2017-09-14

総務省が割当てた 050 番号

平成29年9月1日現在



総務省が割当て済みの、それぞれの事業者ごとの 050 番号は、下表のようになっています。

「割当てた」というのは使われる番号を割当て済みということではなく、各事業者が利用者に払い出す電番帯を予約済み、ということです。


IP 電話は 0AB-J型(ひかり電話はこのタイプ)と 050 型があり、ここでは後者のことについて記述しています。


また、総務省の割当ては一定品質を確保した事業者のみに割当てるようですから、これら事業者の 050 サービスはそれなりに安心できそうです。


050 で割当て可能な総数は、1億です。いまはまだその4分の1以下ですね。

まだまだ割当てられる電番の空きはあるということです。



これらは、各事業者が現時点で加入者に割当てできる最大数ですから、各事業者の日々の増減を確認する必要があります。


2015年末の総務省統計では利用数 771万回線ですから、割当て数の約3分の1が電番登録されていることになります。


2015年頃はまだ、モバイルでの使用は厳しい状況でした。


それがソフトフォンの進化と通信環境の向上で、今年に入るとモバイルでの使用が劇的に改善されたように思います。


2017年度も中間期です。いま現在の利用状況はどうなっているのか興味がありますね。


総務省はまだ IP 電話の固定・モバイルの区分けはしていませんし、各事業者もこれを統計していないと思います。



しかしながら、この割当て数字から見えてくるのは、IP 電話に対して将来を見据えたサービスを考えているかどうかです。


ソフトバンクは他社よりもダントツです。
自社でも IP 電話サービスしていること以上に将来性があると考えていそうです。


KDDI もそれなりにです。


ドコモが一番少なく、軽んじているようにも思えますが。


NTT グループということでは、NTT コミュニケーションズ、NTT ぷらら、NTT-PC、ドコモ本体の合計で 742万ですが、ドコモは NTT グループの割当て数をあてにしているわけではなさそうです。


NTT グループはどうも固定・携帯・IP 電話を住み分けしているように思います。


もっとも割当てにはまだまだ 8千万回線近くの空きがありますから、あわてて確保する必要もなさそうですが。


楽天が結構力を入れていますね。
これは Fusion と Viber を持っているためでしょう。


私が使っているブラステルは表の ZIP Telecom がそれに当たります。現時点で23万の割当て可能数を確保していますね。


ブラステルは今年6月時点では 050 6860 xxxx 〜 6871 yyyy まで進んでいますから最初の番号帯から順次割当てたと仮定して12万くらい番号を発行済みと考えられます。


実際の利用を半数とみてもすでに数万は使われているのではないでしょうか。


事業者 割当数
(単位:万)
ソフトバンク 850
NTTコミュニケーションズ 595
楽天コミュニケーションズ 295
KDDI 258
NTTぷらら 126
㈱コムスクエア 60
ケイ・オプティコム 37
アルテリア・ネットワークス 31
ZIP Telecom 23
アイテック阪急阪神 19
NTTドコモ 16
エネルギア・コミュニケーションズ 15
STNet 11
中部テレコミュニケーション 10
アイ・ピー・エス 10
NTT-PC 5
九州通信ネットワーク 4
フリービット 4
Coltテクノロジーサービス 2
日本通信 1
東北インテリジェント通信 1
合  計 2,373


