2020-02-11

PCIe 拡張シャーシ & Thunderbolt3 ハブ




Mac はなかなか基板に自由にはメモリやデバイスを追加させてくれません。



Apple のポリシーなのでしょうけど、極めて不便だし Apple に頼むと法外な料金が発生します。



りんごをかじっちゃったから、他のヒトはかじれないよ! ということでしょうか。



一例として 500 GB の SSD モデルを注文の場合、基本システムに + 44,000 円もかかります。



外付けで SSD を同等性能で付加すると、20,000 〜 25,000 円程度ですみます。



ネット量販店で購入すればポイントが付きますから、追加費用をポイントでまかなうともっと安くてすみます。


すでに本体を購入済の場合は、専門業者に依頼して中を開けて換装作業をしてもらうか、自分でリスクを背負ってやるかしかありません。



業者に依頼するとデバイス料金は別途で、工賃だけで5〜6万円と聞きます。







そこで、PCIe 拡張シャーシなる製品が生まれるのでしょう。


これは PCIe スロットが搭載されたボックスで、 Thunderbolt3 接続することにより、PCIe バス接続と等価になるようにした製品です。



つまり外付けながら、このボックスの PCIe スロットに差し込んだ PCIe カードは、あたかもマザーボードの PCIe スロットに差し込んだ PCIe カードのように扱われるのです。




この製品によって、4K ディスプレイを2台同時に接続したりしたり、グラボの PCIe カードを搭載したり、M.2 SSD を PCIe カードで搭載したりすることが可能になります。


さらに Thunderbolt3 をディジーチェイン接続できるので複数の Thunderbolt3 デバイスを接続することも可能です。





Mac 本体にはなんら手を入れることなく、まさに「拡張」が可能になるわけです。







価格は結構するのですが3万円台が最安値で、次のような機種があります。



これらはいずれも Mac 接続用 Thunderbolt3 ポートと、ディジーチェイン用 Thunderbolt3 ポートを備えており、セルフパワーで動作します。




OWC Mercury Helios 3S PCIe 拡張ボックス


Amazon 価格 33,000 円

















Sonnet Echo Express SEL Thunderbolt3 PCIe 拡張シャーシ


Amazon 価格 35,070 円





















また、Thunderbolt3 ポートをディジーチェインできるハブもいくつかあります。


ハブですから、Thunderbolt3 ポート以外に USB3.0 ポートや HDMI ポート、ギガ LAN ポートなども備えています。



Mac 本体のポートでは不足する場合に使用します。

Thunderbolt3 接続型で高速転送対応されており、複数の Thunderbolt3 対応機器をディジーチェインで接続することができ、そのぶん割高です。






CalDigit TS3 Plusドッキングステーション


Amazon 価格 33,000 円(Apple Store 価格 30,800円)


この商品は Apple Store でも扱っていて、Amazon より 2,200 円安く購入可能です。

























Cable Matters Thunderbolt3 ハブ HDMI 2.0 60W Thunderbolt3 ドッキングステーション


Amazon 価格 23,999 円



















これらの変わった使い方として、次のような事例があります。


Mac(Th1 or Th2 搭載モデル)〜〜> Th1 or Th2 ケーブル 〜〜> Th2 to Th3 アダプター 〜〜> PCIe 拡張シャーシ or Th3 ハブ 〜〜> Th3 ケーブル 〜〜> Th3 デバイス


  ※ Th1:Thunderbolt1(Th2, Th3 も同様)


という接続です。


トータルでは結構な価格になり、最低でも6万円くらいの投資になります。


しかしながら、Th1 or Th2 しかない Mac で 10 Gbps または 20 Gbps で Th3 デバイスを使うにはこの方法しかないのです(中を開けて換装したりするリスクを負うのならば少し事情は変わりますが)。



専門の業者に頼むよりは1〜2万円程度安くて済みますし、業者もできないことが可能になる場合があります。



そこまでお金をかけるなら、Mac を新しくした方がいい、という方もいらっしゃるでしょう。




まだまだ現役で使えるから、少し強化したいという方もいらっしゃるでしょう。





それぞれの考え方だと思います。












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