2019-09-30

NAS・LS210D が立ち上がらないときの対処法

LS210D の起動時に LED が白点滅から白点灯にならずに、いつまでも白点滅していることがあります。


ssh でログインして、何かの設定誤りをしたとかの場合にこのような状態になることがあります。


ワタシもなりましたが、そのときはココに記述する救済方法がわかる前だったので、保存データもすべて消してしまいました。





このような場合、ディスク自体に異常はないと思われるので、システムさえ入れ直せば元に戻せます。



以下の方法はワタシが LS210D を元の Linkstation に戻す:当初のやり方のやり直しで ➡ OK で見つけた方法の応用です。



この方法さえわかっていれば、設定ミスなんか怖くはありません。



Debian サーバーに仕立てて、また元の Linkstation に戻すこともできます。



ネット情報ではここまで記述した事例はないようです。



Linux が動作している PC が要ります。

HDD を LS210D から取り出して、PC に SATA=USB ケーブルを介してつなぎます。


つなぐとマウントされていますので、df コマンドでディスクシステムの状況を見て、PC 内蔵ディスクが sda 、それ以外に sdb 、または sdc などのディスクで容量的に見合うものを見つけます。


# df -h


見つかったら、これらをアンマウントします。
少なくとも3つあるはずです( /boot/(root)/データ


# umount /dev/sdb1
# umount /dev/sdb2
# umount /dev/sdb6


すべてアンマウントします。


次に sdb1/boot) と sdb2/(root)) を ext3 でフォーマットします。
この2つ以外はフォーマットの必要はありません。

これらは、どうせ上書きされるパーティションです。


とくに sdb6 はデータ用なので、フォーマットするとこれまで保存のファイル類が消えてしまいますから、これはフォーマットしません。


# mke2fs -I 128 -j /dev/sdb1
# mke2fs  -j /dev/sdb2



そして sdb1 を適当な空のディレクトリにマウントします。


# mount /dev/sdb1 /mnt


そこに、ファームウェアを解凍してできた以下のファイルを置きます。

 LSUpdater.ini
 hddrootfs.img
 initrd.buffalo
 initrd.img
 linkstation_version.ini
 u-boot-ls210.buffalo.updated
 u-boot.files
 u-boot.img
 uImage.buffalo
 uImage.img



Debian サーバーに仕立てる場合は、NAS・LS210D - Debian Server が仮死状態 に記載の2つのファイル(initrd.buffalo /uImage.buffalo)を入れます。


アンマウントします。


# umount /mnt


LS210D の筐体にディスクをセットして、電源を入れます。



ブートインストールが始まります。



Navigator2 を起動して待っていると、ほどなくして EM エラーモードで認識されます。

アップデーターを起動します。


自動的にアップデート対象の Linkstation を見つけてくれますので、[ファームウェア更新] ボタンをクリックすると更新が始まります。



約10分くらいかかります。


本体の LED が白点灯すればアップデートは終わっていますが、アップデーターが終了確認を求めてくるまで待ってから [OK] します。


  LS210D-EMF58 のファームウェアは正しくアップデートされました。[OK]


[OK] をクリックすると次のメッセージがでます。




  警告 アップデート可能なTera/LinkStationが見つかりません。[OK]



このメッセージは正常にアップデートが行われたことを示しています。


Navigator2 の [更新] ボタンをクリックすると、EM エラーモードが解消しているはずです。




LS210D は初期化状態になっています(データディスクにはデータが残っています)。


NAS の設定を行います。





ここに記載の方法は、オリジナルの NAS・LS210D のパーティションはそのままで、パーティション1と2だけを入れ直すやり方なので、データは保存されたままの状態ですから心配はありません。



バッファローの他の NAS 機種でも同じやり方でできるはずです。
共通的に作られているようですから。




以上です。










7 件のコメント:

wild.yamato さんのコメント...

この記事に出会えて嬉しいです。
しかし、"ファームウェアを解凍してできたファイルで次の4本が見当たりません。
initrd.buffalo
u-boot-ls210.buffalo.updated
u-boot.img
uImage.buffalo
何処に有るか、ご存知でしたら、お教えください。
よろしくお願いいたします。

wild.yamato さんのコメント...

先程、コメントしたのですが、"LS210D を元の Linkstation に戻す"の記事に答えがありました。
なんとも恐れ入った次第です。
ありがとうございます。

bike86-3 さんのコメント...

wild.yamatoさん、こんにちは。

閲覧頂きありがとうございます。

自己解決されたようで、よかったです。

wild.yamato さんのコメント...

有難うございます。
早速、蘇生にと思うのですが、年内目標でやろうと思っています。
迷宮にハマってしまったら、教えを乞うやも知れません。
その折には、宜しくお願いしたいと思っております。
(私のバイク歴は50年以上前のCB72とCL72です。どちらかと言えば、乗るよりもいじるのが好きで、CLはピストンリングの交換をしました。)

bike86-3 さんのコメント...

wild.yamatoさん、こんにちは。

すでに LS210D ご臨終になってしまったので、今となっては追試はできません。

的確にお答えできるかどうかわかりません。

医者からバイクは禁止されました。
なので、いまは元バイカーです。

wild.yamato さんのコメント...

再度にご返信を頂き、有難うございます。
的確でなくとも結構ですので、迷ったときはご相談させて頂きたく思います。

バイク禁止は残念ですね。
適切か分かりませんが、ご自愛ください。

bike86-3 さんのコメント...

wild.yamatoさん、おはようございます。

ありがとうございます。
どうぞいつでもコメントください。