IP 電話は現時点では「ワンナンバー」にもっとも近い存在です。


最近、ドコモとKDDI がスマートウォッチでも携帯電話番号で発着信できるサービスを始めるようですが、これをドコモは「ワンナンバーサービス」といっています。

しかし、これは「ワンナンバー」ではありません。言葉の定義をきちんとしてほしいものです。

大変誤解を招きます。

KDDI (au) は「ナンバーシェア」といっていて素直な表現です。

ドコモの誤解を招く表現に対して、KDDI は好感が持てますね、少なくとも表現上は。


ワンナンバーとは個人個人に一生ついてまわる電番とその仕組を利用したサービスをいいます。

悪評高きマイナンバーみたいです。


が、マイナンバーと違いあくまで電番です。

転居しようが、キャリアを乗り換えようが、変わることのない電番です。MNPも必要ありません。

このワンナンバーはSMSやメールなどとも紐付けられて使うようなサービスが考えられます。

ほかにもアイデア次第でいろいろなサービスに使われていくでしょう。

日本は NTT/携帯キャリアの既得権益があるために、一番遅れてサービスされるだろうと予測しています。

すでに Google は実験的に始めていますから、まずアメリカで次いで欧州で、アジアでは中国や韓国、香港、シンガポールが先に始めるでしょう。

残念ながら日本はその後でしょうね、だからガラパゴス(本当のガラパゴスに失礼ですが)といわれてしまうのでしょう。

せっかくそれを実現できる先端の技術を持っていても、標準化して使うことができなければ、また「ガラパゴス(ゴメンナサイ)」です。





050 番号でイエデン/携帯電話の勧め -- その3

スマホへのソフトフォンの設定とモバイル利用




前回までにイエデンとして使える状態になったと思います。

今回はスマホへの設定をして、スマホを家ではイエデンの子機(正確には子機ではなく、複数登録されたデバイスですが、ここではイエデンの子機と表現します)として、外ではどこでもいつでもイエデン、で使えるようにします。


ソフトフォンに正しく設定・登録すれば、特別なことをしなくても家では WiFi で電話可能ですし、外では LTE で電話可能です。もちろん発着信が可能ということです。

自動的に切り替わります(切り替わるには2〜30秒程度かかりますが)。


通話付き SIM である必要はありません。
SMS付き SIM である必要もありません。

通話付き/SMS付き SIM はほかの利用目的がある場合に使ってください。

050 発着信にはこれらの SIM は必要ありません。データSIM で結構です。

050 通話だけなら多分1GB/月程度で余ると思います。



イエデンの子機として使うにはブラステルが前提です。

なぜなら、複数デバイスへの登録はブラステルしかできません。


ほかの ITSP の場合は、電番をイエデン用とモバイル用に最低2つは取得しなくてはなりません。



使用するソフトフォンのインストールをします。

ソフトフォンもいろいろあるのですが、ワタシがお勧めするのは Grandstream Wave です。

これはダイレクト IP による SIP INVITE 攻撃防止機能が備わっていて、遅延もなく音質も優れているからです。

ダイレクト IP による SIP INVITE 攻撃の詳しい説明はここでは割愛しますが、家でルーターで守られていても外では LTE でグローバル IP で使うとまず間違いなく攻撃を受けます。


100番とか、1000番とか、test とか発信者を詐称してで発信してくる攻撃のことです。


応答しなければ実害はありませんし、応答したとしてもそれだけで実害が発生するわけではありませんが、次には SIP 登録情報を盗み出し、海外特定電番などへの発信で金儲けを企むよからぬ輩です。


あとで、高額な通話料請求されることにつながりかねません。


050Plus は暗号化されたセキュアな接続方法になっていますから、この攻撃からは守られますが、そうでない場合は攻撃防止機能が必要です。


Grandstream Wave にはこの攻撃対策がなされているのです(設定が必要です)。

このソフトフォンの諸々の設定は、ここを参照ください。


設定を終えたら、ブラステル電番のスマホへの登録がが有効になっているかを確認してください。

うまくいかないときは、設定のどこかに誤りがありますので、訂正してください。



まずは、家の WiFi につながっている場合をテストしてみましょう。

ほかの携帯電話などからコールしてみます。


イエデンも、スマホも呼び出しベル(音)が鳴るはずです。
そのまま切れば、携帯電話料はかかりません。




次にブラステルのテスト用の無料電話にかけてみましょう。


050 6868 0000 に電話すると、「こちらは音声テストサービスです。発信音のあとお客様の声を録音してください。10秒後に音声が再生されます。」というようなメッセージが流れて、録音できます。

