2015年末での統計によると、
・加入電話                  2,507万回線(年に約 200万回線減少)
・携帯電話                16,276万回線(年に約 5〜600万回線増加)
・IP電話(0AB-J型) 3,075万回線(年に約 200万回線増加)
・IP電話(050型)        771万回線(ほぼ、横ばい)
という状況のようです。0AB-J型というのはひかり電話に代表される番号形態です。
これを見ると、加入電話の減少分が、ひかり電話のようなIP電話の増加分に一致しているように思えます。
一方、050型は、ほぼ横ばい状態で、企業向けの普及が一段落しているように思えます。逆に思ったほど個人には普及していない、ということでしょうか。
個人の普及が増えていないのは、いくつか理由があると思います。
・認知度が低い(社会ステータスが確立できていない)
 法的には 加入電話=0AB-J型=050型 > 携帯電話 なのですが。
・遅延や通話品質が、かってはすこぶる悪い時代があり、いまもそのトラウマがある
 現在は、大きく改善されてきており、高速インターネット(モバイルも)との相乗効果で、遅延や通話品質には問題がなくなってきている
・0120にかけられない
 一部の事業者の場合はかけられるところがでてきている
・110や119などの緊急電話がかけられない
 これは、地域特定ができないということから制限されているが、GPS を使えば、地域どころかピンポイントで特定できるはず
などなど。
一方、メリットももちろんあります。
・基本料や通話料が安い
 例えば、私が利用しているブラステルの場合では、
 基本料:無料、通話料:固定向け 8.64円/3分、携帯向け 5.94円/30秒2017-12-15 改定 14.58円/1分  2019-2-1 再改定で 19.44円/1分)。
 海外向けも劇的安さ
  例:フランス向け 3.99円/1分(6秒課金)、1分1秒通話で 4.39円
    ひかり電話だと 20円/分ですが、同じ1分1秒通話では 40円
 また、同じ事業者または提携事業者間は無料のケースが多い
・固定電話としても携帯電話としても使える
 スマホにソフトフォンアプリをインストールし、これに登録して携帯電話のように使える。
・引っ越しなどで、番号が変わらない
・モバイル利用の場合、ナンバーポータビリティにする必要がない
 MNP 転出料が要らない
・転送や、留守電サービスできる事業者も増えてきている
・番号表示は基本料金に含まれている(ひかり電話は何故か 400円/月額かかる)
などなど。
ちなみに、固定電話化するには ATA(アナログ・テレフォン・アダプター)で、インターネット回線→メタル回線変換し、一般の電話機を接続できます。