記事末に私見ながらおすすめのリモートデスクトップはなにか、を記載しています。
Windows RDP と Microsoft Remote Desktop の組み合わせを検証のために Home バージョンから Enterprise バージョンにアップグレードしました。
プロダクトキーを上位バージョンのキーに変更設定すると自動的にアップグレードされます。
次の設定画面はアップグレード後のものです。
【設定】⇨【システム】⇨【リモートデスクトップ】と進み、リモートデスクトップスイッチをオンにします。
これで Windows RDP が使えるようになります。
Mac には Apple Store から Microsoft Remote Desktop を インストールします。
これを使って Mac から Windows11 マシンをリモートデスクトップで操作しますので、Microsoft Remote Desktop を開いて、対象の Windows(win11)をダブルクリックして接続します。
次のようなリモートデスクトップ画面になります。
応答性は VNC よりも格段によく、専用プロトコルの利点を活かし切れているように思います。
Windows11 マシンを直に操作している感覚とほとんど同じくらいの応答性です。
感心したのは、ウィンドウサイズを拡縮するときです。
縦方向のみだろうが、横方向のみだろうが、斜め方向で縦横比無視でも、ちゃんと本来の縦横比に自動補正される点です。
自動補正は RealVNC にはないもので Windows RDP が優れている点です。
当初、タスクバーのアイコンが小さく見辛くて操作し難い感じだったのですが、レジストリを修正して今の大きさになっています。
対象のレジストリ、
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
に "TaskbarSi" を DWORD (32ビット) で新規追加し、値を "2" にします。
そのあとで再起動すれば反映されます。
初期値は "1" で "0" は小さくなり、"2" は大きくなります。
Microsoft RDP プロトコルは VNC プロトコルとは互換性がありません。
Microsoft Remote Desktop で接続すると、本体側はログオフ状態になりますので、ログインにはユーザーアカウント名とパスワードが必要になり、盗み見できなくなります。
また、セカンドディスプレイなしにクラムシェル運用が可能です。
こういう点も評価できます。
LAN 内のみ接続可能ですので、外からは VPN でローカルネットワークに入り接続します。
なお、懸念された「Mac のスリープで Windows11 マシンもスリープする」と、どこかのサイトで報告されていましたが、そんなことはありません。
接続は切れますが、Mac のスリープ解除後は次のような画面になっていて【Reconnect】で再接続されます。
真ん中に表示された部分を拡大すると以下のようになっています。
「Mac がスリープしたのでセッションを切断した」とあります。
そして「再接続したいか?」とメッセージされており 【Cancel】と【Recconect】ボタンが示されています。
【Recconect】をクリックすると再接続されます。
ウチでは Mac を使わないときはスリープ(option+command+取り出しキー)ではなく、画面オフ(control+shift+取り出しキー)にしており、この状態では切断されません。
なお、Windows RDP に接続できるのは一つの Microsoft Remote Desktop だけです。
ほかのデバイスから接続すると、いままで接続されていたデバイスとのセッションは切れてしまいます。
Windows11 マシンを Mac からリモートデスクトップで操作するとき何がおすすめでしょうか。
ここでは Windous11 を Mac で操作するケースについて LAN 内のみ接続を優先的におすすめを記載しています。
それ以外のケースでのおすすめは少し異なるでしょう。
LAN 内のみ接続方式が NAT Traversal 方式よりもセキュリティ面でおすすめです。
後者でもそれなりのセキュリティ対策はされていますが、より安心なのは LAN 内のみ接続方式です。
1位:Microsoft RDP(LAN 内のみ接続方式)
これが使えれば一番よいでしょう。
そのためには Windows は Pro または Enterprise 版が必要です。
2位:UltraVNC Server + VNC Viewer(LAN 内のみ接続方式)
Home エディションで Microsoft RDP が使えないときは LAN 内のみ接続に
できるこれが次点でしょうか。
3位:Chrome リモートデスクトップ(NAT Traversal 方式)
NAT Traversal 方式ですがこれが3位でしょうか。
LAN 内のみ接続方式にするには、ルーターで、
LAN ⇨ WAN 方向の UDP:40001〜65535 を DROP
設定することで可能になります。
4位:RealVNC Server + VNC Viewer
NAT Traversal 方式と LAN 内のみ接続方式に対応していますが、VNC Server
を使うと NAT Traversal 方式になります。
被接続マシン(接続されるマシン)が Mac / Linux / Raspberry Pi
ならば VNC Server は不要で VNC Viewer で接続できますから LAN 内のみ
接続になります。
ウチでは結局 Microsoft RDP にすることにしました。
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