10秒程度録音後、自動的に再生されてきます。


まず、ブラステルのメッセージがクリアに聞こえるか、次に録音したあなたの声が問題なく再生されるか、をテストしてみてください。


テストは無料ですから、まだチャージしていなくてもかけられますし、何度でもテストできます。


WiFi と LTE と両方とも問題がないことを確認してください。


途中で切れるとかする場合は、コーデックが合わないとかが原因のこともあります。

ワタシの設定事例だと問題はないはずです。
あとはネットワーク環境が安定していないことが考えられます。


WiFi は大丈夫だが、LTE がうまくない、という場合は、混雑しているときか、加入しているキャリアまたは、MVNO のネットワークが安定していないことが考えられます。

逆に LTE は大丈夫だけど WiFi がうまくないという方は自宅のネットワークに問題があると思います。


ネットワークは最低 200kbps以上/Ping値 100ms以下ならば問題ないはずです。


テストコールがうまくいけば、そのまま運用に入れます。


ワタシの場合は LINE モバイルですが、とてもクリアです。もちろん自宅 WiFi も問題ありません。


東京中心部から電車で 30分ほどの近郊都市の郊外に位置していますので、都内中心部ほどには混雑時間帯でも速度低下はありません。


ロングスリープ中を含めて待受けも問題なく、ちゃんと着信します。

Android Lollipop(5.0系〜7.0系まで)以降なら問題ありません。


iPhone は手元にないので、わかりません。どなたか iPhone での設定・使用具合などを教えていただけるとありがたく思います。

(1年後なら iPhone 持つ一家が帰省してきますので、そのときなら試せるのですが。。。)


WiFi でロングスリープ中の着信がうまくないときは、ルーターの udp タイムアウト値を大きめに変更してみてください。ワタシは 360 秒にしています。


この設定ができないルーターの場合は仕方ありません。

また、Heartbeat Fixer for GCM というアプリで、プッシュ通知を維持するインターバルタイムを 5 分くらいに変更してみてください。


うまく登録できればモバイルでも問題なく使えるようになっていると思います。

IP 電話 (050電話) もここまで素晴らしくなりました。
携帯電話の高額な通話料から開放されます。

更に、「その1」で記載したように様々なメリットを享受できるようになります。




2017-09-13

050 番号でイエデン/携帯電話の勧め -- その2

HT701/702 の接続と設定


701 と 702 の違いは、電話回線が1回線か2回線サポートかの違いだけです。
ですから、設定も「FXS PORT」タブが一つなのか、二つあるかの違いだけです。




HT701/702 は、インターネットルーターに LAN ケーブルで接続します。

もう一方を電話機に電話用のケーブルで接続します。

すでに、ほかのスマホなどに 050 アカウントを登録しているときは、すべてのスマホのソフトフォンアプリを完全終了しておいてください(バックグラウンドでも動いていない状態)。

完全終了の仕方がわからなければスマホを「終了」すれば結構です。
すべて設定し終えてから再度スマホの電源を入れれば済むことですから。


これは HT701/702 の登録を優先するためです。

ブラステルの場合、複数デバイスへのアカウント登録が可能ですが、順序を間違えると正しく登録できないことがあります。

また、アカウントの一番最初の登録は純正の「050 Free」でして下さい。
そうしないとアカウントが有効にならないようです。

その後は、お好きなソフトフォンで登録し直せばいいですから。


なお、登録がどうしてもうまくいかないときは、ブラステル HP に当該アカウントでログインして、アカウントのパスワードを再発行してもらえばうまく登録できるようになりますから、順序よく進めてください。

