内蔵の SSD(128 GB)を M.2 2280 SATA SSD(WD Blue 500GB)に換装しました。
換装前の元々の内蔵 SSD は、Mojave を 拡張ジャーナリング形式にフォーマットして使うことで Random Read / Write 性能が向上していました。
今回は Amazon のタイムセールで WD Blue 500 GB の価格 7,980 円が 6,800 円 になっていましたから換装することにしたのです。
WD Blue 500 GB(WDS500G2B0B-EC)は「元の内蔵 SSD」よりも性能は上です。
今回は性能向上が目的ではなく、換装自体が目的です。
といいますのは、MacBook Air Mid2012 はすでに 7年以上使用してきており、SSD も寿命が近づいているかも知れず、その場合いつ壊れても慌てないようにする意味があります。
換装によって、物理的にはあと5年以上は大丈夫でしょう。
MacOS サポートがこの機種に対してどこまでかは知る由もありませんが、少なくとも 2021/09 までは大丈夫です(トラブルの多い Catalina のサポートが 2021/09 まであります)。
MacBook Air Mid 2012(以下 MBA) の SATA スロットは特殊な形状なので、次のようなアダプターを使います。
❏ MBA 純正 SSD 以外を MBA で使うための変換アダプター :①
❏ MBA 純正 SSD を 通常の SATA で使うための変換アダプター:②
❏ SATA を USB に変換するアダプター :③
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① SATA <==> MBA_SATA 変換アダプター (WD Blue 500 GB 装着用)
M.2 NGFF 2280 SATA SSD → APPLE 2012 Macbook air A1466
A1465 MD223 MD224 MD231 MD232 64G 128G 256G SSD
変換アダプター
というもので Amazon で 1,080 円 です。
64 〜 256 G となっていますが、WD Blue 500 GB でも問題はありません。
② MBA_SATA <==> SATA 変換アダプター(元の内蔵 SSD 装着用)
このアダプターは、Amazon で 1,450 円 で次のようなものです。
Apple 2012 年 モデル MacBook Air A1465 A1466 MD223 MD224
MD231 MD232 搭載SSD → SATA SSD 変換 アダプター
写真は MBA の「元の内蔵 SSD」を装着した状態
③ SATA <==> USB 変換アダプター(または SATA SSD ケース)
取り外した MBA の「元の内蔵 SSD」を ② のアダプターに装着して
USB 接続するための変換アダプター
元々手元にあったものですが、購入しても 1,000 円前後です。
記事末尾で紹介の SATA SSD ケースの場合は「元の内蔵 SSD」がそのまま
装着できます
SSD 換装は次の手順で行います。
1.MBA の裏蓋を外す
2.バッテリーケーブルを外す(不用意で電流が流れないようにするため)
3.取り付けてある内蔵 SSD を外す
4.「新しい SSD(WD Blue 500 GB)」をMBA に装着する
「① SATA <==> MBA_SATA 変換アダプター」でゲタ履かせて装着する
5.バッテリーケーブルを再接続して裏蓋を閉める
6.取り外した「元の内蔵 SSD」を MBA に外付け SSD として接続する
「② MBA_SATA <==> SATA 変換アダプター」を介して
「③ ATA <==> USB 変換アダプター(または SATA SSD ケース)」に
接続し、これを USB で 外付け SSD として MBA に接続する
7.option キーを押しながら電源を入れて、外付けした「元の内蔵 SSD」で起動する
8.「新しい SSD(WD Blue 500 GB)」をディスクユーティリティでフォーマットする
「拡張ジャーナリング(HFS+)/ GUID パーティションマップ」でフォーマットする
9.CCC 5 で「元の内蔵 SSD」から「新しい SSD(WD Blue 500 GB)」に
クローン作成する(これがキモ)
10.「システム設定」>「起動ディスク」>「WD Blue 500 GB」を選択し再起動する
11.再起動を確認したら TRIM オンにしてふたたびび再起動で完了
12.「元の内蔵 SSD」は起動ディスクの予備として保管する
または、外付け SSD として再利用する
次の写真は MBA の SATA スロットに「新しい SSD(WD Blue 500 GB)」を装着したものです(手順4項)。
WD Blue 500 GB SSD の右側のグリーンの基板部分がゲタ履かせ用の ① のアダプターです。
手順6項 の外付け SSD 化も ① とは逆バージョンの ② のアダプターを使って行います。
このアダプターに「元の内蔵 SSD」を装着してこれを通常の SATA デバイスのするためのアダプター:「③ ATA <==> USB 変換アダプター」に差し込んだのが次の写真です。
記事末尾に紹介のケース:OWC Envoy を使用の場合はこのアダプターは不要です。
USB 接続した「元の内蔵 SSD」を外付け起動ディスクにして MBA を起動します。
起動後のディスクユーティリティの状態です。
「元の内蔵 SSD」を外付けで起動しています(手順7項)。
「このMacについて」の情報です。
起動ディスクが外付けにした「元の内蔵 SSD」になっていますね。
起動したら 手順8項 以降を行います。
WD Blue 500 GB をフォーマットして(手順8項)、CCC 5 でクローン作成します(手順9項)。
数分〜10 分ほどでクローン作成が終わります。
手順10項 を行うと「新しい SSD(WD Blue 500 GB)」で再起動になります。
TRIM オンにするためにターミナルから
$ sudo trimforce enable
を実行します。
管理者パスワードに答えるとふたたび再起動されます。
手順11項 まで終えると、「新しい SSD(WD Blue 500 GB)」で起動完了です。
