M1 Mac の 内蔵 SSD への異常書き込み問題がいくつかのブログで報告され始めて約1ヶ月経ちました。
当ブログでも本件に関して触れています。
Spotlight の暴走は、内蔵 SSD だけではなく、外付け SSD の異常書き込みがあることからスワップではない、ほかの原因があることから行き着きました。
自分の Mac の SSD はどうなんでしょうか。
SSD の健康状態を確認するツールが「smartmontools」です。
ウチの Mac mini M1 8GB メモリ / 250 GB SSD の場合は、次のような状態です。
表示された項目のうち、次の項目に留意します。
・Temperature:31 Celsius(例では 31 ℃ を示しています)
SSD メモリ自体の温度で M1 Mac の場合は殆ど 30 ℃ 台 です。
これが定常的に4〜50 ℃ になっていると、異常アクセスがある印になります。
・Percentage Used:0%(スペア領域を使っている割合を示しています)
これが 0% でない場合は、すでに一部のメモリ領域が壊れていて、スペア領域で代替し SSD の動作に問題がないようにしています。
即座に問題ではありませんが、パーセンテージが増加するようであれば SSD 寿命に近づいているかも知れません。
・Data Units Read:7,385,696 [3.78 TB](総読み込みデータ量)
SSD が動作し始めて以来の総読み込みデータ量です。
・Data Units Written:2,707,970 [1.38 TB](総書き込みデータ量)
SSD が動作し始めて以来の総書き込みデータ量です。
この数値は SSD の寿命に関係しています。
M1 の SSD の寿命値は不明ですが、一般的に SSD は 150 〜 200 TBW(Tera Bytes Written)といわれています。
M1 Mac 8GB メモリの場合、使い方に依存しますが、概ね 30 GB / 日程度です。
したがって、200 TBW として 200 / 0.03 = 6,666.6666日(18 年)という計算になります。
なお、例に表示されている 2,707,970 は 0.512 MB が単位ですから、
2,707,970 * 0.512 = 1,386,480.64 MB(1.386 TB)
ということになります。
では、健康状態を確認するツール「smartmontools」をインストールしましょう。
Homebrew を使って smartmontools をインストールするやり方もありますが、以下のやり方のほうが楽にインストールできます。
SourceForge にツールがありますので、これを Download します。
ダウンロードされたパッケージ:本記事執筆時点での最新版 smartmontools-7.2-1.dmg をダブルクリックで開きますと smartmontools-7.2-1.pkg が解凍されます。
このパッケージをダブルクリックでインストールします。
「セキュリティとプライバシー」でこのパッケージのインストールの許可を求められますので「許可」します。
インストール先は /usr/local/sbin です。
「アプリケーションフォルダ」→「ユーティリティフォルダ」→「ターミナル.app」を起動してターミナル画面にします。
このターミナルのコマンドラインに "/usr/local/sbin/smartctl -a disk0" を入力すれば、内蔵 SSD の健康状態がわかります。
内蔵 SSD だけではなく Thunderbolt3 対応の SSD を Thunderbolt3 接続した場合も、この外付け SSD を同様に健康状態を表示できます。
Thundetbolt3 対応されていないと見ることはできません。
USB-A や USB-C 接続された 外付け SSD は残念ながら見れません。
外付け SSD が diskx の何番かは、ターミナルコマンドで diskutil list として、対象ディスクのボリューム名から /dev/diskx を見つけます。
この x を指定すれば結構です。
ご自分の Mac の SSD の健康状態を定期的に(日に1度で結構です)ウォッチして異常な状況がないかどうかをチェックすることをオススメします。
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