ともあれ、HT701/702 の設定の準備ができましたら、次のステップに移ります。


電源を入れる(電源アダプターを AC につなぐ)と IP アドレスがルーターの DHCP 機能で割り当てられます。

アドレスをルーターの払い出しリストで確認し、ブラウザで そのアドレスを入力して HT701/702 の設定画面を開きます。




上記のような画面がでると思います。一部は未設定状態ですから空欄のままだと思います。
図はすでに使用中の画面ですから、初期状態とは同じではありません。

「STATUS」タブは何も設定する箇所はありません。

すぐ右の「BASIC SETTINGS」、「ADVANCED SETTINGS」、「FXS PORT」の三つのタブの内容を設定します。

まずは、「BASIC SETTINGS」からです。

このタブをクリックすると、最初に User Password の入力を促されますから、任意のパスワードを設定してください。パスワードは16文字以上の英数樹で入力するのがいいでしょう。

すると、設定画面になります。

「End User Password : 」欄は空白になって表示されませんが、先ほど設定のパスワードは有効になっています。




IP アドレス欄は dynamically assigned via DHCP のチェックが入っていてそこにアドレスが設定されていると思います。

このままでもいいのですが、管理のためには静的アドレスの方がやりやすいので、「statically configured as : 」欄にチェックを入れて、アドレスを設定します。

設定を終えたら、一番下の「Update」➡「Apply」➡「Reboot」とそれぞれクリックし、一旦ブラウザを閉じます。

再起動後、新しい IP アドレスになっていますので、ブラウザでそのアドレスを指定して開き直します。

このときに「BASIC SETTINGS」のパスワードを求められますので、設定したパスワードを入力します。

各項目の設定内容は、ここを参照ください。


次に「ADVANCED SETTINGS」に移ります。

同じく、Admin パスワードの設定を促されますから先ほどと同じか、違うパスワードを入力します。どちらでも結構です。

これも設定内容は先ほどのブログのページを参照ください。


いずれにしても、IP アドレスと、User/Admin パスワードは覚えていてください。



次に「FXS PORT」で ITSP からの 050 アカウントを設定します。

ここの設定内容もブログのページを参照ください。


すべて設定を終えたら、設定保存して終わりです。

接続した電話が使えることを確認してください。


これがうまく設定できて、HT701/702 が使用できるようになれば、スマホのソフトフォンは起動しても構いません。

複数デバイスの発着信ができるようになっていると思います。

ブラステル以外の場合は複数デバイスへの設定はできません。

最後に登録したデバイスだけが有効になります。



050 番号でイエデン/携帯電話の勧め -- その1

イエデン(家電話)を 050 に変えて3ヶ月になります。

変えてよかったと思っていますが、人によっては躊躇があるでしょう。

そういう人たちも安心して 050 化するために不安材料を取り除くことを主眼に取り上げてみたいと思います。

今回はその第一回として、050 電番について記載します。

第二回以降は改めて、その使い方やソフトフォン、アダプターの使い方などを記載していきます(これらは、このブログのほかの項目に記載済みなので、お急ぎの方はそちらをご参考ください)。


まず、050 番号の取得ですが ITSP (Internet Telephony Service Provider : IP電話サービス事業者) から取得します。

取得方法は ITSP により異なりますから、それぞれの ITSP のサイトでご確認ください。

ITSP はいろいろありますが、ワタシの場合はブラステルを使いました。

Fusion とか、050Plus とか、ほかにも有名どころはありますが、なぜブラステルかというと、以下の点が優れているからです。


1.通話料が国内固定電話向け、国内携帯電話向け、海外向けのどれも最安値です


  国内固定向け:8.64円/3分
         1分課金ですから、1分以内なら 2.88円です。
  国内携帯向け:5.5円/30秒 (2017-12-15 改定 14.58円/1分)
         6秒課金ですから無駄が少ない。 1分課金に改定されました。
         例えば10秒だと 1.83円で済みます。
  海外向け(例:フランス):3.99円/1分
         6秒課金ですから無駄が少ない。
         例えば、30秒ならば 1.995円で済みます。

