでも意味はありませんよ。

 

 

どうもこの点を誤解している人たちが少なからずいるようです。

 

 

 

 

【裏技のつなぎ方】 

ONU に Rakuten Casa を直結し、Rakuten Casa にルーターをつなぐ

 

ここで説明の ONU は一体型の HGW ではなく、単体の ONU の場合です(ひかり電話契約なしの場合)。

 

HGW(ひかり電話契約あり)の場合は ONU 部 とルーター部を分離します。

 

そして、ONU 部 と Rakuten Casa をつなぎ、Rakuten Casa からルーター部につなぎます。

 


HGW のサイドにある小窓を開けます。

 


 

 

ONU 部と ルーター部をつないでいる短い LAN ケーブルがありますが、短すぎるのでこの LAN ケーブルを次のような中継コネクターにつなぎ、

 

 

コネクターから LAN ケーブルで Rakuten Casa につなぎます。

 

もともと差し込んであったルーター部の RJ45 に Rakuten Casa からの細めの LAN ケーブルを差し込みます。

 

HGW/ONU 部 <--> LAN ケーブル <--> 中継コネクター <--> LAN ケーブル <--> Rakuten Casa <--> LAN ケーブル <--> HGW/ルーター部

 

となります。

 

 

本来的には、

 

       フレッツ網  <ー>  ONU  <ー>  ルーター  <ー>  Rakuten Casa 

 

なのですが、

 

       フレッツ網  <ー>  ONU  <ー>  Rakuten Casa  <ー>  ルーター 

 

とするのです

 

 

ONU 自体はフレッツ網内で IPoE 接続状態なので Rakuten Casa は IPv6 ブリッジ(IPv6 パススルー)でつながるはずです。

 

したがって、同じくフレッツ網内にある 楽天モバイルの Rakuten Casa コントローラーともつながるはずです。

 

 

ルーターを介さないので、ルーターへの IPsec IKE/esp パススルー設定は不要です。

 

ルーターにはもちろん IPv6 ブリッジ(IPv6 パススルー)という危険な設定も不要です。

 



その結果ルーターはセキュリティを確保したつなぎ方が可能になり、ルーター配下を IPv6 で世界中にさらすこともなくなります。


 

 

【留意事項】 

Rakuten Casa の WiFi は使わない(使えない?)

 

ONU 自体は IPv4 機能がありませんので、ONU 直結では Rakuten Casa は IPv4 通信ができず、WiFi が機能しないでしょう(多分、WiFi ランプは赤色でしょう)。


Rakuten Casa の WiFi ではなくルーターの WiFi でこと足りると思います。

 

 

 

 

ここで紹介したつなぎ方は、ネットワークリテラシーをあまり必要としないつなぎ方ではないでしょうか。

 

 

HGW の場合は ONU 部とルーター部の分離・接続し直しが必要で、少し細かい作業になりますが、難しくはありません。

 

IPsec IKE/esp パススルー設定がナンノコッチャという方でも、物理的作業ですからナントカなるのではないでしょうか。

 

 

 

この ONU 部/ルーター部の分離方法は、たとえばひかり電話を契約して HGW 貸与され、その後ひかり電話を契約解除すると HGW のルーター部が使えなくなります。

 

本来はルーター一体型でない ONU と交換なのですが有料工事が発生します。

 

単体 ONU と交換しないで HGW の ONU 部と他のルーターを接続してネットを継続利用するときにも使える方法です。

 

 

 

 

どなたか「ONU <--> Rakuten Casa」を実機検証いただき、ご報告いただけるとありがたいのですが。

 

その場合、 Rakuten Casa の WiFi の状況も併せてご報告いただけるとありがたく思います。

 

コメント欄へ記入をお願いします。

 

 

 

この方法では IPsec IKE/esp パススルー設定できないため不適とした ELECOM ルーターや IO-DATA ルーターでもよいことになります。

 

 

ネット検索では ONU への Rakuten Casa 接続事例が一つだけ見つかりました。

 

Wave125i helm-in この方は、当ブログも参照いただいて IPv6 IPsec IKE/espの設定をしたそうなのですがつながらず、ダメ元で ONU <--> Rakuten Casa <--> WG2600HS2 という接続にしたところ、翌朝までにつながったそうです。

 

 

NTT 東西のフレッツ網以外は IPv4 での接続設定になるのでこの方法は多分できないと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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