ワンナンバー・コンソーシアムみたいなことをやってみたい。
今、電話は固定電話の場合、地域制になっていて、「家」ごとに使う前提です。これは、メタル線が主流のときの考え方で、いまやひかり電話などはすでに IP 電話です。

にもかかわらず、相変わらず「家」に縛られています。
例えば、引っ越した先が同一局内ではない場合、電番が変わります。
変われば、関係者に「変わったよ〜」と通知しなくてはなりません。これは、銀行や、社会保険事務所など、その番号を登録したところすべてが含まれます。
いちいち、どこに登録したか、なんて、あなたは覚えていますか?
携帯電話(スマホ含む)が現実には世の中の主流を占めてきていますが、これは地域制ではないものの、かってはキャリア別の番号帯がありました。今は MVNO ができてきて、MNP 移動することが当たり前になってきていますが、それでも、MNP 移動には転出料が 3,240円もかかります。ホントの意味でのワンナンバーにはなっていません。
また、銀行口座を開くには携帯番号は NG で、地域制を持った固定電話か、050 で始まるIP電話に限られます。
世間一般には、ステータス的には  固定電話 > 携帯電話 > 050 ですが、法的には 固定電話=050 > 携帯電話  です。

一人住まいの間は、まだ携帯電話だけでも不自由しないでしょうが、子どもがいて幼稚園や学校に入るようになると連絡網と称して固定電話(または050)が必要になってきます(携帯番号はあくまで固定電話の補助的電話の位置づけです)。

NTT も 2020年から全国IP化を始めるとしていますが、これは交換機が新規には開発されていなくて、耐用年数もとっくに過ぎてきている、という切実な問題があるからで、この際ワンナンバー化を推進しようというような先進的考え方ではありません。

メタル加入線がネックになっていますので、NTT 内の設備をまずは IP 化するということですね。

でも、末端まで IP 化を前提(ひかり電話はすでに IP 電話です)でいいので、少し先進的な取り組みも始めて貰いたいものです。

ワンナンバーとは、個人個人に与えられる固有の番号で、過渡期は従来の固定電話や携帯電話と紐付け、ワンナンバーをコールすれば、携帯にも固定電話にも着信する、ということです。どちらを優先するかは、設定によります。

メールや SNS などもワンナンバーと紐付けすれば、すべてはワンナンバーでアクセスできます。あなたもワタシもです。こういうサービスを考えて欲しいな、と思っているのです。
グーグルはアメリカではすでに、ワンナンバーライクなことを始めています。
遅かれ、日本でもそういう時代が必ず、やってくると思います。
ワンナンバーは個人に死ぬまで付いてまわります。

例え、固定電話や携帯電話の番号が変わっても、誰にも意識して「変更通知」なんか要らないのです。
IP 化するなら、こういう先進的なことをやって欲しいものです。
ひかり電話はIP電話でありながら番号表示に 400円/毎月 かかります。
メタル線の場合、番号表示に工事が必要で、そのために課金するのは理解できます。しかし、IP 電話は元々、その仕様に番号表示は含まれていて、工事費も維持費も新たには発生しないのです。何故、NTT は課金するのでしょうか?
これは、NTT にとって濡れ手に泡の収入源だからです。
こんな理不尽なことは、総務省もきちんと指導して欲しいものですね。
050 は、ワンナンバーではありませんが、引っ越ししても変わりませんから、それだけでも価値がありますね。
どうしても従来型の電話番号が欲しければ、050 と併用し、従来型の電話番号は、一部の個人に公開、公的機関などには 050 を登録、という使い分けがいいと思います。

また、従来型電話を Asterisk などを使って、050 に転送するのもいいかと。