 また、海外にいてもそのまま発着信できますから、国内にいるのと同じです。
 これはすごいことです、国内向けの通話料は変わりません。
 携帯電話だと国際ローミングでとてつもなく高くなりますし、現地で電番を取得しても日本国内向けはその国からの海外発信料金になります。
 その代わり、現地の電番にかける際は海外向け料金での通話料になりますが、これも安いのであまり気になりません。

 あとで述べる 0120 に海外からでも国内同様にかけられます。これがどれくらい便利かというと、海外居住をしてみるとおわかりになると思いますが、意外と国内のいろいろなサービスに問い合わせしたいときがあるのです。
 例えば、帰国に際して確認しておきたいこととか、予約を取るとか、発券してもらうとか、インターネットでもできる場合が殆どですが、電話でないと細かい部分でわからない、ということもあります。


2.複数着信(ブラステルのみが対応している特長の一つ)


 一つの電番をレジスト(登録)した複数デバイスで発着信できる。
 ほかの 050 サービスは最後にレジストしたデバイスのみが有効。

 これがなぜいいかというと、例えばイエデン化した番号をスマホにも登録しておくと、イエデンもスマホもどちらも発着信できます。
 ですから、携帯電話 (090/080/070/〜〜) を使わなくて、安い通話料でモバイルもできるのです。

 ちなみに、モバイルで使えるの? という方もいらっしゃるでしょうけど、遅延もなく、音質も優れた通話が実際に使ってみてできていることを申し添えます。

 遅延や、音質は使うソフトフォンアプリに左右されることが多く、また設定によるところも大きいので、アプリを適切に選び、適切に設定すれば問題ありません。


3.初期費用、月額利用料ともに無料です


 通話発信の場合に通話料のみが発生します(もちろん着信は無料)。
 ブラステル同士は無料ですから、家族でそれぞれブラステル電番を保有すれば家族間は無料になります。


4.0120 に発信できる(ブラステル特長の一つ)


 様々なサービスの問い合わせや、サポートなどに電話する必要があるときに 0120 番号に通話発信できるのは大変便利です。かからないサービスもありますが、殆どの場合、OK です。
 ソフトバンク系のように 050 からだと 0120 では受け付けないというところもありますが、ほかは OK です。なぜソフトバンク系が受け付けないのか不思議です。
おそらく、050 では最初からダメと決めつけているのでしょう。

 ほかの ITSP でも例えば 050Plus などはごく一部限定で 0120 にかけられますが、ブラステルほど殆ど OK、ではありません。


5.銀行の口座開設時にイエデンとして認められる

 (ブラステルに限らず 050 共通)


 携帯電話番号では口座開設できませんが、個人でも法人でも 050 番号は口座開設時の電番として認められています。
 また、お子さんが幼稚園入園などで連絡先電番が必要なときにも使えます。
 法的には、従来型固定電話=050電話 > 携帯電話 となっていて問題はありません。

 もちろん、ほかの社会インフラなどへの連絡先電番として使えますので、まったく問題ありません。


6.転居時や、ネット契約変更時に電番を移行する必要がない

 (050 共通)


 昔からのメタル線のアナログ電話にしろ、ひかり電話(これは IP電話です)にしろ、転居やネット回線業者を変更する際に電番を引き継ぐには結構大変な手続きと費用が発生します。

 また、引継ぎできないケースもあります。
 光コラボ契約時に新設したひかり電話の場合は、ネット回線業者変更時には電番を引き継げません。
 フレッツで使っていた電番でも引き継げるのはアナログに戻せる電番だけです。

 もちろん、電番が変更になると、いろいろなところへの電番変更の連絡手続きが発生します。
 親族・友人・知人、銀行、社会インフラ、保険会社、カード会社、ETC、クルマディラー等々、どこに変更連絡すればいいか一々覚えていないのではありませんか。

 050 変更に際して、一回だけこの煩わしい手続きを踏んでください。

 あとは、この 050 電番をずーっと使い続ける限り、転居しようが、ネット回線を変えようが、電番の変更連絡など不要になります。


7.050 の ITSP 業者って大丈夫?

