2019-10-08

LS-AVL は Syslog Server 化できる

LS210D に入っている syslog デーモンは '-r' オプションを受け付けず、syslog.sh にこれを設定したら syslog デーモンの再起動でエラーになっていました。


LS-AVL ではどうかと思い、設定してみましたらナンと、'-r' を受け付けて syslog デーモン再起動でエラーにはなりません。



ルーター側は、これまで Mac を出力先にしていましたが、LS-AVL に変更しましたら、ちゃんと取れています。


他の機器のログが Mac にたまるのはあまり気分的にはよくないので、Debian Server の rsyslog の設定をして Debian Server に変更しようと考えていました。


LS-AVL で取れるのなら、それはそれで構いません。


この Linkstation LS-AVL はバッファローオリジナルのものに、ssh でログインできるようにしただけのものです。

筐体はネットで調達した中古品に、手元にある HDD 1.0TB を装着して、復活させたものです。




syslog サーバー機能は具体的には以下のようにします。


1.syslog を記録するファイルを置くディレクトリを作る
  NAS としてアクセスできるディレクトリにします。
2./etc/syslog.conf に RTX830 のファシリティ番号と
  記録先ディレクトリとログ・ファイル名を追加する
3.起動用シェル /etc/init.d/syslog.sh のオプションに '-r' を追加する
4.syslog デーモンを再起動する
5.ログ・ファイルのパーミッションを root のみから一般ユーザーにも r/w 権を与える
6.RTX830 の syslog 出力先を現在の Mac から LS-AVL に変更する





NAS としてアクセスできるメインのディレクトリは /mnt/disk1 配下に作られています。
例えば、 "MainData" とします。

この配下にフォルダ "rtx830" を作ります。

LS-AVLD2C:~# mkdir /mnt/disk1/MainData/rtx830





/etc/syslog.conf に追加します。
以下は追加したあとの内容です。


LS-AVLD2C:~# cat /etc/syslog.conf
cron.*              /var/log/cron
user.info          /var/log/linkstation.log
*.emerg           *
local0.*            /var/log/linkstation.log
local1.*            /mnt/disk1/MainData/rtx830/rtx830.log # 追加した行
local6.*            /var/log/file.smb
local7.*            /var/log/backup.log
*.info;cron.none;user.none;local6.none      /var/log/messages

root@LS-AVLD2C:~#





起動用シェル /etc/init.d/syslog.sh の中のオプションに '-r' を追加します。

シェルの中の SYSLOGD_OPTIONS="-m 0" に追加し "-m 0 -r" にします。

LS-AVLD2C:~# sed -i 's/-m 0/-m 0 -r/' /etc/init.d/syslog.sh





syslog デーモンを再起動します。

LS-AVLD2C:~# /etc/init.d/syslog.sh restart





ログ・ファイルが作られていますので、パーミッションを変更します

LS-AVLD2C:~# chmod 666 /mnt/disk1/MainData/rtx830/rtx830.log





RTX830 が LS-AVL のアドレスに出力するように次のコマンドを実行します。

syslog host 192.168.xxx.yyy




これで syslog が LS-AVL の当該ディレクトリのログ・ファイルにたまるようになります。


ssh で入れるようにした甲斐があったというものです(笑)。


HDD の Load_Cycle_Count を確認でき、Intellipark の停止も確認できましたし。











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