MacBook Air 2012 にデュアルブートで OCLP により Monterey をインストール、併せて Boot Camp により Windows 11 Enterprise をインストールしています。
Windows 11 は RDP でメインマシンの Mac mini M1 2020 から画面共有しています。
このときにキーボードは Mac 純正の Magic Keyboard を、Mac Mini M1 の画面と RDP による Windows 11 の画面で共有しています。
Mac 側は純正キーボードなので、なんら問題はありません。
Apple Magic Keyboard |
Windows 側は次のような Windows 用キーボードではないので、少し工夫が要ります。
Macally Keyboard |
Windows 11 のキーボード初期値は「英語キーボード(101/102キー)」のようで、Magic Keyboard とは記号キーの配置が異なっていて、キートップの記号とは違う記号になってしまいます。
具体的には、記号類が Windows 用キートップとは配置が異なるので、① 記号類を Magic Keyboard のキートップと一致させる必要があります。
② 半角・全角漢字キーがないので、Magic Keyboard の[英数]キーと[かな]キーを同じ目的で使えるようにします。
① ② を設定することでメインマシンの Mac mini M1 の画面と RDP/Windows 11 の画面を同じ操作感でキーボードが使えるようになります。
① キートップと、記号類を含む入力文字を一致させる
[システム設定]⇨[時刻と言語]⇨[言語と地域]⇨[キーボード]と進みます
[キーボードレイアウト: 日本語キーボード(106/109 キー)]になっているかを確認する
なっていなければ[レイアウトを変更する]をクリックして[日本語キーボード(106/109 キー)]を選択し、システム再起動で反映させます
以上です。
② 半角・全角漢字キーがない
半角・全角漢字キーの代わりに「英数」キーと「かな」キーをこれに当てますが、後ろの方に記載の Google 日本語入力 プロパティ のキー設定・編集で「英数」キーと「かな」キーを指定できません。
そこで PowerToys アプリを使い「英数」キーと「かな」キーをそれぞれ仮想的な F14 と F13 に割り当てます。
Google 日本語入力 プロパティ のキー設定・編集では Fnn を指定することができます。
つまり F14 は「英数」キーを指定したことになり、同様に F13 は「かな」キーを指定したことになるわけです。
まず PowerToys のリリースページにアクセスします
自分のマシンのアーキテクチャーに合致した .exe ファイルをダウンロードし、これを実行します
[Keyboard Manager]⇨[Keyboard Manager を有効化する:スイッチオン]
[キーの再マップ]をクリックします
[+ キーの再マップの追加]をクリックすると、□ で囲んだ部分が現れます
[選択]欄をクリックして[かな]キーをクリックすると VK242 が設定されます
[キー/ショートカット]欄をクリックして[F13]を選択します
つまり[かな]キー = F13 とするわけです
同様に[+ キーの再マップの追加]をクリックしてもう一つ追加します
[選択]欄をクリックして[英数]キーをクリックで VK244 が設定されます
これには[キー/ショートカット]欄をクリックし[F14]を選択します
つまり[英数]キー = F14 とするわけです
F13 も F14 も実際には存在しない仮想的なキーなので、システムへの影響はありません
右上の[OK]をクリックします
上図のような警告が出ますが[それでも続行する]で反映させます
PowerToys の設定は以上です
実際に[英数]キーと[かな]キーに機能を割り当てていきます
IME の ○ 部分を右クリックし[プロパティ]をクリックします
Google 日本語入力 プロパティが表示されます
[編集]をクリックし現れた画面の[編集]で[エントリーを追加]します
下図の画面になりますので[入力文字なし]の[F14]を[IME を無効化]とし、もう一つエントリーを追加して[直接入力]の[F13]を[IME を有効化]とします
[OK]をクリックし Google 日本語入力 プロパティ画面にもどります
[適用]⇨[OK]として反映させます
以上で[かな]キーが【かなモード】、[英数]キーが【英数モード】になります
実際にそれぞれのキーをタッチしてみます
まず[かな]キーです
【かなモード】になっています
次に[英数]キーです
【英数モード】になります
以上です。
これで Magic Keyboard をメインマシンの Mac mini M1 と、RDP 共有した Windows 11 で同じ操作感で共有できました。
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