 (050 共通)


 どんなサービスであれ、永久に(生きている限りですが)持続する保障はありません。
 東証一部上場の一流企業でも二部転落や、倒産、売却などがあり、そのときにそれまでに受けていたサービスが影響を受けないという保障はありません。

 NTT といえども将来に渡って今のサービスが保障されているわけではありません。法律や政府によって、突然変わるということはないかも知れませんが、制度は変わり得ると考えるのが自然です。

 実際、NTT 内部インフラはすでに IP 化され始めています。ラスト1マイルが全 IP 化するのは時間の問題でしょう。

 ブラステルの場合、昨年の売上規模は国内で35億円ほどの中堅企業(外資系)です。全世界ではその何倍もの売上規模を持っています。

 まぁ、なくなったらそのときに最適と思えるほかの ITSP に変えれば済むことです。
 ですから、050 への変更時の電番変更連絡先をメモして、備えておきましょう。

 殆ど杞憂に終わると思いますが(ワタシの感想であって、保障するものではありませんので、悪しからず)。


8.チャージ方式について


 ブラステルは通話に際して、あらかじめ一定額をチャージし、チャージされた金額範囲で有料発信できます。

 チャージは代理店とカードで行う場合は 500円からです。
 コンビニでチャージの場合は 2,000円からです。

 2,000円でどれくらい通話ができるかというと、国内固定電話向けで 11.5時間です。ほぼ、半日通話しっぱなしできる、ということです。

 また、家族向けに複数電番を利用する際はトランスファーといって、チャージした電番から、ほかの電番に 500円単位でチャージを移すことができます。

 気をつけないといけないのは、年に一回は有料発信することです。

 そうすれば、その有料発信時から1年間、電番の有効期限が再設定されます。

 有効期限が切れてしまうと、その時点でその電番は使えなくなります。

 チャージ方式がいいか悪いかは意見の別れるところです。
 チャージ金額が少なくなって再チャージするのが面倒くさい、ということもあるでしょう。

 見方を変えてみれば、チャージ方式も悪くはありません。万々が一アカウントを乗っ取られてもチャージ金額までの損失で済む、ということでもあるのです。

 IP 電話は乗っ取り被害は結構ありますが、適切なセキュリティ対策がなされていれば、そんな心配は無用です。

 ひかり電話とて同じリスクはあります。
 こちらはカードまたは口座払いでしょうから、ごっそり持っていかれるリスクがあります。

 ブラステルの場合もオートチャージといって一定残額になったら 500円単位から自動再チャージの仕組みはありますが、私はあえてカードでの自動再チャージは設定しないでいます。
 万一の場合の被害額を少額にしておきたいからです。


9.緊急電話がかけられない

 (050 共通)


 これは、050 サービス側の問題ではなく、緊急電話側の問題です。

 位置特定ができない、というのが理由ですが、いまは携帯電話は OK です。

 その昔は、携帯電話からの緊急電話も NG でした。理由は位置特定できない、だったのです。

 GPS でいくらでもピンポイントで位置特定できる時代に、なんとも考え方が遅れています。

 110/119 などの緊急電話がかけられませんが、携帯電話番号からはかけられるので問題ありません。
 携帯電話番号は、この緊急電話のためだけに保持しているということです。

 MVNO の場合、通話付きだと通常 700円前後/月額 がデータ通信にプラスしてかかりますが、それでも固定電話・携帯電話と利用するケースに比べればわずかです。

 また NTT の3桁サービスも使えませんが、これは NTT がサービス開放していないためで、050 側の問題ではありません。

 これも携帯電話からは OK ですから割り切れば済むことです。


10.FAX は使えるの?