起動ディスクが「新しい SSD(WD Blue 500 GB)」であるのがわかります。
TRIM もオンになっていますし、ファイルシステムも「HFS+(拡張ジャーナリング)」であることが見て取れます。
S.M.A.R.T. 情報も見ることができます。
Mojave ですがファイルシステムは APFS 形式ではなく HFS+ 形式です。
クローン作成だと、APFS 形式ではなく HFS+ 形式にできます。
(インストールの場合は必ず、APFS 形式になってしまいます)
HFS+ 形式にするのは、Random Read / Write 性能を引き出すためです。
APFS 形式でも構いませんが、Random Read / Write 性能はかなり低下します。
換装前と換装後の性能値は次のようになっています(換装前も後も HFS+ 形式)。
Random Read / Write 性能のよさがわかると思います。
【 換装前:元の内蔵 SSD 】
【 換装後:WD Blue 500 GB 】
「元の内蔵 SSD」をすべて上回る性能値になっています。
ブートタイムは「元の内蔵 SSD」と同様、18 秒ほどです。
ファイルシステムが APFS の場合 28 秒かかっていました。
容量は 128 GB から 500 GB になりました。
M.2 2280 SATA SSD(WD Blue 500 GB)と、① ② アダプター2個で合計 9,330 円 でした。
③ のアダプターを含めると 10,000 円を少し越えます。
タイムセール終了後はさらに 1,180 円ほど高くなります。
Transcend JetDrive 480 GB のアップグレードキットが 25,000 円 ほどしますから、半額以下で済みますし、WD Blue は Transcend JetDrive の SSD よりもかなり性能が上ですからコスパは非常によいといえます。
取り外した「元の内蔵 SSD」を外付け SSD として再利用の場合は、入れるケースがなかなかなく、「③ ATA <==> USB 変換アダプター」が安上がりなのですが基板がむき出しで抵抗感がありますよね。
ちなみに手元にある UGREEn のケースに装着するとはみ出してしまい、蓋を閉められません。
UGREEn のケースは Amazon で 1,798 円 です。
この UGREEn SATA SSD ケースに装着して、はみ出した部分をテーピングしたものが次です。
蓋がテーピングで固定され、ホコリなどが入らないようになります。
発熱は気にするほどではなさそうです。
現在手に入る MBA 専用 SSD 向けのものは下記のものくらいしかなく、7,700 円 です。
【国内正規品】 OWC Envoy USB 2.0/3.0 Enclosure for data transfer/continued external use of Apple MacBook Air SSD (対応機種:MacBook Air 2012)
このケースは取り外した SSD を変換用のアダプターなしでそのまま装着できます。
これを使用の場合は ② ③ の2つのアダプターが要りません。
WD Blue 500 GB SSD と、① とこのケースで 6,800+1,080+7,700= 15,580 円 です。
UGREEn ケース(中に「元の内蔵 SSD」を装着)を MacBook Air Mid 2012 に外付けして、これで起動したときの写真が次です。
再利用はしなくて「予備の起動ディスク」として保管ならばケースは不要です。
4 件のコメント:
バイク野郎さまの貴重な記事のおかげで、WD Blue SA 510(型WDS250G3B0B)にアダプターを付けMBAに装着後、再起動時に「Shift+Command+R」キーを押しデイスクユーティリティーでフォーマット後、再インストールをクリックすると、無事、Catalinaをインストール出来ました。
ところが、内蔵ストレージを外付けにしたく、「② MBA_SATA <==> SATA 変換アダプター(元の内蔵 SSD 装着用)」はAmazonには「在庫がありません取扱できません」となっています。どこか購入できるところご存知でしたらアドバイスいただけませんでしょうか?
hidejiijiさん、こんにちは。
MBA は最新OS のサポートが打ち切りになっている機種ではないでしょうか。
そのために需要がなくなって扱わなくなったと思われますので、Amazonに在庫がない場合はお手上げでしょう。
販売店または製造業者に問い合わせされてみてはいかがでしょうか。
容量が足りない場合は、元の内蔵SSDの転用はあきらめて、別のSSDを使うか、WD Blue の容量を500GBなどにアップグレードするかですね。
容量にはこだわらないのであれば再利用をあきらめるしかないかも知れません。
お役に立てずにすみません。
バイク野郎様、Amazonで、MBA2012の内蔵SSDを外付けSSDに変換するアダプタと外付けケースとして出品されている「USB 3.0 オスから17+7ピン SSD HDD ハードディスクカートリッジ ドライブ 2012 MacBook Air A1465 A1466用」(URL:https://amzn.asia/d/ex9RAF6)」を見つけました。アダプターとケース含め¥2266円と格安で不安がありましたが、出品者のJimi Cable JPに商品説明にある、変な日本語について、質問したところ、すぐ、回答があり、信用できると判断し、購入しました。MBA2012から取り外したSSD(Toshiba THNSNS128GMFP)をこのアダプターに装着しケースに入れ、MBA2012(Catalina 10.15.7)のデイスクユーティリティで消去(FAT、マスターブートレコード)後、自作のWindows11 PCに挿入したところ、無事、エクスプローラーで認識し、支障なく使えています。ケースアダプター込みで2266円の格安なこの商品のおかげで、内蔵ストレージを外付けに変換でき、大満足です。
hidejiijiさん、おはようございます。
変換アダプターが見つかってよかったですね。
外付けSSD化に成功されて何よりです。
今回、お役に立てずにスミマセン。
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