 FAX って一般家庭では年に1回あるかないかですが、それでも FAX 付き電話機の方もいらっしゃると思います。
 ブラステルの場合、FAX は公式にはサポート外ですが、T.38 をやめて T.30 にすればできるようです。

 アナログ電話機(FAX 付きを含む)を接続する場合、ATA (Analogue Telephony Adapter) をインターネットと電話機の間に接続しますが、T.38 パススルー設定 (T.30 設定) できるタイプの ATA があります。
 例えば、Grandstream 社の HT701/702 はこの設定ができます。

ワタシの場合は、Asterisk で FAX が使えるようにしてあり、電話機自体は FAX 機能は付いていません。

 また、Fusion は加入料/月額費用は無料で、少し通話料はブラステルよりも高めですが、T.38 FAX が使えますので、受信専用にする手もあります。

 この場合は2回線使える HT702 がいいかも知れません。


11.スマホだけ(ATA なし)運用もできる


 電話機を使わないで、スマホに登録しただけでそのスマホ(複数デバイス OK)をイエデンとして使えます。
 家では WiFi で、外では LTE で使えば、「いつでもどこでもイエデン」になります。

 つまり、スマホだけで銀行口座も開設できる電番が手に入るというわけです。
 これは、わざわざ電話回線を引けない方には有り難いのではないでしょうか。

 我が家では、ATA に一般の電話機を接続していますが、スマホにも登録してありますので、普段の発着信はスマホで使っています。

 通話相手には 050 だといわなければわからないほど、これまでのひかり電話と同じように音声品質もよく、遅延もなく問題なく会話できています。

 11月にひかり電話は完全廃止する予定ですが、それまでは、ひかり電話をイエデン化したブラステルの電番に Asterisk で転送設定してあり、通知していないところからいまだにひかり電話に着信、ブラステルに転送、受話、していますが相手はまさか転送されているとは気がついていないと思います。


12.ブラステルには留守電機能がない


 ブラステル自体にはセンター側で預かる留守電機能はありません。
 ATA に接続した電話機の留守電機能を使うことになりますが、これはひかり電話時代と同じ使い方ですので、違和感はありません(もっとも Asterisk を使って別途留守電も機能するようにしていますが)。

 スマホだけで運用の際は、自動着信・通話録音すると留守電代わりになります。


13.ブラステルの転送は発信元電番が表示されない


 ブラステル自体の転送機能は発信元電番が表示されないので、どこからかかった電話なのかが電番ではわかりません。

 これはブラステルの欠点です。
 唯一の欠点かも知れません。

 転送は発信元電番が表示されないとホントには使えませんネ。

 Fusion はきちんと発信元電番が転送先に通知されますから、問題ないのですが。
 ブラステルもこの点を改善してもらいたいものです(一般の人たちが普通に転送が使えるように、です)。

 我が家の転送は、発信元電番が表示されるように Asterisk で設定してありますから、どこからの電話かは番号が一目瞭然で、問題はないようにしてありますが、どなたでもできることではありませんから、改善点だと思います。


結論的にいえば、050 はまったく心配ご無用ということですね。




2017-09-07

GS Wave の設定マニュアルの翻訳版

四尾連湖の朝


GS Wave への閲覧数が多いので、英文マニュアルの翻訳版を掲載します。

この英文マニュアルの中の53ページからの「Settings」の部分の翻訳です。
朱字部分は、私のコメントです。
判然としていない部分へのコメントになっています。

それより前のページは使い方の解説になっています。
使い方はそんなに難しいわけではありませんので、翻訳していません。

閲覧くださっている方々も「設定」の方にご関心がおありだと思いますので、以下に掲載しました。

各ページは .jpeg 形式ですので、ダウンロードしてビューワで表示いただければいいかと思います。